涙の箱



人が予想も理解もできないところで涙を流す涙つぼと呼ばれる少女が、涙を売る黒い服のおじさんと一緒に旅をする物語。
我が子がいつも涙を流しているのは、親として辛いだろうなと思いつつもしかしたら、少女は自分の家に居場…

本が好き! 1級
書評数:959 件
得票数:19379 票
多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。



人が予想も理解もできないところで涙を流す涙つぼと呼ばれる少女が、涙を売る黒い服のおじさんと一緒に旅をする物語。
我が子がいつも涙を流しているのは、親として辛いだろうなと思いつつもしかしたら、少女は自分の家に居場…




9人の作家によるこわい話。子どもがこわい話が好きだからと言って、こんなにこわい話を知ったら夢に出てきそう。
「うそを言ってはいけない」うそをつくとえんまさんに舌をぬかれてしまう。そんな言い伝えのある町にすむハ…





仕事の話、店長の愚痴を言い合える後輩が結婚のため武蔵野書店を辞めてしまった。新しいスタッフとはどうもうまくいかない谷原京子。シリーズ第三弾では、何が起こるのか。
タイトルに「さらば!~」がつくと、いうことは、完結編なのだろうと思いつつ読み始めるが、谷原京子の立…





救急医の武田のもとに搬送されてきた身元不明の溺死体は、武田とうりふたつの男だった。旧友とともに調査を始めるが、鍵を握る人物が死体で発見された。
救急医の武田のもとに身元不明の遺体が搬送されてきた。身元不明(キュウキュウ12)の遺体は、武田に瓜…




法医学者による死に至る危険を回避するため、まさかの死因について49種類の事象がまとめられた本
ドラマや映画で知られるようになった法医学者の存在。臨床医と違うのは、突然死した人や事故、事件で亡く…




宝石商を営む大江家の嫡男頼任と彫金職人の娘黒江彩。クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってからふたりの関係が変わっていく。
久しぶりの有川ひろさんの作品、お仕事小説でラブコメでもある。驚いたのは、ジュエリーのデザインをオオ…




9代将軍徳川家重、10代将軍家治の時代に将軍付き老女として大奥を掌握した松島。政策実現のため家重は奥向きの統括者松島と田沼意次を重用した。
大奥の権力者といえば春日局、松島という名前はあまり聞いたことがなかった。現在放送されている大河ドラ…




恋人と思っていた男に利用され、夢に見ていた結婚は破れ仕事も失った美菜代が復讐を考え凄腕といわれる復讐屋を訪ねるが。
商社で社長秘書を勤めていた神戸美菜代は、社長室で失態をした営業部の社員陣内から声を掛けられ社長室で…




京都にお住まいの彬子女王が、日々の生活の中で経験し感じた京都の魅力を綴った京都のガイドブック
2019年京都国立博物館にて開催された特別展「佐竹本36歌仙絵と王朝の美」を見に行った際、特別講演…





恵まれた家庭で生活しているのに心荒み苛立つ十和。母から中学受験を決められ、家族から逃げるため一人暮らしをしている祖母が住む大阪の私立中学を志す。
長谷川十和が通う至誠塾の公開テストに、大西健也の小説「昨日までの家族」から引用された問題「次の文章…




ネイルサロン月と星を営むネイリスト月島美佐が、新米ネイリスト大沢星絵を雇ったことから始まるお仕事小説。
ネイルサロンに行ったことのない私には、初めて知ることばかりのお仕事小説だった。マニュキアを塗っても…




土佐の天才絵師絵金の生涯、芝居絵屏風、絵馬提灯、絵馬、風俗画、白描画、絵本などの作品が楽しめる。
サントリー美術館にて開催中「幕末土佐の天才絵師 絵金」の美術展を観に行くにあたって図書館から借りて…





月収4万円の年金暮らし66歳の女性から、株や投資信託で月収300万円ある女性とそれぞれの月収に見合う生活を送る女性たちの人間ドラマ。
夫の浮気が原因で離婚した66歳の響子は、家は夫のものとなり、数百万円の貯金のみ受けとった。不動産屋…





白黒テレビが三種の神器のひとつだった頃、どんな生活だったのだろう。子どもの頃に戻って、毎日の暮らしを思い出してみた。
うちにあったテレビ、確かに白黒でした。私がまだ赤ちゃんだった頃の写真には、なぜかテレビが一緒に写っ…




シングルマザーとしてひとり娘、ひかりを育てている美空。母親との関係に悩みながらも、幸せはすぐそばにあることを感じていく。
「子どもができたら、親の恩が痛いほどわかる」 美空の母親がよく口にしていたという。しかし、シングル…




バー「トラップハンド」のマスターの店には、姪の真世をはじめ訪れた女性たちが様々な悩みを抱えて訪れる。
婚活サイトで知り合った男性とトラップハンドを訪れた美菜、羽振りの良い話を聞きながらカクテルを飲むが…





ケンカに巻き込まれ、自分の意に反して人を殺めてしまい罪を重ねてしまった青年が一通の手紙を手にしたことで北へ向かう。
酒癖の悪い先輩甲野から飲みに誘われた真柴亮。一度は断ったものの、断り続けることができないと悟りしぶ…




陶芸家が焼いたこれまでにない美しい青い壺、売られた先々で数々のドラマが展開される。
陶芸家牧田省造が焼いた青い壺、デパートの美術品コーナーに展示されやがて、定年を迎えた夫婦が購入する…




みなしごライオンブルブルと、おかあさんがわりのいぬのムクムクのおはなし
やがいどうぶつえんにいたみなしごライオン ブルブル、いつもぶるぶるふるえていたから。おかあさんがわ…




聴こえないはずの音、いないはずの者の影、家の中で起こる怪異を「営繕屋かるかや」尾端が現象を解決するための方法を導きだす。
家の中で起こる怪異、怖いだけでなくなぜ起こるのかを死者に思いを巡らせて鎮めるための解決方法を導きだ…