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図版多数!アニメ・コミック・ライトノベル・ゲームのデザイナー集

昨年8月、誠文堂新光社のデザイン誌『idea』が「漫画・アニメ・ライトノベルのデザイン EXTRA」と題した特集を行いました。若手を中心に集められた多くの事例から、マンガやアニメといったジャンルの枠に留まらず「デザイン」そのものが変容され新たな広がりを獲得していることが示された素晴らしい内容でした。
 
ワークスコーポレーションが昨年末に刊行したアニメ・コミック・ライトノベル・ゲームのデザイナー集は、この『idea』誌の方向性を、あらためてデザイナー個々人にフォーカスして辿り直すものだと言えるでしょう。(twitterでご指摘がありましたが、ワークスコーポレーションでは雑誌「DTPWORLD」2008年の10月号、第2特集で「マンガ×デザイン×DTP」という企画をしており、本書はその流れだということでした。ご指摘ありがとうございます。
 

 
『idea』誌がデザイン事務所単位で仕事を紹介し、個々の作品の解説もそこそこ力を入れていたのに対し、本書はそれぞれのデザイン事務所に所属する各デザイナーごとに1ページを割いて誰がどのデザインを手掛けたのかを明らかにしています。
 
例えば、井上則人デザイン事務所の井上則人氏と坂根舞氏とでは、同じデザイン事務所ですが、それぞれの作品をまとめて比べると異なった個性が浮かび上がってくるように感じます。
 

井上則人氏が手掛けたアイアムアヒーローPLUS MADHOUSE

 

     

 

坂根舞氏が手掛けたエナ月刊アニメスタイル第2号

 

     

 
その他、とにかく膨大な事例が掲載されているので、綺麗なデザインの作品を探したいというようなときに重宝します。

 

     

 

     

(左上から)
高橋泰雄a.k.a. YOXXX氏によるサユリ
shutte氏によるパルファム・プロテティーク
藤田康平氏による堀田
安心院貴子氏による暁と黄昏の狭間〈1〉竜魚の書
 
 
巻頭にはフォントをテーマに、各デザイナーによる自作品の解説(○○には○○のため、○○社の○○を使用」など)、モリサワ・フォントワークス・ダイナコムウェア・タイプバンク・視覚デザイン研究所の5つのフォントベンダーがどのような利用規約を持っているかを比較したページなどがあり、実際にデザインをしようというときに具体的に参考になります。

 
 
 
【関連ページ】
米沢嘉博記念図書館|関善之トークイベント「マンガのデザイン-『鈴木先生』を中心に-」
1/29にデザイン事務所「ボラーレ」の関氏を講師にトークイベントが開催されるとのこと。
マンガをデザインする際の考え方や具体的なプロセスを話題にするそうです。
 
【関連書籍】
DTPWORLD 2008年10月号 No.124

「対談:祖父江慎×名久井直子」「コミックデザイン・ギャラリー」「マンガのロゴ制作の現場」「共同印刷にきく マンガデジタルワークフロー」という内容。これは気になります。
 

IDEA NO. 334 : 漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈前編〉

 
IDEA NO. 336 : 漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈後編〉

 
造本解剖図鑑―紙から読み解く本づくりの極意〉

 
 
【関連記事】
IDEA No.348 : 漫画・アニメ・ライトノベルのデザイン EXTRA – 本が好き! Book ニュース

 
大晦日に読みたいコミック 5冊! – 本が好き! Book ニュース

 
 
 
 
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【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
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