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【新刊】『美術館という幻想 儀礼と権力』水声社

水声社(http://www.suiseisha.net/)は、7月22日に美術館という幻想 儀礼と権力を発売する。
 
近代的な美術館という施設の成立の背景にあるのは、教養の証明か、成金や権力の誇示か、植民地主義の発露なのか。本書は、《儀礼》と《権力》をキーワードとしてこれらの問いを検証し、美術館の由来と現在の実像に迫る1冊。「欧米できわめて高い評価を得た、もっとも挑発的にして、もっとも論争的な美術批評(出版社ブログより)」。
 
美術館という幻想 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
何のために美術館へ行くのか、という問題は友人とのあいだでたまに話題になりますが、意外と難問。

キレイなものやシャレの効いたものを鑑賞して、驚いたり感動したりするという目的があると言えばあります。人によっては、デートコースの一環としてとか、大学の講義で課題として出されたレポートを書くためとか、子どもの情操教育のためとか、単に作品を楽しむだけではない理由で美術館へ足を運ぶ人もいるでしょう。
目的が鑑賞体験にある行為か、別の目的のための行為か、という違いはありますが、あらためて考えてみるとこれらの行為を促す社会的な制度や構造が美術館の背景に浮き上がって見えてきます。
本書はそういった美術館の背景に浮き上がるものを分析。美術展に行くときに、何がしかの後ろめたさを覚える人というのは少なからず存在していると思うのですが、そういった人たちにこそ読んで欲しい1冊。
ちなみに、デートのときにこういう話をすると険悪なムードになることが多いので、注意したほうがいいかも知れません。

 
 

【関連リンク】

#デート美術館 まとめ – Togetter

「初めてデートに誘う女の子とデートするなら何処の美術館がいい?」から始まる一連のやりとりがまとめられたもの。
…だからやめておいたほうがいい、って言ってるのに。。。。
いや、ウザいトークをしなければいいのか。
 
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コメント

  1. この本,読んでみましたが,全体的に私にはちょっと難しかったです。
    でもルーブルのくだりは,すごく面白かったです。

  2. 本書を読まれた、ということは、かもめ通信さんも、僕と同じように「美術館に行くのがうしろめたい」人なんでしょうか!そこが気になりました(笑)。

    最近は、土日に行こうと思っても夕方まで寝てしまって、なかなか行けないのが残念です。コンビニみたいに夜通し開館してて欲しいのですが、扱うモノが非常に高価なので、そうもいかないんでしょうね、、、

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