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【新刊】『崇高とは何か 〈新装版〉』法政大学出版局

崇高と言えば、絶対領域だと一般の人は思うでしょう。僕は異論があります。絶対領域には恐怖がありません。
恐怖を呼び起こすほどくだらないものを指して「敢えて」崇高」と呼ぶ風潮があるようですが、「崇高」とは、もともと所謂「美しさ」や「楽しさ」を超越したものを指して使われる言葉なので、それは結局は正しいと思います。
絶対領域に関して言えば、絶対領域そのものではなくて、絶対領域に対する人々の熱狂のくだらなさのほうに僕は圧倒されます。
したがって絶対領域は、つまり崇高を生み出す領域なのです。
 
法政大学出版局(http://www.h-up.com/)は、9月に崇高とは何か 〈新装版〉を発売した。
「芸術や美学、哲学の思想史の中でたえず問われてきた崇高とは何か。
カント、ロンギノスを読み直しプッサンの絵を分析し、リオタールらが崇高概念の再思考を試みる。(出版社サイトより)」
1999年初版刊行、本書は新装版となる。
 
崇高とは何か 書影
 
目次
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序言 (ジャン=リュック・ナンシー)
 
大‐言 (ミシェル・ドゥギー)
 
崇高な捧げもの (ジャン=リュック・ナンシー)
 
カントあるいは崇高なるものの単純さ(エリアーヌ・エスクーバ)
 
崇高なる真理 (フィリップ・ラクー=ラバルト)
 
崇高なるものの関心 (ジャン=フランソワ・リオタール)
 
世界の贈与 (ジャコブ・ロゴザンスキー)
 
悲劇と崇高性 (ジャン=フランソワ・クルティーヌ)
 
プッサンの一枚の絵におけるバベルの塔について(ルイ・マラン)
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