ペスト




“今”と重ねてこの小説を読むことは、邪道であるかもしれないとは思いつつも……。
194*年4月16日、 フランス領アルジェリアの港町、オランで暮らす三十代の医師リウーは、 診察…

本が好き! 免許皆伝
書評数:2240 件
得票数:70747 票
本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。




“今”と重ねてこの小説を読むことは、邪道であるかもしれないとは思いつつも……。
194*年4月16日、 フランス領アルジェリアの港町、オランで暮らす三十代の医師リウーは、 診察…





あなたならこのお金、どう使う?
第一次世界大戦が終結してからさほど年月がたっていないというのに、世界がまた戦争へと向かっていた193…





想像の産物がなかったら、生きる価値はない。
フランス、ノルマンディー地方のクレリには、小さな凧の博物館があるという。 この町を訪れる観光客のほ…


東西冷戦時代に物議を醸したノーベル賞受賞作家の代表作品。
※1、2巻合わせたレビューです。 『ドクトル・ジバゴ』(Доктор Живаго)は、詩人で…




当たり前のようにあったものが取り去られたとき、人はどう生きるのか。
最初に失明した男がそれと気づいたのは、運転中のことだった。 赤信号で止まったはずだったのに。 目…



読み終えたばかりだというのにまたまた次作が楽しみなのもお約束。
アメリカ育ちの英国人女性マーガレット・ホープ(=マギー)が チャーチル英首相の元でスパイとして活躍…





自然と共に生きるサハリンの先住民族ニヴフの嫁取り物語。ニヴフ版“百年の孤独”といった趣きも。
先日ライブ配信されたロシア・東欧文学研究者であり、文芸評論家、翻訳家として活躍されている沼野充義さん…



現代イタリア文学って?と興味津々で手にした短篇アンソロジーはなかなかの粒ぞろい。
イタリア文学と聞いて私が思い浮かべるのは タブッキ 、 カルヴィーノ 、 ブッツァーティ 、 ナ…



サハリンの先住民族ニヴフに伝わる口承文学を、話者自らが日本語で語り直したものを元に書き起こした貴重な1冊。
ロシア・東欧文学研究者であり、文芸評論家、翻訳家として活躍されている沼野充義さんが、2020年3月末…




物語の舞台もテーマも様々で、いろんな味が楽しめる珠玉の短篇集。お気に入りの作品を披露し合う読書会も面白そうだ。
昨年の秋、ヨーロッパ文芸フェスティバルの会場で、先行販売していた本書を喜び勇んで購入して以来、一作ず…




『折りたたみ北京』に続くケン・リュウが編んだ中国SFアンソロジー第2弾!今回も読ませます!
『折りたたみ北京』 に続き、ケン・リュウが編んだ中国SFアンソロジー第2弾! 『折りたたみ北京』…




ギリシャ神話もシェイクスピアも、いやいやそれはないでしょう!という場面がこれでもか!と出てくるものだけれど、でもだからこそ、興味深くもあるのよねえ。
原題「WOMEN AND POWER」 表紙を飾るのはピカソの「Struggle」 ピロメラを犯…




数十年前、北京で食べた「四川飯店」の料理は、ほっぺたが落ちるかと思う程美味しかったっけ。中国食い倒れの旅。いつか行きたい!また行きたい!!そう夢見つつ、今日も本をめくって舌鼓を打つ。
中国発、吃貨(チーフオ・くいしんぼう)エッセイ。 地域色豊かな料理の数々が、その歴史や小咄や季節の…



ひっそりと、ひとり、ホームズ祭開催中!? 祝 #岩波少年文庫 #創刊70周年
先日読んだ 〈ホームズ〉から〈シャーロック〉へ――偶像を作り出した人々の物語 が、とても面白か…




はっきり言わせてもらうけれど、どう考えても彼女は彼にはもったいないわ!
コレット著作集〈5〉に収録されているのは、「青い麦」「踊り子ミツ」「夜明け」の三作品。 今回私のお…




私はきっとこれから先何度も、この本のページをめくることだろう。幾つかのテクストを読み返し、いたずら子猫のパードに会うために。
大学卒業60年目の同窓会を前にして、 送られてきたアンケートを手にル=グウィンは考え込む。 …



かつてアメリカに“原爆を作らせようとして成功し、使わせまいとして失敗した男”がいた。 #科学道100冊
2016年、アメリカ合衆国のオバナ大統領(当時)が、現職としては初めて被爆地広島を訪れた。 その訪…





国書刊行会が“ユカタン・マヤの地から紹介する、21世紀の新しいラテンアメリカ文学シリーズ”第1弾は、一見平易な文章の中に、力強い信念が感じられる物語。
夫殺しの罪に問われて禁固20年の判決をうけ収監されていたオノリーナは、恩赦を求める世論の高まりを受け…



あのコレットが熱く語るのは、食材と料理と田舎暮らし。
シドニー=ガブリエル・コレット『コレットの地中海レシピ』(村上葉 編訳)。自立した女性の先駆けとし…




#科学道100冊 「科学する女性」のジャンルから地球生物学者の自伝を読んでみたら、めちゃくちゃ熱くて驚いた!!
「山ガール」「歴女」「農業女子」…… 正直に言うと私は、このテの言葉が大キライだ。 女性の進出を…