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『別冊カドカワtreasure』プログレ特集が激熱! 乗じてオススメ動画一挙紹介

別冊カドカワtreasureVOL.1 総力特集 プログレッシヴ・ロックが刊行された。これは凄い。
 
『ファイブスター物語』の永野護による表紙(プログレについてのインタビューも収録)はもちろん、ドラマ『平清盛』の作曲も担当した吉松隆がインタビューに答えていたり、美術評論家で音楽にも造詣の深い椹木野衣が登場したり、英独伊米日各国ごとの充実したディスクガイドが付いていたり、初心者からマニアまで楽しめる濃い内容になっている。まさに総力特集。
今回はこの刊行に乗じて、オススメのプログレ曲を紹介していこうと思う。
 

 
ちなみに本書に掲載されている永野護氏へのインタビューで、今年公開予定のアニメ映画『花の詩女』のサウンドトラックについて語っているところが個人的には一番興味深かった。永野氏曰く、『トランスフォーマー』にも『スターウォーズ』にもない、ロボットが動く音を追求した音響にこだわったとのこと。隣の席の観客が喋ってる声が聞こえないほどの音量にするというのだから相当だ。
 
その永野氏は初音ミクを「ものすごい楽器」と評価している。永野氏がプッシュする楽曲が何なのかとても気になるが、残念ながら本書のインタビューではそれが何なのか明記されていない。
個人的には、初音ミクでプログレというとこの曲。

 
永野護氏の次にインタビューコーナーに登場するのは、前述のとおりNHKの大河ドラマ『平清盛』の楽曲を手掛けた現代作曲家の吉松隆氏。
彼はEL&Pの名曲『タルカス』のオーケストラ版を発表している。
今回は、吉松氏によるものではなく、なんと尺八と琴によるアレンジのものを紹介しよう。

本書には「気軽にプログレを再現できる」という企画で、なんとウクレレでこの「タルカス」を弾く案内ページがある。
 
ウクレレで「タルカス」を弾くだけでなく、本書には「プログレ通信」という企画もあり、そこではキング・クリムゾンの名曲「エピタフ」が日本でカヴァーされまくったときのことが紹介されている。フォーリーブスや西城秀樹、そしてプログレマニアならご存知、あの双子アイドルユニット「ザ・ピーナッツ」によるカヴァーも「双子ならではのハーモニー」として触れられている。これである。

 
この特集、SF文学やプログレフェスが日本でのプログレの普及にどう役立ったかを概説していて興味深いのだが、そのなかでアニメソングとの関連にも触れている。そこでは大友克洋の『幻魔大戦』の主題歌をEL&Pのキース・エマーソンが作曲したということが紹介されている。ちなみに僕はアニメソングでプログレと言われるとこの曲を思い浮かべる。

この曲は、パーカッショニストの仙波清彦氏が手掛けたもの。
仙波氏は、プログレというより、ジャズ・フュージョンと古典芸能としての邦楽の交差点を発達させまくっている人なのだが、そのあたりはこの際おいておこう。
 
もっと「正統派」なプログレを聞きたい!という読者もいるかも知れない。
そんな人にはこちら。

じっくりと味わえるし、しっかりと泣ける。深い滋味がたまりません。
参考ページ:HENRY COWとアンチ・コマーシャリズム《3》レコメン系の現在 – イタリア新興レーベル: AltrOCk -: カケハシ・レコード
※上記のページはほんとうに素晴らしい。21世紀になってからも「正統派」なプログレを生産し続ける各国9バンドの楽曲を紹介。
 
 
さて、正統派を紹介したので、個人的な趣味も紹介して良さそうでしょうか?
ということで、次に紹介するのは、プログレはプログレでも「プログレッシブ・ブラック・メタル」。

1990年に結成された超ベテラン、しかも和製です。
上掲の楽曲を聞きながら1分ほど経ったところで大喜びしていたら僕ととても仲良くなれると思います。
 
上掲の動画をアップしていた人のマイリストを見たら「シンフォニックフォークメタル」と紹介されている楽曲があったのでそれも紹介しましょう。

 
SIGHは日本のバンドですが、次に紹介する「愛狂います。」も日本のバンド。いわゆるヴィジュアル系ですが、プログレ好きなら聞いて損はないと思います。

 
最近知って「これはプログレッシブだ!」と思ったのが「ジューク/フットワーク」というジャンルなんですが、これはダンスミュージックのなかでも凄く踊りにくい拍子のとり方をするもの。ダンサーのチームとトラックメーカーが競い合うように難しくて凝った拍子を進化・深化させているジャンルです。そこで紹介したいのがこれ。

単にダンスするだけではなくて、アイドルマスターという仮想身体に振り付けをしてPVを作るというシステムと組み合わせることで凄くヤバいものができる、という好例ですね。
 

 
【関連書籍など】


 
目次
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プログレッシヴ・ロックはなぜ日本人に愛されるのか?
 
LIVE REPORT
イエス
ピーター・ハミル
エイジア
UK
 
Special Interview
ジョン・ウェットン
ピーター・ハミル
上原ひろみ
 
MY PROG ROCK
永野護
吉松隆
錦織健
宮川彬良
荒井英治
みうらじゅん
松本大
 
Study of Prog Rock
緊急座談会
 岩本晃市郎 竹内龍人 松尾隆典 松井巧
椹木野衣
ドリアン助川
 
Prog Column
気軽にプログレを再現できる。
プログレ通信
 
Disc Guide
プログレッシヴ・ロック名盤ガイド
 五大バンド
 五大バンド以外のイギリスのプログレ
 カンタベリー
 フォーク・トラッド系
 ジャズ・ロック系
 ドイツ
 イタリア
 ヨーロッパ
 アメリカ
 日本
 
ストレンジ・デイズ編集長 岩本晃市郎が選ぶ
 名盤にみるプログレ的要素
 最新ロックにみるプログレの騎士たち

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【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
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