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これ一冊で完結。原作者も惜しむ大ヒットラノベのコミカライズ版

大ヒットライトノベル人類は衰退しましたのコミカライズが二種類あるのを知っているだろうか(雑誌掲載のみで未単行本化の作品を含めるとぜんぶで3種類ある)。『人類~』は、遠い未来、タイトル通り衰退してしまった人類に代わって「妖精さん」なる謎の存在があたらしい「万物の霊長」となった世界を描く作品。
二種類のコミカライズというのは、吉祥寺笑による人類は衰退しました ようせい、しますか?と、見富拓哉による人類は衰退しました のんびりした報告のことだ。
今回は、『のんびりした報告』のほうを紹介したい。
 

 
表紙は黒インクで文字と絵が描かれているボール紙のような厚い紙が使用されており、大小の穴が穿たれている。その穴から、カラーで描かれた「妖精さん」たちの顔が覗いている。かなり凝った作りだ。
 
『のんびりした報告』は、第一話こそ原作にやや忠実に描かれているが、原作のシリーズが続いているのに対してこの1巻で完結しており、作画を担当した見富拓哉の独自の解釈での世界観が構成されている。
…とはいえ、もともとかなりゆったりとした世界で描かれている『人類~』の原作が、突然激しく暗い雰囲気になっている、といったような改変は行われていない。
全体的にいって、未来感があまりなくて、きわめて現代的なトーンで描かれているというところが、「公式コミカライズ」である「ようせい、しますか?」と異なっているところだと言える。
また、空間の描写の仕方が卓越しており、原作以上の廃墟感が漂うページもある。
本書の帯で原作者である田中ロミオが「この1冊で終わってしまうのが惜しまれます」というコメントを寄せているが、たしかにこの世界観で描かれる『人類~』の続きをもっと読みたくなる。
 
【関連書籍など】


 

 
 
 
 
 
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【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
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