怪談女の輪



不定期に読む、泉鏡花の超短編。コ、コワイ。
幽玄、異世界感、エロティックは泉鏡花の特徴で様々なブランドのパターンがあると思う。今回はショートショ…

本が好き! 1級
書評数:1378 件
得票数:25285 票
読む本の傾向は、女子系だと言われたことがあります。シャーロッキアン、アヤツジスト、北村カオリスタ。シェイクスピア、川端康成、宮沢賢治に最近ちょっと泉鏡花。アート、クラシック、ミステリ、宇宙もの、神代・飛鳥奈良万葉・平安ときて源氏物語、スポーツもの、ちょいホラーを読みます。海外の名作をもう少し読むこと。いまの密かな目標です。



不定期に読む、泉鏡花の超短編。コ、コワイ。
幽玄、異世界感、エロティックは泉鏡花の特徴で様々なブランドのパターンがあると思う。今回はショートショ…



京ことばで、くだけた語りの源氏物語。
関西弁というか、やはり京言葉、そして今ふうの言葉で訳してある源氏物語。大谷崎をはじめ多くの方が現代語…



乳がんとの闘病記。暮らしていたカナダでの治療。身体、心、家族とコミュニティ。
乳がんを患った当時、著者は夫と幼い子供とともにカナダのバンクーバーに住んでいた。折しもコロナ禍で、治…



うーーむ。不思議・・笑。分かんないとこが特徴か?という短編集。
多和田葉子は何作か読んでいる。「地球に散りばめられて」「百年の散歩」「エクソフォニー 母語の外へ出る…



安部公房最後の小説。結局わけ分かんないけど、ニヤリクスリと笑えるんだよね。「箱男」もそうだけど。
安部公房で有名なのは「砂の女」か。シニカルに、絶望的に、自由へ、脱出への渇望を描いた、でいいかな笑作…




ピアノ界の風雲児にしてアイコン、そしていまやレジェンドのマルタ。華やかで波風激しい航跡をここに。
先日、念願叶ってマルタ・アルゲリッチのコンサートに行ってきた。コンサート2週間前に【重要】と銘打って…



かつて井伏鱒二氏が紹介した人気児童書シリーズ新訳版。動物に大人気のドリトル先生の痛快冒険記。
1951年に井伏鱒二氏が翻訳したシリーズが児童文庫として2011年より新訳出版され、さらにそれを一般…



断片的に知っていたものが繋がる感覚。ざっと中華の歴史を眺める。
その名の通り、はるか古代から現代までの中華の歴史を年代順にまとめてある本。私は中華ものに弱く、三国志…



初期の3作を収録、関西風味の、西加奈子の筆が冴えている。
「サムのこと」「猿に会う」「泣く女」の短編3つ。大阪、大阪、和歌山ですべて関西弁。うにゅっとした、形…



2008年M-1グランプリ王者の漫才論。分析が細かくお笑いのプロフェッショナリズムに触れる気がする。
M-1グランプリは大好きで、毎年楽しんでいる。始まってからいままで見逃した年は確かないんじゃないかな…



しばしの寓話に、円形のアート。遊び心あふれる絵本。
先日、京都にて廃墟っぽいモダン建築での前衛アート展示という企画展に行ってきた。外壁を覆うツタ、元は学…



少し幻想味を交えた、ヨーロッパ留学の自伝と、ユルスナールの軌跡との交錯。この書き方こそが真骨頂なのかなと。
須賀敦子さんの文章はヨーロッパでの生活や感じたこともさることながら、別の視点を混ぜたり、小説風に描い…




海女は海の中で身体が軽くなり、上がる時に重さを感じる。感じるものが詰まった怪作。泉鏡花文学賞。
村田喜代子さんは寡聞にして存じなかった。芥川賞はじめ各賞を受賞している。水中という異世界、地方の島、…



少年たちの1年。交歓と喪失。長野まゆみの風味満載。
この本のあとがきに著者も書いているように、最近の長野まゆみは作風が変わって、かなり日本的で文調も味の…



幸田文の作品はよく読んだけども、父・露伴はおそらく初。娘・孫・曾孫へと引き継がれた味のあるエッセイ。
昭和初期の随筆集。幸田文は嫁ぎ先から戻り露伴が亡くなるまで世話をして、露伴の想い出を綴った作品により…



戦国もの、ではない。少年トサと頭だけの武士オビトの異界の旅。
西條奈加は「千年鬼」を読んだかな。本交換棚にあって、たぶんハズレはないだろうと手に取った。タイトルか…



ちょっとへんてこな設定、成り行き。ファンタジック風味もある小川洋子の国の短編集。
2006年の作品。「博士の愛した数式」の3年後、「猫を抱いて象と泳ぐ」「ことり」より前。表題作「海」…



不思議な天才、弟は今夜もブランコに乗り、動物の話を聞き、物語を紡ぐー。
いしいしんじは先日初めて「トリツカレ男」を読み、児童文学での奇想に惹かれ、えもいわれぬ文芸的な説得力…



人が根源的に持つかもしれない意識を微細に描く。親子、シスターフッド、興味深い。
西加奈子さんは・・「さくら」「通天閣」「窓の魚」「炎上する君」「白いしるし」「円卓」「地下の鳩」「ふ…



時に何も考えず、絵本のようなファンタジーに心を任せる。それもいいかなと思えます。
安房直子は児童文学で多くの賞を受けた方、1993年に鬼籍に入られた。帯の通り、懐かしい、ほんのりとし…