おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか

「古いおとぎ話の多くは、「人はどのように幸福にたどり着くのか」という不変の関心事を、語りの中心に置いています」
おとぎ話(民話)はたくさんのメタファー(たとえ、比喩、暗喩)に満ちている。 「古いおとぎ話の多くは…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1754 件
得票数:42310 票
いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。

「古いおとぎ話の多くは、「人はどのように幸福にたどり着くのか」という不変の関心事を、語りの中心に置いています」
おとぎ話(民話)はたくさんのメタファー(たとえ、比喩、暗喩)に満ちている。 「古いおとぎ話の多くは…

一夜のつもりが二十年。
『リップ・ヴァン・ウィンクル』は、ワシントン・アーヴィングの『スケッチ・ブック』の中の一編で、もとネ…

オランダの古い数え歌にちなんだ冒険。
岩波少年文庫100冊マラソン36,37冊目 ★上下巻合わせての感想です。 五年生の担任フ…

「川が流れるように進むよ」
1948年、コロラド州の田舎町アイオラで、17歳のヴィクトリアは、流れ者の青年ウィルと恋に落ちるが、…

思い出を連れていく。
夜明け前のまだ暗い時間。母と子が枕を寄せ合って、話をしている。 「ねえ、おぼえてる・・・?」 「…

活劇があったとしても静かに進む山の物語
岩波少年文庫100冊マラソン35冊目 バルナボは山とともに生きる人だ。 若い森林警備隊員…

美味しいを求めることは、たのしいこと、うれしいことなのだ。
著者は、(この本を書く)十年以上前に電子レンジを捨てた。ご飯は土鍋で炊く。蒸しものは蒸篭で。だしは肉…

副題「オルコット一家に出会った少女」のオルコットとは、『若草物語』の作者ルイザ・メイ・オルコットの一家のこと
岩波荘園文庫100冊マラソン 34冊め 副題「オルコット一家に出会った少女」のオルコットと…

日本で生涯を終えたラフカディオ・ハーンの物語
ラフカディオ・ハーンの、渡日後の人生を描いたフィクションだが、あとがきの訳者の言葉によれば「かなり史…

「ラッドは、魂をもっていた」
岩波少年文庫100冊マラソン33冊目 作者(主人)は、飼い犬であるコリーのラッドの性質をな…

救いようのない状況に見えたが……
あまりにリアルで深刻な問題のなかを渡っていくような読書だから、物語のなかから、解かなければならない大…

ぽっぺん先生、ウスバカゲロウになってしまった。
岩波少年文庫100冊マラソン 32冊目 生物学者のぽっぺん先生の勤務する独活(うど)大学に…

「なぞなぞの本」の中に入り込んでしまったぽっぺん先生の、本の中の旅のおはなし
岩波少年文庫100冊マラソン 31冊め。 日曜日、生物学の助教授ぽっぺん先生は、書斎の本を…

カーソンの『センス・オブ・ワンダー』、森田真生の『センス・オブ・ワンダー』、そして、その先へ。
レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』は、上遠恵子訳で、1991年、佑学社から出版されたもの…

1989年、ルーマニアで。
1989年、ルーマニア。 12月にルーマニア革命がおこり、二十年近く続いていたチャウシェスク独裁政…

海の底は色とりどり。
岩波少年文庫100冊マラソン 29冊目・30冊目 ★上下合わせての感想です。 巨大な怪物…

山の中に、ふいに手作り豆腐の店が現れる。
写真絵本です。 岩手県二戸市浄法寺町の山の中。 稲庭岳の緩やかな坂をのぼり、深い森に包ま…

「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向く方へゆけばかならずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。」
『武蔵野』 「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向く方へゆけば…

黙って読んでももちろんおもしろいのだけれど、朗読するとよりいっそう
岩波少年文庫100冊マラソン28冊目 日本の民話集。 巻末の『作者の言葉』に、なぜ民話は…

石垣のある庭は幸せの庭
最初に、石が好きで、石垣を作ることが好きなアンジェロさんがでてくる。そして、 「アンジェロさんが …