古本屋探偵登場



愛書家の稀覯本を手に入れようとする情熱はすさまじい
私は活字中毒患者で、文字が常に傍らにないといらいらしてしまう。そんなわけで、20代前半から読んだ本…

本が好き! 1級
書評数:6250 件
得票数:92116 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



愛書家の稀覯本を手に入れようとする情熱はすさまじい
私は活字中毒患者で、文字が常に傍らにないといらいらしてしまう。そんなわけで、20代前半から読んだ本…



…相手を受け入れない不寛容は寛容に対して圧倒的に強い。しかし寛容こそ今求められている態度である
大読書家である紀田順一郎は若い時から読書をしていて、これは名言だと思う言葉にであうとノートに書き留…



児玉は本当に小説が好きだ。このエッセイ集は本にとりこまれた児玉の姿がひしひしと伝わってくる。
芸能界きっての読書家だった児玉が、42作品をとりあげて、思わず読者が引き込まれ、読みたくなるような…



…ありふれた風景や、人々の姿を、意図もなく、そのまま描く。それが読んでいて心地よい。本当だろうか。
作家、エッセイストというのは、強烈な個性や主張を前面にだし、事実をかなりデフォルメしてどうだ面白い…





昔も差別やいじめはあった。それでも、先生は自らに非があると、子供に対し真剣に謝罪した。
40歳になった主人公柿崎信郎は祖母の訃報を知り、葬儀のために故郷へ帰る。そのとき10歳になった息子…



まだテレビが普及したいない時代、野球はラジオで聞いた。クラスには必ず架空野球実況放送をする子がいた。
小泉の中学生の頃の思い出の記。 私の小さいころ、まだテレビを持っている家は少なく、もっぱら…





事件を起こした場所から別の場所に移し替える。面白いトリックである
銀座一流クラブのナンバー1ホステスが、自宅マンションの一室から絞殺死体となって発見される。被害者が…




どこにでもいる、普通の中学生の友達とは?彷徨い、漂っている中学生を見事に描いている。
中学3年生のヒロシの高校にはいるまでを描いた小説。400ページ近くあり、長編である。 山に…




孤独に思えても、人間には大切につながっている人がいる。そんな孤独は決して悪くない
女性を主人公とした6つの短編集。 それぞれの短編の主人公の女性は、結婚歴のある女性もいるが…



…移動調理屋という原のアイデア。原はそのアイデアに陶酔しているが、ちょっと現実離れが過ぎる
突然失踪した両親を探すため、材料を持ってくれば、それを使って調理をする、移動調理屋屋台を始めた主人…



小学5年生が、いくらんなでも、ここまでピュアでなく、ひねくれているということはありえない
小学5年の極。女の子にしては、背が高く、体に女性らしいところが無い。そんなところからフォークダンス…



母親だけを集めて1歳6か月の虫歯検診での話。歯科衛生士が虫歯のことを「虫歯さん」と言う。何で虫歯に「さん」をつけるのか。
エロであることを隠そうとしない夏石の痛快エッセイ集。 自分は正しいという強い信念が表出しす…




夢や希望を叶えたいと言っている若者。結局は、自分が楽にやれそうな仕事を探しているだけ
雑居ビルには、世の中の吹き溜まりのような会社や事務所が集まっている。この作品は雑居ビルのそれぞれの…



佐野さんがエッセイでいつもおちょくる古道具屋ニコニコ堂主人。その息子はとんでもない人だった。
佐野さんの叔父さんは、電車に乗ると、人をかきわけ、かきわけして、美女が座っている席の前に必ず行く。…



江戸時代の武士が行う酒席は、武士道を極める宴席であった
酒というのは、飲んで酔って、ストレスを発散したり、愚痴を言ったりして、最後は酔いつぶれるまで飲むこ…



ビートルズを日本によんだ男。さぞすごい波乱万丈の招聘劇があったのだろうと読み始めたが・・・
最初の数ページで度肝を抜かれた。コンサートの企画・制作を請け負うプロモーター業界大手のキョードー東…



PTAとか自治会活動というのが、その意義が住民の多忙さに比して問われる時代となった
子供は言うことをきかない、夫は理解するどころかいつもうるさいと邪険にする、姑はうるさく口出しをして…



産後クライシスとは大変なことだとわかった
川上未映子35歳での妊娠、出産から1歳までの育児経験を書いた作品。 産後クライシスの場面が強く印…



部屋の壁に、恋を成就してゆく年表が貼られている。そのとおりに恋愛は成就できるのか。
私たちは幼いころから、意識しているしていないに拘わらず、将来本当の恋をするための経験、レッスンをし…



家族や会社の一員であることの意義が、今は薄れている時代である
少し前までは、家というのは住んで生活し、両親を含め家族が一緒にいる場所、家は即家族と結びついていた…