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そうきゅうどう

そうきゅうどう さん

本が好き! 1級
書評数:597 件
得票数:10401 票

「ブクレコ」からの漂流者。「ブクレコ」ではMasahiroTakazawaという名でレビューを書いていた。今後は新しい本を次々に読む、というより、過去に読んだ本の再読、精読にシフトしていきたいと思っている。
職業はキネシオロジー、クラニオ、鍼灸などを行う治療家で、そちらのHPは→https://sokyudo.sakura.ne.jp

書評 (597)

17の鍵 〈刑事トム・バビロン〉シリーズ (創元推理文庫)【Kindle】

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17の鍵 〈刑事トム・バビロン〉シリーズ (創元推理文庫)【Kindle】

マルク・ラーベによる〈刑事トム・バビロン〉シリーズの第1作。解かれないままの謎が残る(何しろシリーズものだから)エピローグまで謎また謎の、まるで尻尾まであんこの詰まったたい焼きのような作品。

2017年9月の早朝、ベルリン大聖堂の丸天井の下に宙吊りにされた死体が発見される。被害者は大聖堂付き…

投票(16コメント(0)2025-11-24

哲学は何ではないのか ――差異のエチカ (ちくま新書)【Kindle】

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哲学は何ではないのか ――差異のエチカ (ちくま新書)【Kindle】

「今日、哲学とはいったい何であるのか」。哲学や思想に関心のある人々は、とくにこの問いを改めて考えてみる必要がある──現代の思想的な流れにも、古典的な哲学の権威にも伏することなく。(「終論」より)

本書『哲学は何ではないのか──差異のエチカ』は、著者の江川隆男がこれまでの西洋哲学のメイン・ストリー…

投票(20コメント(0)2025-11-20

皮膚、人間のすべてを語る――万能の臓器と巡る10章

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皮膚、人間のすべてを語る――万能の臓器と巡る10章

皮膚を見れば見るほど見えてくるのは、身体の外側に沿ってあるものこそ、人間を人間たらしめている本質だということだ。皮膚とはすなわち、私たち自身なのだ。(第10章より)

「皮膚は人体最大の臓器」ということが、最近とみに言われるようになった。本書のプロローグにも 皮膚は人…

投票(19コメント(0)2025-09-28

キス・キス (異色作家短編集)

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キス・キス (異色作家短編集)

ダール作品には、しばしば男女(特に夫婦)の間のすれ違いが、あるグロテスクな結末を引き起こす物語が描かれる。だが、今読み返してみると、その裏には女性に対する強い嫌悪と恐れがあることが分かる。

私は中学1年の頃、まだ創刊間もないハヤカワ・ミステリ文庫でロアルド・ダールの『あなたに似た人』を読ん…

投票(23コメント(0)2025-09-23

指差す標識の事例 下

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指差す標識の事例 下

ある毒殺事件にまつわる真実が、いずれもかなり怪しげな4つの手稿を突き合わせることで浮かび上がる、というものだが、そこには17世紀中期のイングランドの政治、社会、文化、風俗といったものが絡み合っていた。

17世紀の中頃、イングランドのオックスフォードで起こった毒殺事件について、事件の関係者と何らかの親交…

投票(24コメント(0)2025-07-15

われらが痛みの鏡 下

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われらが痛みの鏡 下

ルメートルは本作で戦争という事態に翻弄される(兵士を含む)人々の哀しさ、したたかさ、逞しさといったものを書こうとしたのだと思う。そういう意味で、これはフランス版「この世界の片隅に」なのかもしれない。

ピエール・ルメートルは日本では 『悲しみのイレーヌ』 、 『その女アレックス』 などのエグいミステリ…

投票(24コメント(0)2025-07-01
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