文豪と感染症 100年前のスペイン風邪はどう書かれたのか




100年前、世界中を猖獗したスペイン風邪を経験した文豪たちの褥中日記や小説を集成したアンソロジー。
100年前、世界中に広がったスペイン風邪。世界で4000万人、日本でも38万から45万の命を奪う程そ…

本が好き! 1級
書評数:604 件
得票数:10215 票
ジャンル問わず、読みたい本を
雑多に読んでいます。
共通の、また新しい世界を
一緒に楽しめたら幸せです。
よろしくお願いします。




100年前、世界中を猖獗したスペイン風邪を経験した文豪たちの褥中日記や小説を集成したアンソロジー。
100年前、世界中に広がったスペイン風邪。世界で4000万人、日本でも38万から45万の命を奪う程そ…





特集「平凡社は本当に平凡なのか?」荒俣先生が平凡社に住んでいた20年間の事や零れ話も読めて最高に愉しい!
特集「平凡社は本当に平凡なのか?」本棚が見たい!も平凡社の本棚で、ずらりと並んだ別冊太陽が素敵。タイ…




山奥に現れた民間伝承のマヨヒガそのものな古い屋敷に立ち並ぶ花嫁人形の目撃を端緒に土着文化や民俗学と怪異要素が絡まるシリーズ第二弾。
山奥に現れた民間伝承のマヨヒガそのものな古い屋敷。緩やかに蛇行した山肌に向かう細道に白無垢の花嫁、少…





しかつめ顔で名著を書き上げながらも、逃げて、逃げて、逃げまくる!やる気はわかずとも勇気がわいてくる名(迷)言の数々。彷徨える人類にそそくさと逃げていく文豪の背中が教えてくれる「逃亡」の美学?の競演!
知らず知らずのうちに自分を追い詰めてしまうなら「逃げてもいい」ということを肝に銘じることも大切。そこ…




オールスター感のある村上世界のモチーフを拾い集めながら辿り着く自我の覚醒。子易は牛河ではあらない。
ぼくは17歳で、きみは16歳の夏。きみが教えてくれたその「街」に、行かなくてはならない、なにがあろう…




過去連続殺人を犯した男が認知症を発症したのと時を同じくして新たな連続殺人事件が発生。次なる目的は自分の娘と確信し犯人の殺害計画を立てるが、無常にも日々記憶は白濁していく。記憶のファイトクラブ開幕。
獣医という表の顔と連続殺人犯という裏の顔を持つキム・ビョンス。25,6年前に人を殺すことを止め、獣医…





百閒の哀しみはその心情の多くを語らずして静かに深く伝播してくる。我儘で頑固な表面の下にこんな柔らかな想いを潜ませる、百閒憎らしくも愛おしい。
コンパクトながら百閒の魅力を凝縮した、本のともしび第5巻。 敬愛して止まない漱石先生を偲ぶ「漱…





語り手がまだ少年だった頃視たはずの不思議な景色を懐古していく夢幻の物語は身が竦むほどに美しく、故にその恐怖に魅入られていく。
彼岸と此岸が妖しく揺らめく逢魔が時、桃、紅梅、椿、桜が一時に花開き、女の無念が朧月の仄灯りの中その姿…





歌人同士で友人であるお二人が様々な短歌を語り合う形式でバリエーション豊かに短歌の魅力に触れ、お気に入りの歌人と出会いながら短歌とは何かを楽しみながら体感させてくれる。
歌人同士の友人であるお二人が、様々な短歌を語り合う形式で魅力に触れていく本書。バリエーション豊かに選…





相反し続ける言葉は猛スピードで転がり続け、混乱の渦へとあっという間に読み手を惹き込んでいく。厳しい現実の暗がりに照射するユーモアと悪戯心で自由な幻想へと変換していく奇想天外な傑作自伝。
「わたしがどのように修道女になったか」という物語ですが___と唐突に始まり、そこからすぐこの語り手は…





早逝した妻・夏子との短い日々を振り返る随筆「どんぐり」。解説の役割も兼ねた中谷宇吉郎の随筆を共に読むことで短篇だけでは辿り着けない感慨へと導いてもらえる構成が素晴らしく、愛情の幸せな循環に心震える。
結婚後間もなく早逝した妻・夏子との短い日々を振り返る随筆「どんぐり」。 肺を病む妻の体調のいい…





『認知心理学から見た「姑獲鳥の夏」』では京極堂が憑物落としで語る、目に入っていても見えない現象を一枚の絵で見事な体験へと導いてくれる。驚愕状態で必見。
え、私この本既読本なのに…と自分が信じられなくなる程にのめり込む最高の1冊だった。この本の発売から1…




姑獲鳥の世界を様々な角度から解体していくOFFICIAL BOOK
大好きな姑獲鳥の世界を様々な角度から解体していくOFFICIAL BOOK。 謎の傷痍軍人とし…





石沢麻依「眠りの鳥類学」。最高すぎて三度読み。
「時には父母のない子のように」山田詠美。家族を喪うという哀しみと本音。近しい故の苦しみも愛おしさも丸…




19世紀末初めて人間の「精神」に注目し、「夢」のもつ意味や現代における精神の闇に迫り、「無意識」を発見し、「見えない外傷」の正体を求め、精神に科学的に挑もうとしたフロイト入門書。
19世紀末、初めて人間の「精神」に注目し、「夢」のもつ意味や現代における精神の闇に迫り、「無意識」を…





赤子が消える「久遠寺医院」。その医院の娘は二十箇月もの間子供を身籠り、婿は密室から失踪していた。怪異を見事に解くその手腕と論理に魅了される百鬼夜行シリーズ。再読する意味と歓びも教えてくれる不朽の名作。
どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続く坂道を登り詰め、貧弱な竹藪に挟まれた蕎麦屋の隣にある古本屋「…





大正五年に創刊された『婦人公論』を通して見る、女の100年史。こんなに興奮した日本史が今までにあっただろうかと著者でもないのに万感胸に迫る、超推し本!
大正五年に創刊された『婦人公論』を通して見る、女の100年史。歴史を紐解き、日本女性がどう生きてきた…





登場人物500人以上、舞台は19世紀末フランス。華やかさと虚無の中を揺蕩うような物語。記憶が象る個人の総体を描きとるには難解で当たり前で、だからこそ見えてくるものがあると物語の意味が少し見えてきた。
全13巻、登場人物500人以上、舞台は19世紀末のフランス、華やかさと虚無と孤独の中を揺蕩うような主…





蝋人形マダム・タッソー館設立者「おちび」ことマダム・タッソーの生涯を体感するかのような物語。ヴェルサイユ宮殿での日々、フランス革命という転換期の壮絶な経験。数奇なる女性の生涯を奇異なものとせず描く傑作
蝋人形のマダム・タッソー館設立者として有名な「おちび」ことマダム・タッソーが自伝的に自らの半生を語っ…





生を受けたオランダ・ズンデルトに始まり人生の終点となったオーヴェルまで、旅するように暮らした20か所以上の土地を、年表を追いながら作品、手紙、時代背景と写真資料も豊富でゴッホ好きにはお薦めの1冊。
生を受けたオランダ・ズンデルトに始まり、人生の終点となったオーヴェールまで、旅するように暮らした20…