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くにたちきち

くにたちきち さん

本が好き! 1級
書評数:782 件
得票数:15537 票

後期高齢者の立場から読んだ本を取り上げます。主な興味は、保健・医療・介護の分野ですが、他の分野も少しは読みます。でも、寄る年波には勝てず、スローペースです。画像は、誕生月の花「紫陽花」で、「七変化」ともいいます。ようやく、700冊を達成しました。

書評 3ページ目(138件中 41~60件目)

植物のいのち-からだを守り、子孫につなぐ驚きのしくみ

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植物のいのち-からだを守り、子孫につなぐ驚きのしくみ

植物は、動物と随分違って、動かず、しゃべらず、食べない。その一方で、栄養を自分で作り、体の一部が失われても復活するなど、動物には真似のできない能力を持っていると、著者はいいます。ユニークな植物論です。

この本の内容は、次の通りです。  はじめに  第一章 植物の長寿 (一)草花の芽と花のい…

投票(26コメント(0)2021-08-07

ぼくの昆虫学の先生たちへ (筑摩選書)

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ぼくの昆虫学の先生たちへ (筑摩選書)

昆虫少年だった筆者は、後に文化人類学者となり、自らの原体験ともいうべき昆虫との出会いから、未知なる生命の世界にいざなってくれた、14人の師への架空の手紙をまとめたという不思議な本です。

筆者が手紙を書いた14人の師と、それにまつわる昆虫などに関する表題は次の通りです。 ・アンリ・…

投票(21コメント(0)2021-08-01

桜の文化誌 (花と木の図書館)

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桜の文化誌 (花と木の図書館)

「サクラ」という字に懸けて、日本人は、「花見」と解くが、欧米人は、「サクランボ」と解きます。こちらは専ら、花を愛で、あちらは、その実を味わいます。その桜について、アメリカ人の二人の教授が書いた本です。

「サクランボ」の生産量について、ベストテンが出ています。それによると、次の通りです。(2016年、単…

投票(20コメント(2)2021-07-08

絶滅魚クニマスの発見: 私たちは「この種」から何を学ぶか

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絶滅魚クニマスの発見: 私たちは「この種」から何を学ぶか

戦前まで、秋田県田沢湖に生息していた「クニマス」は絶滅したと考えられていました。それが、2010年に山梨県の西湖で再発見され、当時大きなニュースとなりました。それまでの経緯を克明に描いたのが本書です。

著者は、京都大学名誉教授、専門は魚類学です。クニマスが(再)発見されたいきさつについて、次のように書…

投票(11コメント(0)2021-06-11

地名の政治地理学: 地名は誰のものか

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地名の政治地理学: 地名は誰のものか

日本の地名はおかしいという本は沢山出されていて、そのような地名を生み出しているのは、地名行政のシステムにあり、地名が日本人の共有財産であり、貴重な歴史的文化遺産であることを考えようとして書いています。

固有名詞の代表は、人名と地名ですが、人間も土地も元来固有名詞を持って現れたわけではありません。そのた…

投票(23コメント(4)2021-01-22

実践 自分で調べる技術

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実践 自分で調べる技術

「調査のデザイン」を中心に据えて、複雑な世界における問題の解決法として、調査の方法を実践的に解き明かした本です。2004年に出した『自分で調べる技術―—市民のための調査入門』の全面改訂版にあたります。

調査の設計から、文献・資料の扱い方、聞き取りの方法、データの整理、発表や執筆まで、練習問題を交えなが…

投票(24コメント(0)2020-12-09

猫と東大。

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猫と東大。

何故「東大と猫」ではなくて『猫と東大』なのか? 天下の東京大学の先生方が、猫について古今東西、縦横無尽に書き、語り、そして写しています。これも、大学の「アウトリーチ」の一環とすれば、秀逸だと思います。

大学構内に棲息しているヒト以外の哺乳動物の中で、一番目につくのが、ネコであり、その猫を愛し、猫に学ぶ…

投票(24コメント(0)2020-11-30

新種の発見-見つけ、名づけ、系統づける動物分類学

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新種の発見-見つけ、名づけ、系統づける動物分類学

地球上で名前が付けられている生物は180万種以上、うち動物は約130万種だそうですが、まだ名前がつけられていない未知種は、その倍以上と言う専門家もいれば、1億種以上と見積もる専門家もいるそうです。

「分類学は、生物の分類群を認識・整理し、名前を付ける学問である。」と筆者は一言で定義しています。そし…

投票(25コメント(0)2020-09-16

増補改訂版 日本のチョウ: 日本産全種がフィールド写真で検索可能 (フィールドガイド)

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増補改訂版 日本のチョウ: 日本産全種がフィールド写真で検索可能 (フィールドガイド)

日本に生息するすべてのチョウや一時的に飛来・発生する迷チョウの263種が掲載されている生態写真の他に、主要な識別点、食草、生息環境、行動、生息状況・保全と分布図が掲載され、野外観察に適した図鑑です。

まず巻頭に「本州~九州で身近なチョウ30種」の写真が掲げられています。その名は、次のとおりです。 …

投票(21コメント(0)2020-05-03

“フランスかぶれ"ニッポン

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“フランスかぶれ"ニッポン

欧米諸国の中で、文学、絵画、音楽、建築、バレエ、映画、ファッション、料理などの文化・芸術、哲学や経済学などの分野まで、”フランス”に片思いと憧れを感じ、心を揺さぶられてきた、といっているのは著者です!

著者は、1943年生まれ、小樽商科大学卒。京都大学名誉教授、労働経済学、公共経済学が専攻だそうですが…

投票(25コメント(0)2020-04-04

食べ物の民俗考古学: 木の実と調理道具

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食べ物の民俗考古学: 木の実と調理道具

縄紋時代以降の人びとは食べ物をどのように処理し、利用してきたのか。これまで考古学でしか研究対象にしてこなかったことを、全国各地に残る民俗事例を参照して追求した、学際的な研究成果を披露しています。

縄紋時代の食べ物として、クリ、どんぐり、トチなどがあるが、これらをどのように処理して食べてきたのか、…

投票(20コメント(0)2020-02-16

科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

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科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

「ノーベル賞が取れなくなる日本」という副題につられて、手に取りました。現在のまゝでは、わが国の科学者はいなくなるのではないか、と筆者は怖れています。そして「大学解体のとき」であると提言しています。

この本は、豊田長康著『科学立国の危機』(東洋経済新報社、2019年)の原稿整理を手伝った筆者が、日本…

投票(22コメント(2)2019-12-28

47都道府県の歴史と地理がわかる事典

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47都道府県の歴史と地理がわかる事典

すべての都道府県の地理(地形、気候、特産)歴史(成立まで、県名の由来など)学校、経済、出身有名人、ご当地の話題、ガイチ(筆者)の目などを、それぞれ10ページほどずつにまとめている本です。

筆者の本業は、予備校講師。その傍ら、働きながら国内をめぐる旅に出ることにして、自分なりに集めた情報を…

投票(17コメント(0)2019-12-06

ゴリラの森、言葉の海

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ゴリラの森、言葉の海

霊長学者と、女流作家との対談集です。小説家は、学者に初めて会った時、「言葉にならないものを言葉に翻訳できる方だ」と思い、学者は「言葉の森と自然の森は似ていること」に気づき、一緒に長い旅をした記録です。

野生の顔を持つ霊長類学者と物語の森にすむ小説家が、四回に亘って、対談し、ともに観察した、とても楽しく…

投票(20コメント(0)2019-11-25
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