聖なる酔っぱらいの伝説

ちょっとよいものに触れたような感じ。ささやかなのがきっといいのだ。
三つの短編小説を読む。 『聖なる酔っ払いの伝説』 セーヌ川の橋の下に住む宿無しのアンドレ…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1754 件
得票数:42310 票
いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。

ちょっとよいものに触れたような感じ。ささやかなのがきっといいのだ。
三つの短編小説を読む。 『聖なる酔っ払いの伝説』 セーヌ川の橋の下に住む宿無しのアンドレ…

古老は言う「ひとりでいることもできぬのか」
岩波少年文庫100冊マラソン 62冊目 副題は「森の、ある一生の物語」。 春の日に森の茂…

部屋、鍵、螺旋階段、路地
九つの短編。 表題作『BB/PP』は、シャルル・ペローの童話『青ひげ』を題材にした物語だが、予想ど…

再び、死後の冒険ということに。
岩波少年文庫100冊マラソン61冊目 *この本、 i岩波少年文庫版の感想 は過去に書いています…

これは目で読む海だ。
二人の恋人たちが、大きな港町ビョルグウィンに現れるところから始まる。二人は宿を探していたが、どこも断…

1978年、ドイツ書店協会平和賞の授賞式での、アストリッド・リンドグレーンのスピーチ。
1978年、アストリッド・リンドグレーンは、ドイツ書店協会平和賞を受賞した。これは、その授賞式でのリ…

扉をしめてしまうということ
身寄りのない二人の子どもはあるお百姓に、働き手として引き取られる。 ろくなものも食べさせてもらえず…

なんの特別なこともない日々に、ごくごく微小な風が立つ。
八つの私小説がおさめられた短編集。どれもよかったけれど、大寺さん(作者自身?)が主人公の三作がことに…

『はるかな国の兄弟』を思い出しながら読む
岩波少年文庫100冊マラソン60冊目 孤児ラスムスが「孤児の家」から逃げ出すところから物語…

暗い海に光をかざすために
1972年末、コーンウォールの離島メイデンロックの灯台から三人の灯台守の男たちが消えてしまう。内側か…

外と、内と、境界と。
主人公の宇田川は、東京の大学を卒業して地元の高崎市に戻ってきている。いずれ伯父の神社の後継者として神…

先日カニグズバーグの『ぼくと〈ジョージ〉』を読みながら、子どものころに出会ったこの本のことを思い出した。 リコと、リコの中に住んでいるもう一人のリコに、久しぶりに会いたくなった
先日カニグズバーグの 『ぼくと〈ジョージ〉』 を読みながら、子どものころに好きだったこの本のことを思…

二人は「一人のくせにおへそでつながった二重丸みたいなふたご」
岩波少年文庫100冊マラソン59冊目 12歳のベンの双子の兄弟(親友でもある)ジョージの存…

最初は、牧歌的な寓話のように感じられたけれど、それは見せかけだ
十の短編、寓話のよう、と思いながら読み始める。 たとえば、町かどで日向ぼっこをしているポーターが依…

絵本『せいめいのれきし』改訂版の監修者による副読本のようであり、それ以上の本だ
『せいめいのれきし』(バージニア・リー・バートン作、いしいももこ訳)という絵本をご存知ですか。 …

「あたしの家出は、ただあるところから逃げ出すのではなくあるところに逃げ込むこと」
岩波少年文庫100冊マラソン 58冊目 クローディアは弟のジェイミーを相棒にして家出する。 …

魔女修行を介して徐々に変わっていく二人の女の子たち、
岩波少年文庫100冊マラソン 57冊目 登校途中のエリザベスが、木の上にいるジェニファに出…

この本はとてもいい匂い。
著者は、都内のマンションから、秩父の街の中にある庭付き一戸建ての家に引っ越してきた。 引っ越しした…

モナ・リザを修復するって!?
モナ・リザこと《ラ・ジョコンド》は、時の経過によって変色をおこしている。酸化して黄ばんだニスがコント…

和室のある家に住んでみましょうか
パパの転勤先の町に家を探しに訪れた一家。息子のけんたくんは、知らない町にひっこしたくないのだけれど。…