ミッドナイト・ララバイ (



シカゴの闇、ウォーショースキー家の闇を描いたタフなミステリ。
40年前の吹雪の夜、一人の黒人青年ラモント・ガズデンがシカゴの街から姿を消した。シカゴで私立探偵をし…

本が好き! 1級
書評数:2948 件
得票数:61199 票
ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。



シカゴの闇、ウォーショースキー家の闇を描いたタフなミステリ。
40年前の吹雪の夜、一人の黒人青年ラモント・ガズデンがシカゴの街から姿を消した。シカゴで私立探偵をし…



プラハを舞台にした、変奏形式の短編集。
『笑いと忘却の書』は、第二次大戦後のプラハを舞台にした7つの作品からなる短編集だ。ひとつひとつの作品…



普通じゃない人は、本当に怖い。
上下巻合わせての書評です。 『任務の終わり』は、『ミスター・メルセデス』を発端とする三部作の最…



139才のペテン師が語りから見えてくるオーストラリアの歴史。
上下巻合わせての書評です。 イリワッカーとは、オーストラリアの口語で、いかさま野郎、本職のペテ…



時代の変わり目に高い意識で変化に乗っていくのは、男性だけではない。
明治維新で、時代は大きく変わった。時代が変わったということは、人も考え方、生き方を変えなくてはならな…



ブラックホールを覗きこむような薄気味悪さ。
ネットで殺人依頼がなされたり、集団自殺が行われたりする現代、あまりにも倫理観が希薄になって、他人の感…



個性的、魅力的なドリトル先生との旅を楽しもう!
ドリトル先生シリーズは井伏鱒二訳の岩波少年文庫のものが有名だが、本作品は、動物学者で、初めて読んだ本…


こういう生き方もあるのだろうが、共感できなかった。
フランドルの亜麻糸商のファン・デール氏には、双子がいた。姉のヤネケと、弟のテオ。さらに、ファン・デー…




ポオの幻想的な詩と、ギュスターヴ・ドレの神秘的な挿絵と。
ギュスターヴ・ドレは、1832年1月6日にアルザスのストラスブールで生まれた。 4才の頃から玩具が…




29人の作家たちによる、現代の『デカメロン』。
コロナが世界中で猛威をふるい始めていた頃、日本ではカミュの『ペスト』を読む人が増えたが、アメリカでは…



「ホラーじゃない、ミステリだ」というけれど、やっぱりキング独特の不気味さ満載。
上下巻合わせての書評です。 2009年4月10日、5時前。合同就職フェアの開場を待つ人々が前夜…




1本角の羚羊の霊がかたる八戸南部氏第21代当主の生涯。
南部藩の秘宝として、一本角の羚羊の角と、黒綸子の生地に小花や一本角の羚羊が何頭も刺繍で縫い込まれた着…



伊達騒動を新たな視点で描いた歴史小説。
3巻まとめての書評です。 徳川綱吉が将軍の時代。 伊達62万石の藩主綱宗が在位2年で隠居を…



三島屋の姪おちかを聞き役にした変百物語。新たに語られる4つの怪異。
前作に続く4話は、「逃げ水」「藪から千本」「暗獣」「吼える仏」。 宮部みゆきは「人の悪意」をよ…



オランダ東インド会社の船で起きた奇妙な事件。この船は、悪魔に呪われている?
17世紀。オランダ東インド会社は、〈17人会〉によって運営されていた。その〈17人会〉に推薦するから…




白旗を掲げて投降した沖縄の少女。その過酷すぎる体験。
昭和20年6月25日。沖縄で、アメリカ軍の投降の呼び掛けに応じて白旗を持って現れた少女がアメリカ軍の…



父親に関する不本意な噂と、父親の謎の死。父親を崇拝する娘がその真相を調査するファンタジー。
神父であるだけでなく、化石発掘の第一人者で、かつて世紀の発見といわれた化石を発見したことで有名になっ…



三島屋で始められた奇妙な百物語。その、ことの発端は。
袋物屋の三島屋は、主の伊兵衛が振り売りから起こした店で、働き者の伊兵衛はこれといった趣味もなかったが…



あまりにも独特なカリスマ性を持つ者が作り上げた偶像に振り回される人々を描いた喜劇。
3巻まとめての書評です。 『楡家の人々』は、奇妙な精神科医一族の盛衰を描いた作品である。トーマ…




破竹の勢いでヨーロッパを蹂躙しロシアにまで攻め入ってくるナポレオン軍とロシア軍との戦争シーンと、爛熟し腐敗しきったロシアの貴族社会を描き、平和について考える。
『戦争と平和』の 冒頭に描かれるているのはロシアの典型的なサロンで、そのサロンに、トルストイは二種類…