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献本速報:ウィリアム・ピーター・ブラッティ『ディミター』 (東京創元社)

ウィリアム・ピーター・ブラッティ『ディミター』(東京創元社)が刊行された。
 
映画化もされ、ホラー映画史上に残る傑作と評された『エクソシスト』原作者ブラッティの新作。『エクソシスト3』や『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』などの作品では、映画監督の鬼才としても知られている。不条理や狂気を冷徹きわまりない視線で凝視し、うすらさむいほどの緻密さで描く手つきは、この新作小説『ディミター』にも遺憾なく発揮されている。なお、巻末に収録された解説はきわめて丁寧なもので、これだけでも読む価値があるほど。
 
著者のブラッティが、19歳の若さでこの世を去った息子に捧げたこの物語は、1970年代のアルバニアとイスラエルを舞台にしたミステリ小説。「無神国家」を宣言し一切の宗教活動が禁止された共産主義国家アルバニアと、言うまでもなくユダヤ・キリスト・イスラムという一神教の聖地でもあるイスラエル。この2つの舞台の上で繰り広げられる、神秘的な雰囲気を帯びた奇妙で不気味で謎めいた出来事の数々。それをブラッティは乾いた筆致で、切なく美しく描いていく。帯には「空前絶後の傑作ミステリ」と書かれているが、これは伊達ではない。
 

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