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硫化鉄をまとう貝や頭スケスケの魚『進化しすぎた新種生物ファイル』

進化しすぎた「新種生物」ファイルが発売された。新種生物好きならお馴染みの面々が並ぶ。コンビニにも並んでいるので、まとまった新種生物情報を手に入れたいならオススメだ。(逆に常日頃から生物ネタを集めているようなマニアには物足りないかも知れない)
 
新種を探して活動している団体や、未発見生物種の数がどのように推測されているのか、古今東西のフィクションに登場した新種生物をまとめたものなど、意外にコラムも面白い。
巻末に収録された「ゾンビを作り出す菌は実在した」は、寄生したアリの脳を支配し操る菌類について書かれている。
 

 
本書には数十種類にわたる新種生物が掲載されている。それぞれの生物については、見開きを使って解説。解説といっても専門的なことはほとんど書いていない。たまに笑えることが書いてある。今回は、本書で紹介されている生物のなかから、僕の印象に残った生物を挙げてみよう。
 
まずは硫化鉄という金属を身にまとった巻貝「ウロコフネタマガイ」、別名「スケーリーフット」。2001年に深海で発見されたこの貝は、生物好きの間ではすでによく知られている。まだ世の中には知らない人がいると思うので、最初に挙げてみた。あらゆる生物のなかで硫化鉄を体の成分として持つ生物はこの貝だけだという。
良い動画がみあたらなかったので、画像サイトの検索結果を貼っておく。
 
次に、「頭がスケスケの魚」。これは動画があるので貼っておこう。

デメニギスと名付けられたこの深海魚は、2004年に初めて生きている状態で観察された。
眼のように見える二つの丸い器官は嗅覚器官で、眼にあたる器官はドームのなかにある緑色の球体のほうだという。
 
「頭に生殖器をつけたサメ」というのも最近発見されたらしい。

2009年に「発見」されたこのサメは、以前からレーダーにとらえられていたのだが、まさかアタマにそんなものがついているとは誰も気付かなかったのだそうだ。
この生物、サメはサメでもギンザメの仲間で、原生の魚では最も古いグループに属する。本書には「極端な深海環境に適応することで生き残ることができたと考えられる。生きた化石と言われたら、頭に生殖器がついていてもそんなに恥ずかしい気がしなくなる」と書かれている。
 
イカの腕のような呼吸器、コイル状の捕食用外肢、そして無数のオール状の突起を持つ15センチくらいのスキッドワーム。

 

そのほか、メスしかいない、交尾をせず単為生殖をするトカゲも紹介されている。オスが存在しない単性種だ。
2リットルもの容量を持つ巨大ウツボカズラ、人間の皮膚を食い破って体内に潜り込む巨大ヒル「ティラノブデラレックス」、目のないアリなども紹介されている。

 
【関連ページ】

ニュース – 動物 – 2010年、奇妙な新種ベスト10 – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

「ティラノブデラレックス」の写真で始まるランキング記事。衝撃的なので閲覧注意。
 
 
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【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
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