ガルブレイス現代経済入門―ほとんどすべての人のための (1978年)





フランス人女性記者との対談形式による経済入門書。経済不詳の彼女が疑問等を率直に訪ね、ガルブレイスがこれまた率直に素人でも分かるように平易に説明する。古い本だが内容的には現在でも十分参考になるいい本だ。
1978年に出た古い本だが、確かに背景となる状況は古いものを感じさせるが、その鋭い指摘は現代でも十分…

本が好き! 1級
書評数:1159 件
得票数:3317 票
能登をこよなく愛する好奇心旺盛な50代のブルーカラーのオヤジ(源さん)です。2005年から趣味の1つ読書(本の紹介・書評中心)のブログを続けてます。1年に大体150冊前後読んでます。得票数は気にせず、自分らしいレビューを書いていきたいと思います。





フランス人女性記者との対談形式による経済入門書。経済不詳の彼女が疑問等を率直に訪ね、ガルブレイスがこれまた率直に素人でも分かるように平易に説明する。古い本だが内容的には現在でも十分参考になるいい本だ。
1978年に出た古い本だが、確かに背景となる状況は古いものを感じさせるが、その鋭い指摘は現代でも十分…





『フーシェ革命暦』の第一部、第二部合わせた紹介です。サン=クルーの風見(鶏)と渾名され揶揄されたジョセフ・フーシェのバスティーユ要塞の襲撃成功までを描いてる。若き日の正義感溢れる異色のフーシェ青春像!
今から30年程前(1989年〜1992.3年頃)、私はフランス革命に〜ナポレオンの時代の歴史に凝って…




向坂逸郎氏の『資本論入門』です。
『資本論入門』(向坂逸郎著・岩波新書)を約30年ぶりに再読した。 1967年発刊(『資本論』発…





科学史の専門家が書いた伊能忠敬の伝記だ。彼が日本で初めて科学的な実測に基づいた日本全図を作成した人と言うことはご存知と皆さんご存知と思う。但し専門的な難解な話は殆どなく、非常に簡易平明な伝記といえる。
歴史上の人物の中で、伊能忠敬は結構好きで、伝記では、井上ひさし氏『四千万歩の男』、童門冬ニ氏『伊能忠…





NHKの木曜時代劇で2015年1月15日から6回連続放映中の『風の峠 銀漢の賦』の原作。葉室麟氏が2007年に第14回松本清張賞を授賞した作品でもある。西国の月ヶ瀬藩という架空の藩を舞台にした時代小説。
葉室麟氏が2007年に第14回松本清張賞を受賞した作品です。 現在確かNHKの木曜時代劇で連続放映…





葉室麟氏による高杉晋作の伝記的歴史小説です。私は高杉晋作ファンで、恐らく今迄に彼を主人公とした20近くの小説を読んでいると思うが、それらの中でも屈指の出来の作品ではないかと思う高杉ファン必読の書です。
歴史上の人物で私が特に好きなのは、戦国時代なら蜂須賀小六正勝、幕末なら高杉晋作だ。 どちらも小…




アダム・スミスからマーシャルまでと書いてあるが、全部で20人の経済学者の思想を要約したものだ。 日本経済新聞社が代表的経済学者の思想を要領よく平明にまとめた、近代経済思想史の入門書ともいうべき本である。
アダム・スミスからマーシャルまでと書いてあるが全部で20人の経済学者の思想を要約したものだ。 経…





秀吉から「その忠義鎮西一、剛勇また鎮西一」と激賞された九州出身の戦国〜江戸初期の大名・立花宗茂を主人公とした作品だ。決して裏切らないという信義を愚直に守り通し、艱難辛苦の人生を歩んだ男の生涯が眩しい!
またまた葉室麟氏の小説の紹介だ。 今回は、九州出身の戦国〜江戸初期の大名・立花宗茂を主人公とし…




幕末の横浜に無政府主義者として世界的に有名なバクーニンがやって来た。攘夷ローニンが活動する日本で自分が外国人であることもかまわず革命を説きまわるバクーニン。多数の歴史上人物も登場し物語が展開していく。
先日、葉室麟氏にしては珍しい平安時代の事件を取り扱った『刀伊入寇』を読んだが、今回読んだこの本も、江…




宮部みゆきさんの、元禄時代の架空の東北の藩を舞台にした、人間の呪詛で作られたモンスターと人々が戦う話だ。
宮部みゆきさんの、元禄時代の架空の東北の藩を舞台にした、人間の呪詛で作られたモンスターと人々が戦う話…




江戸時代を背景にした小説が多い葉室麟氏が、平安時代中期に起きた刀伊入寇という事件で活躍した藤原隆家という英雄を描いた歴史小説だ。安倍晴明や清少納言、紫式部や藤原道長他、権勢を誇った藤原諸氏も登場する。
著者の葉室麟氏は、どちらかというと江戸時代の武家を扱った味わい深い時代小説・歴史小説の作品が多いよう…




幕末に時流の流れに併せて主張を変え倒幕側にまわり、維新には血が必要と戊辰戦争に突き進む薩摩。そのご都合主義に怒り「討薩の檄」を懐に奔走した米沢藩士・雲井龍雄の激しくも短い悲劇の生涯を描いた歴史小説だ。
先日の『一茶』に引き続き、藤沢周平の伝記小説を読んだ。 幕末維新は好きな時代の1つだ。 …




藤沢周平氏の手になる小林一茶の伝奇小説です。高雅な俳人のそれこそ高雅な人生が描かれているかと思いきや大違い、信州の貧しい農民出身でしたたかに俳人として生き抜いた一茶の生涯がリアリズムで描かれています。
藤沢周平氏による小林一茶の伝記小説です。 高名な俳諧人だけに高尚な生涯かと思いきや、読んでみると…





1984年発刊の古い本だが、地政学の時代を超えた原理のようなものを見事に捉え、その学問のあり方、最新の地政学の概要等もを平明に提示したその内容は、全く古さを感じさせず、まさに格好の地政学の入門書です。
1984年という、東西ドイツやソ連も存在した古い時期に発刊された本であるが、地政学というものが、ど…




平岩弓枝さんの人気シリーズ『はやぶさ新八』の第16弾、『御用旅』シリーズとしては第6弾だ。主人公・隼新八郎は、江戸南町奉行・根岸肥前守の直臣で懐刀たる内与力という設定で、江戸に限らず探索等に活躍する。
平岩弓枝さんの人気シリーズ『はやぶさ新八』シリーズの第16弾、『はやぶさ新八 御用旅』シリーズとし…




「定常経済」を主張するハーマン・デイリーさんの思想をコンパクトにまとめた冊子です。
60頁余りなので冊子のような薄い書物ですが、チャチな新書よりは内容的には充実しており、価値高い本と言…





2012年にヒトのiPS細胞の生成に成功して再生医療の可能性を大いにあげた事などの貢献でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授の唯一の自伝書だ。iPS細胞やES細胞などを知るには格好の入門書だ。
私は山中伸弥教授とは同い歳である。 50代にもなると、同い歳の人、場合によっては母校の同級生が…





著者帚木蓬生氏の『水神』と同様久留米藩を舞台とした歴史小説だ。久留米藩の享保の騒動、宝暦の一揆などが農民側から目で(但し主人公は医者)描かれており、『水神』とある意味で姉妹篇といえる作品かもしれない。
著者の帚木蓬生氏は、九州大学医学部出身の精神科医でもあり、医学関係などの現代物の小説などもあるようだ…




江戸町奉行大岡越前守忠相について、大岡裁きに重点を置かず、物価調整、消費経済の活性化、財政再建、社会保障の充実、公共投資、金融再生の取組等、経済官僚として八面六臂の活躍をした姿を中心に描いた本である。
大岡越前守忠相というとTBSの時代劇ドラマのイメージ、つまり江戸南町奉行としての、大岡裁きの言葉が…





佐藤雅美氏の人気時代小説シリーズ『物書同心居眠り紋蔵』の第13弾である。
佐藤雅美氏は、現役の作家では一番好きかもしれない。 この本はその作家氏の人気シリーズ『物書同心…