東京いきもの散歩――江戸から受け継ぐ自然を探しに





大都会東京に点在する豊かな自然をまとめた一冊。水源地や森林などに意外なほどたくさんいる生き物の楽園を丁寧にたどっている。知っているところはより興味深く、知らなかった場所は是非行ってみたくなる一冊。
最近もろもろあって、東京の成り立ちやら地勢やら自然環境やらを、ぼつぼつと自分なりに頭の中でまとめよう…

本が好き! 1級
書評数:587 件
得票数:7873 票
食い意地と悪性活字中毒に、ベイスターズ愛と猫愛をぶっかけて、隙間にフィギュアスケートを押し込むと、もうほぼエネルギーは残らないダメ中年。日々標高の上がる積読山がコワイです。





大都会東京に点在する豊かな自然をまとめた一冊。水源地や森林などに意外なほどたくさんいる生き物の楽園を丁寧にたどっている。知っているところはより興味深く、知らなかった場所は是非行ってみたくなる一冊。
最近もろもろあって、東京の成り立ちやら地勢やら自然環境やらを、ぼつぼつと自分なりに頭の中でまとめよう…



家庭でも社会でも男性として生きてきた作者が、ふとしたことから女装に楽しみを見出し、社会的に女性として生きていくようになる。そうした経緯を、非常に真面目に淡々と綴った話。経験談として貴重な一冊だと思う。
家庭でも社会でも男性として生きてきた作者が、ふとしたことから女装に楽しみを見出し、社会的に女性として…




背景が秘密警察に牛耳られた東ドイツ、というのが物珍しい中、絡み合う二つの話がスリリングに描かれて面白く読めた。
東西冷戦期の東ドイツが舞台。 国家人民警察で初の上級職についた女性刑事ミュラーが主人公だ。 背景…



マンネリの王道をズンズンとそして堂々と歩みつづけてもう五巻。次が出たら、きっとまた読んじゃうんだろうな~。
マンネリの王道をズンズンとそして堂々と歩みつづけてもう五巻。 一見ヤクザだが正体は・・・の二人…




いろいろな意味で小説二冊分の話。ぐるっと回ってテーマはやはり愛?
ハイチ内戦取材時のトラウマから精神を病んだ女性ジャーナリスト。 高名な作家ながら人格破たんした母に…



『孤狼の血』の続編。無駄のない冷静だがテンポの良い語り口は相変わらずだが、前作の熱い疾走感も、滾る血潮も生臭さも消えて、すべてがなんだか冷静に淡々としてしまっている。期待過剰だったのかも。次作に期待?
今年前半、映画ともども我が血を大いに沸かせてくれた『孤狼の血』の続編。 前作でいろいろとやりす…




人間を宿主として、皮膚の接触で他の宿主へと飛び移って生きる「ゴースト」の話。人間の命の儚さ、永遠に生きる者の苦しみ、といったテーマも面白いが、背景の各国の風景描写がいい味。長編漫画的な楽しさがあった。
人の体を乗っ取って生きる「ゴースト」。 皮膚が接触することで乗り移る先の宿主から宿主へと飛び移って…





出版から6年経っているが、エネルギー政策の三つの基本(エネルギー安全保障・経済性・環境性)や、石油、原子力、石炭、LNG、再生可能エネルギーのメリット、デメリットなどが整理されていて参考になった。
2012年刊行。ちょうど原発の是非やエネルギー問題が世論を賑わしていた頃だ。 感情的に原発廃止を叫…





アニメ製作のために2ヶ月平壌に滞在した、カナダ人アニメーターの紀行漫画。ケベック出身とのことでフランス語圏の人らしく、ちょっと捻った感じのユーモアのセンスと、とぼけた感じの絵柄がいい味を出している。
アニメ製作のために2ヶ月平壌に滞在した、カナダ人アニメーターの紀行漫画(英語ではgraphic no…





ホラーというよりはミステリーなのだが、それでもホラーを読んだような後味の一冊だった。スティーブン・キングの後継者として、これからグイグイ出てくる作家だ、という気がする。
ワタシは特にホラーが好きだ、というわけではないのだが、それでも『白墨人形』というタイトルにはザワザワ…





世界の辺境に日本の歴史。この二つの軸をそれぞれ代表する二人が、一章ごとに一冊の書籍を取り上げて語り合う対談集。既成概念にとらわれない二人の会話は、常に非常に刺激的だ。
世界の辺境に日本の歴史。この二つの軸をそれぞれ代表する二人が、一章ごとに一冊の書籍を取り上げて語り合…



17世紀オランダの女流画家の作品をめぐり、三人の男女の過去と現在が交錯する物語。ややウェットな原田マハ、と言おうか。絵の背景や描写は綿密で、作者の造詣の深さと美術への愛情が感じられて面白い。
17世紀オランダの女流画家の作品をめぐり、過去と現在が交錯する物語。 女性は静物を描くだけなの…





テーマは人間の根源的な悲しさだったのだろうか、と読み終えて思った。登場人物がそれぞれ抱える愛と苦しみ、そして悲しみに圧倒された。
The Narrow Road to the Deep Northという原題は、芭蕉の『おくのほそ道…





クールで知的な黒人青年探偵登場。設定の魅力が軽く話の齟齬など吹っ飛ばす、実に面白いシリーズがでてきた。息長く続きますように。映画化も待望!まずは十月本国で刊行予定の続編を早く読みたい♩
LAのスラムに住む黒人青年IQ。 スラム育ちだが高度な知性と見識。銃器やメカの扱いにも長け、街の面…





1979年から80年代の東ドイツに短期労働力としてアフリカから連れて来られた人々。ドイツ人の著者がそうした人々にインタビューを繰り返し、織り上げた三人のストーリー漫画。今の日本で読まれるべき一冊では?
1979年から80年代の東ドイツで、短期労働力として同盟国モザンビークから連れて来られた人々。彼らは…




元スウェーデンの警視総監が脳梗塞で死にかけるも生還。時効が過ぎた殺人事件の真相に迫る。最近はやりの爺小説。表面ツルンとキレイで妙に生真面目そうだが、細かな諸々には大雑把なのはスウェーデンのお国柄?
最近流行りの(?)爺小説。 ここ数年で最高のヒット作(当社比)となったフリードマンのバック・シャッ…





未来世界や宇宙、科学技術などが背景にあるが、味わいはファンタジーに近い話が多様に集められている。サイエンス・フィクションではなく、スペキュレイティブ・フィクションという呼び方の方がしっくりくる小説群。
中国のSF短編集。ケン・リュウが中国語から英語に翻訳したものを集めている。 本来こうしたアンソ…





海外相手のビジネスには百戦錬磨の著者が、ビジネスマンの書く英文メールを添削する形。本書の場合、英文メールの基本的なスタイルや、文法や基本的な言い回しは出てこないので中上級者向け。
海外相手のビジネスには百戦錬磨の著者が、ビジネスマンの書く英文メールを添削する形。 本書の場合、英…




70年代ロック小説。バンド結成、高校中退からメジャーデビューに至る青少年らの話。セックス&バイオレンスとドラッグに音楽。普段は読むと胃に凭れる独特の粘っこい文体がいい具合にテンポとうねりを生んでいた。
70年代ロック小説。バンド結成、高校中退からメジャーデビューに至る青少年らの話。 花村萬月は、…



オーストラリアの大都市郊外の平凡な中高年男女が、日々繰り広げる様々な出来事や繰り言が縷々綴られていく。いわゆるミステリーというよりは、ソープオペラのノベライズのような話だったな・・・。
オーストラリアで大ベストセラーとなった小説との由。 大都市郊外に住む人々、特に女性たちの心情を描きな…