読書ガイド「本が好き!」が運営するニュースサイト

ハイテク度オーバーMAX!得体の知れない未来ガジェット満載のSF大作

今回取り上げる本は、量子怪盗
舞台は遠未来。人類の技術は発展の極みに到達し、死が克服され、星々を行き来することも容易になった。意思伝達は完全に電気信号で処理され、そのセキュリティは自由に設定することができる。「サイバーパンク」と「スペースオペラ」という従来のSFの世界観が、圧倒的に古臭く思えるほどに、何もかもが過剰にハイテクな世界だ。その世界で、宇宙中にその名を知られる怪盗「ジャン・ル・フランブール」が永遠の禁固刑に処されていた。そこに現れた謎の戦闘美少女(ボクっ娘)と、彼女と意思疎通する宇宙船が、彼を脱獄させることに成功させるところから物語は始まる。
 
美少女に頼まれて、怪盗は火星で「あるもの」を盗むことになる。火星にいる学生探偵イジドールは、この怪盗の犯行予告をうけて当局に呼び出され、ここに怪盗と探偵の対決の火蓋が切って落とされるのだ。
 
 

 
SFの醍醐味のひとつに、現実にはまだ不可能な科学技術を大胆に想像し、そのテクノロジーがあることで、人々の生活や社会がどのように変貌するのかを眺められるという点がある。本作は、エジンバラ大学で数理物理学の博士号を得たという著者による、超絶としか言いようのない無数の「未来ガジェット」に満たされている。得体の知れない技術の数々によって、登場人物たちは現実の「人間」という枠組みを、肉体的にも精神的にも超脱していく。そんな拡張された人間存在たちがひしめき合う火星の大都市で繰り広げられるスペクタクル。単に小難しいだけではなく、超未来的想像力でお腹いっぱいになった状態で、ランニングさせられるような読書体験が待ち受けている。とにかくゴージャスだ。
 

 
==================================
【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
==================================
==================================

 
「BOOKニュース」では出版系のイベントからマニアックな新刊情報まで、
本に関する情報を収集して紹介しています。
ユニークな本を出される出版社様、
紹介させていただきたいのでBOOKニュース宛に新刊をぜひ送ってください!
↓宛先はこちら↓
〒333-0834
川口根岸郵便局留
Bookニュース 永田希

twitterアカウント(@honzuki_news)でもときおり呟いております。
RSSフィード購読はこちら。

コメント

コメントをお寄せください。

コメントの投稿

コメント(必須)