読書ガイド「本が好き!」が運営するニュースサイト

今はなき共産国「東ドイツ」を振り返るイベントに行って来ました!

えっ、いや、東ドイツとか全然きょうみないし。という気持ち、よくわかります。僕も正直、あんまり興味がありませんでした。
 
東ドイツ、それは意外にも話題の宝庫なのですが、それはさておき、その東ドイツの文化を振り返ることをテーマにしたトークイベント『見せドイツ』が7/6、阿佐ケ谷にあるロフトAで開催されました。そのメンツが凄いのでまずはそのメンツから紹介したいと思います。
まずはなんと言っても、ドイツ文化の研究者で『ニセドイツ』全3巻を完結させた伸井太一氏。そして何故かラーメンと愛国自分探しが止まらない』『ケータイ小説的。–“再ヤンキー化”時代の少女たちそして団地団などで活躍している速水健朗氏、先日刊行されるや話題を呼んだナチスのキッチンの藤原辰史氏、世界軍歌全集の辻田真佐憲氏といった多彩な面々が集結。司会は『ニセドイツ』の編集を担当されたハマザキカクさん。
 
イベントは、タイトルのとおり、もっぱら東ドイツの文物についての紹介、それらについてのおもしろエピソードの開陳、という流れで、博覧強記の皆さんによる面白トークが炸裂していました。
 

    


 
ちなみに今回のトークイベントの中心になる『ニセドイツ』は、好事家から「名著」と讃えられる逸品。何がそんなに凄いのかというと、冷戦時に資本主義陣営の中心国のひとつだった西ドイツと比べて、ほとんどまったく注目されて来なかった東ドイツの知られざる実態をポップに紹介した本だからだ。「何もなかった国」というと大げさかも知れないが、著者に対して「よくぞこの本を出してくれた!」と感涙にむせぶ読者を僕は何人も目にした。
 
東ドイツ。悪名高き「ベルリンの壁」によって西ドイツと隔てられ、壁の向こう側に資本主義の繁栄を眺めていた国。
紙でつくられた自動車など、物資の乏しさが強調されますが、隣の西ドイツの繁栄に対する屈折した感情が味わい深い。
 
その乏しい物資をおぎなうためか、東西で比較するとなぜか東ドイツのほうがデザインがオシャレなのは印象深かった。
信号機のデザインも東西で異なっていて、なんとその専門店がイベント会場に出店してました。「止まれ」マークのカバンとかサイフとか。『ナチスのキッチン』の藤原氏のお子さんは実際に東ドイツデザインの「止まれ」マークのサイフを使ってるそうです。
 
創業者が元ナチス党員だったことで有名なIKEAでは、東ドイツからデザイナーを招いてその合理的なデザインを活かしているというのも面白い話でした。
 

 
【関連書籍など】


 
 
 
==================================
【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
==================================
==================================
「BOOKニュース」では出版系のイベントからマニアックな新刊情報まで、
本に関する情報を収集して紹介しています。
ユニークな本を出される出版社様、
紹介させていただきたいのでBOOKニュース宛に新刊をぜひ送ってください!
↓宛先はこちら↓
〒333-0834
川口根岸郵便局留
Bookニュース 永田希

twitterアカウント(@honzuki_news)でもときおり呟いております。
RSSフィード購読はこちら。

コメント

現在、コメントを停止しております。