あの日にドライブ
過去の自分とか別の人生とか、そんなものは今の自分じゃない。
かなり大雑把にまとめると、主人公の牧村はうまくいっていた銀行員時代が忘れられず、しかしいよいよ新た…
本が好き! 1級
書評数:344 件
得票数:1538 票
小説を中心に書評を書いている、藤沢周平と星新一中毒者。
最近は時代小説を読む割合が多いです。
過去の自分とか別の人生とか、そんなものは今の自分じゃない。
かなり大雑把にまとめると、主人公の牧村はうまくいっていた銀行員時代が忘れられず、しかしいよいよ新た…
怪談、グロテスク、好奇心をそそる怪などさまざまな『怪』が堪能できる
YONDEMILL(ヨンデミル)の編集部員が、青空文庫の中から『怪』のイメージにあった作品をピック…
朦朧の霧を抜けた頂に怪奇の原点。
以前、岡本綺堂訳篇の『 世界怪談名作集 』を読んで、東洋とは恐怖の対象が異なる西洋の作品に触れた。…
欧米とアジアの恐怖の違いが感じられる。アンドレーフ(露)著【ラザルス】は奥深い味わいが魅力だった。
世界の怪奇古典小説を集めた作品集。 岡本綺堂訳「 中国怪奇小説集 」の解説によると、本書でも翻…
ワクワクニヤニヤしっぱなしの、鳥類学者による恐竜世界の旅エッセイ。
子供の頃は恐竜図鑑をしょっちゅう眺めていた。気になるのは最強恐竜のことばかり。アロサウルスか、いや…
星新一きまぐれ学問所の読書術。記憶の関連づけによる知識の連続化が大事。
本書は、雑誌の「野生時代」に連載されたものをまとめた読書ノートのようなエッセイ。 著者は、小説…
期待していたメインディッシュとはなんだか違う。余韻を楽しむデザートもない。前菜は良かったのに。
本書は『 吉岡清三郎貸腕帳 』の続編であり、吉岡清三郎貸腕帳シリーズの完結編。 前作では、宮本…
人生の一部を切り取られた人々の哀歓が、心地よく心を刺激する。
藤沢周平の生前最後の作品集。 一枚の浮世絵から主題を得た掌編〈江戸おんな絵姿十二景〉十二編、 …
充実して見やすいデータに大満足。コストパフォーマンス抜群の選手名鑑。
去年初めて買ってみたのだが、その充実したデータはすばらしく、今年も買ってしまった。 内容の充実…
浮世絵師たちを通して見えてくる藤沢周平の顔。
美人絵師として喜多川歌麿が関わる女たちの哀歓を中心に、蔦屋や滝沢馬琴との交流、謎の絵師写楽の登場を…
爺婆の昔話も時が経てば貴重な歴史的資料
以前、杉浦日向子著『 江戸アルキ帖 』を読んだときは、杉浦日向子の好ましい江戸の姿、のどかで大らか…
ぶらぶらこそが御家安泰の秘訣?
俺は松平兵馬。 作者は、俺のことを「旗本ぶらぶら男」などと言いやがった。 おかげで、毎日「退屈だ、面…
同じことを伝えるのに+αを強制する言語の面白さ。
本書を、「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」の証明に、著者が数々の実験と検証、考察を行った科学…
オロロ畑の金欠村おこしから一転、金満イメージアップ戦略は大成功?
ユニバーサル広告社シリーズ第二弾。 『 オロロ畑でつかまえて 』での低予算村おこしは思わぬ展開…
金欠ドタバタ村おこしと、父娘のビターチョコな交流。そして恋。
日本の秘境・牛穴村。人口わずか三百人で、主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、そしてオロロ豆。大した…
平和すぎるぞ江戸!杉浦日向子と歩く江戸散歩。
江戸時代が現代と繋がっていたという感覚は薄い。一番の理由は、風俗が現代とはまったく違うからだと思う…
極限性を持つ俳句の魅力と、物語の世界に入っていけない小説の理由。
俳句に興味はなかったが、星新一のエッセイ【『俳句―四合目からの出発』の書評】(『 きまぐれ博物誌・…
多様な仇討ちの顛末が、仇討ちという行為の性質を浮き彫りにする。
本書は、さまざまな仇討ちの顛末を描いた九編の短編集。 同じ仇討ちものに、『 仇討ち 』がある。…
彫師伊之助とともに消えた女を捜す江戸切絵図の楽しみ
ここ数年、時代小説に夢中になっておきながら、初めて江戸切絵図を手に取った。 江戸切絵図とは…
新しい自分に生まれ変わるためのガイドブック
『スピリチュアル』という言葉が嫌いだ。 テレビ番組の浮ついたスピリチュアル祭りが原因である。 「も…