敗者の嘘―アナザーフェイス〈2〉



静岡で袴田事件というのがある。警察というのは、証拠がなければ、証拠をつくることをする。袴田事件ではそれをした。
神田で、強盗殺人放火事件が発生。犯人としてスポーツ店の社長の渋谷が浮かぶ。 渋谷は厳しい取り調べ…

本が好き! 1級
書評数:6251 件
得票数:92116 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



静岡で袴田事件というのがある。警察というのは、証拠がなければ、証拠をつくることをする。袴田事件ではそれをした。
神田で、強盗殺人放火事件が発生。犯人としてスポーツ店の社長の渋谷が浮かぶ。 渋谷は厳しい取り調べ…



静岡で袴田事件というのがある。警察というのは、証拠がなければ、証拠をつくることをする。袴田事件ではそれをした。
神田で、強盗殺人放火事件が発生。犯人としてスポーツ店の社長の渋谷が浮かぶ。 渋谷は厳しい取り調べ…


ちょっと主人公の推理が異常。自転車衝突を見たという子の証言だけで、とんでもなく推理が深くなり犯人がわかってしまう。
11人兄妹の家にヨモギさんという学生が下宿している。普段、兄妹たちとは距離をとっているのだが、事件…



その昔は、大臣の腐敗を暴き、執拗に質問をするためにだけ存在した議員がいた
最近(今年の3月ころ)ニュースやワイドショーを賑わしているのが、政治家が補助金企業より政治資金をも…




麻雀はやりはじめると、みんながのめりこみ何をしても止められない
阿佐田のペンネームで書く、直木賞作家色川武大の麻雀小説短編集。 パチンコ、賭け事依存症なる人が…



三浦さん、小説を読むと活発女性に思えるが、どうも実際はぐうたら、面倒くさがり屋のようだ。冬、5-6枚の重ね着を一気に」全部脱ごうとしてとんでもないことになる。
三浦さんは、活動的な性格にみえるが、することがなければ、一日家のなかでぐうたらぐうたらしていたい性…





平さんの作品は、現実から数ミリほど、ほんのわずか遊離している。このわずかな遊離のなかに、とんでもない毒気をさしはさむ
こんなこと普通の女性が言ったりやったりするわけないじゃん。でも、ありそうな気もする。上手いよ平さん…



刑事には、刑事以前にまず人間であるひともいるが、まれに人間以前に刑事という奴がいる。この作品の主人公である鳴沢だ。
新潟県警に勤務する刑事鳴沢了の家は、祖父、父ともに県警の元または現刑事、3代続く刑事一家である。し…




幸せな人生を送った人とはどういう人だろう。それは、他の人にはできないような、青春時代であれ、晩年であれ、ひと時を持ちえた人だろう。
この作品は、明治の初め東北北海道を旅した英国婦人のイザベラ バードと彼女に随行していた通訳の伊藤亀…




ホームレスの人がなくならない。生活保護を受けないで、ホームレスになることを自ら望む。それはどんな人たちなのだろうか。
ホームレスの人たちがいまだになくならない。とても、不思議である。憲法で日本国民全員、健康で生活でき…




小説家川上弘美が誕生するまでが描かれる。面白い。川上の性格のユニークさ満載である
川上弘美は小学校のころ、作文が大嫌いだった。弟のことを書く。まだ、赤ん坊で可愛かったから。それを、…




地方都市であってもいいバーとはどんな店だろう。ゴルフコンペだグランドゴルフだといってお客を囲い込まないバーだと思う
私の住んでいるところは地方の小さい市である。列車で20分ほど先に割と大きな都市があって、私の小さな…



…同族会社というのは、どれほど大企業になっても、社長は子供が一番と考える。だからバカな子供たちが30歳前後で重役になり、会社を闊歩する。
大塚家具もジャパネット高田も、ナッツリターンも皆、社長は子供が一番で、30歳前から会社の重役につけ…




…ある童話から奇蹟や希望が生まれる。童話を読まねばそれは生まれない。幼いころの本を読むことの大切さ、本の愛らしさが伝わってくる
この小説は3篇の小説と最後のまとめのエピローグとで作られている。 3篇の小説は、普通の物語…


最初に人質となった男の家庭が、借金だらけでどん底に陥りそうという状況を書いたため、起きていた人質身代事件は狂言だと読者はわかる。その後、どんな嘘の仕掛けをちりばめても、誰も読者は信じない。
銀行強盗人質事件捜査物語。 夫が人質となり身代金一億円を要求された妻の家庭は、事業に殆ど失…



主人公は末っ子。上3人はすべて姉。だから、姉たちに可愛がられ、いろんな指示をされたまま育った。だから、自ら行動するということができなかった。
主人公の鮎太郎は4人姉弟の末っ子。上三人はすべて姉さん。姉さんも美人揃いなのだが鮎太郎もスマートで…



右翼は保守反動。左翼は民主主義を守り、自由で革新というレッテルはりが昔から行われてきた。最近はその左翼が本当に革新なのか怪しくなった。
今でもそんな雰囲気があるが、右翼は保守反動、筋力を物に言わせ、左翼は進歩革新、知力でものを言わせる…



睡眠欲、性欲、食欲が人間の3大欲だ。食欲以外はそれほど話題ならないが、食欲についてはあっちでもこっちでも挨拶がわりのように喧しく語られる
性欲、食欲、睡眠欲を三欲という。性と睡眠については、日頃の会話に登場することはあまりないが、最近食…



女性には子供を育てたいという母性本能が予め備わっている。それは本当のことなの?社会通念として勝手にそう思いこんでいるのでは。何だか男の身勝手な思いこみのような気がする。
子供を産んで育てるということは本当に大変なことだ。加えて、仕事を持っている女性にとってはまさに苦行…


高給官僚や一流銀行のエリート行員は、自分の権力を固めるために有力政治家の娘と結婚する。閨閥の一員になるためにである。
ダイヤモンド社小説大賞受賞作品。 日本は平等社会。ヨーロッパのような階級社会は存在しないは…