読書ガイド「本が好き!」が運営するニュースサイト
登録年月「9月2012」で絞り込み表示

本が好き!で先週一番人気のあった書評は?(9/18~9/24ランキング)

「本が好き!」の先週の人気書評ランキング(9/18~9/24)
 
今週の第1位ははにぃさん。書評した本は65歳。職業AV男優
今回もかなりアグレッシブなセレクションで…
しかし、AV男優をやりながら彼女が4,5人いて、しかも奥さんもいるという著者の体力には驚かされます。
 
 
第2位はかもめ通信さん。取り上げたのは人魚は空に還る
明治を舞台に、美貌の天才絵師と弱小雑誌の編集者の2人の主人公を描く作品とのこと。
 
 
第3位は、ノッポのギタリストさんによる、折原一の初期作品鬼面村の殺人の書評。
「面白い!!/とにかく、面白い!!」と大絶賛。
探偵史上、最も頼りないと思われる黒星警部(三十八歳、独身)と、その頼りなさをサポートする「男性が望んだ理想型のような女性」こと虹子による「ドタバタお色気コメディが笑いを誘う」というのが気になります。
 
 
今週の第4位は同率で2本。
ひとつは、かもめ通信さんによるとりぱん 1 (ワイドKCモーニング)
野鳥観察を中心にしたエッセイマンガ『とりぱん』は、僕も連載誌「モーニング」で毎週楽しみにしていました。
鳥の賑やかでちょっと間抜けな日常のアレコレを賑やかに描写するところと、田舎ののんびりとした風情とが、泰然と同居しているところが、個人的にもとても好きな作品です。
かもめ通信さんも、ご自身の鳥観察日記?を披露。コメント欄の盛り上がりも凄いです。いいですよねえ、鳥観察。
 
 
もう1本は、Kuraraさんによる絲山秋子妻の超然の書評。
「夫婦喧嘩やパートナーとの間で、むしゃくしゃしている女性にもいいかも」とのこと。
書評に書いてある簡単な書評を読んだだけですが、…こわいです!物凄くこわいです。
女性ユーザーが微笑みながら「参考になる」に投票しているところを想像するといっそう恐ろしいです。
 
 
第6位は同率で3本。かもめ通信さんによるルーヴル美術館×フレンチコミック(バンドデシネ)作品レヴォリュ美術館の地下‐ルーヴル美術館BDプロジェクト‐、性格の歪んだ美術評論家を主人公にした作品僕とカミンスキーと、そしてはにぃさんによる学校制服の文化史:日本近代における女子生徒服装の変遷です。
『レヴォリュ美術館の地下』は、フランスを代表する美術館の一つ「ルーヴル美術館」がマンガとコラボするという意欲的な企画の第二弾。「マンガ」は「美術」から蔑まれてきたという歴史があるため、このシリーズでの作者たちの気合いの入りようは並々ならないものがあります。
『僕とカミンスキー』も面白そう。主人公が「イヤなやつ」で、しかも老画家とセットで登場というのがかなり興味深いです。
『学校制服の文化史』は、けっこうカッチリした学術書的な体裁なのですが、はにぃさんの書評は「女学生」「学校側」「教師」というそれぞれの立場からの「ぶっちゃけ」風に思惑を吐露させる形式で書評。さすがの読みやすさです。

 
 
(続きを読む…)

モテ非モテ、恋愛に悩む全てのアラサーに推奨『きょうは会社休みます』

先日、最新刊となる第二巻が刊行されたきょうは会社休みます。タイトルになんとなく惹かれ手にとってみたところ、面白かったので紹介したい。
 
この作品の主人公「花笑」は、30代OLで年齢=恋人いない歴という設定。そんな花笑が、12歳年下のイケメンと恋に落ちる。歳の差や経験の違いに戸惑い、「出来る男」風の別のイケメンが登場するなど、物語は地味ながら波瀾万丈に展開していく。筋書きと絵面だけ見ていると、多少よく出来たありきたりの少女まんがに思われるかも知れないが…
 

  

(続きを読む…)

とれたて!近刊情報(9月21日)『靴を読む』ほか

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

靴を読む~本格靴をめぐる37のトリビア

茶道具の出し方、しまい方

茶の湯とは何ぞや~禅僧、茶の心を問う

訣別 ゴールドマン・サックス』目次あり

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

  (続きを読む…)

挿絵も自分で描いちゃう!東大卒のマルチな作家が描く最強ラノベ

今回紹介するのはライトノベルボイス坂。著者はコアな漫画ファンには熱烈な支持を受けている俊英「高遠るい」。東京大学文学部卒というインテリであり、作品が常に硬質な批評眼に貫かれていることと、多岐にわたるジャンルの先行作品からの豊富過ぎる引用が特徴の作家だ。
 
『ボイス坂』は、声優を目指す少女を主人公にした熱血青春物語。漫画家だけではなく、ニコニコ動画に自ら「歌ってみた」動画をアップして「先生何やってんすかシリーズ」というタグを付けられるなど、マルチなタレントを披露している高遠氏の新たなる挑戦といえる作品。ライトノベルのコミカライズは昨今爛熟期にさしかかりつつあるが、漫画家が自らの漫画作品を連載しながら同時にノベライズする、という暴挙は空前、そして絶後ではないだろうか。
(「はてなブックマーク」のコメント欄でご指摘をいただきましたが、既に猫砂一平氏による末代まで!などの存在があり、空前ではありませんでした。『末代まで!』の絵も可愛くていいですね…。しかもこの人、東洋大学インド哲学科出身とかアツいですね。)
 
(続きを読む…)

献本速報:魔女の物語 (〈魔使いシリーズ〉外伝) (創元ブックランド)

魔女の物語 (〈魔使いシリーズ〉外伝)』 (創元ブックランド)が刊行された。
本作は、ジョゼフ・ディレイニーの人気ファンタジー「魔使い」シリーズの外伝。
「魔使い」シリーズの主人公トムの師匠の若かりし頃、その恋人となる魔女との出会いと切ない関係を描いた「メグ・スケルトン」。
このほか、魔女の暗殺者の苦闘を描く「グリマルキンの話」や、トムの友達となる魔女アリスが、トムと出会う前の話「アリスと〈脳喰い魔〉」など、本編に登場する5人の魔女をめぐる物語5篇が集められている。
 
2013年にはシリーズ1作目の『魔使いの弟子』の映画が公開される予定。敢えて外伝から読み始めてみるのもいいかも知れない。
 
(続きを読む…)

献本速報:自分の「怒り」と向き合う本 (実務教育出版)

自分の「怒り」と向き合う本 』 (実務教育出版)が刊行された。
「大きな声で、相手を傷つけるように、激しく表現しないと、怒りを表現したことにならない」という、この常識的な「怒りのイメージ」を、本書は誤っていると主張する。
小さな声で、相手を傷つけずに、論理的に「怒りを表現する」ためには、どうしたらいいのか。
それを解説するのが本書。
 
単に解説するだけではなく、具体的なケースをショートストーリー風に挙げているのだが、これがいちいち身につまされて正直ほんとうに泣けてきます。
「仕事が忙しくて家になかなか帰ってこれない夫、それに不満がある妻」のケースで、「どうしてあなたは仕事ばかりなの!」と妻は怒ってしまいがち。でも彼女の本当の気持ちは「昔みたいに一緒にいる時間をもっと作りたいのに」という怒りのほうなのです。でも「どうしてあなたは!」と言ってしまうと、夫の方も「そんな言い方ないだろ!」と怒りを返すことになってしまう。怒りを最初に表現した妻の方にも、怒りをあらわにされたときに怒りで返してしまう夫の方にも、「怒りの表現」を考える必要があるのです。
 
 
(続きを読む…)

献本速報:いま、経営戦略を読みなおす (実務教育出版)

いま、経営戦略を読みなおす』 (実務教育出版)が刊行された。
 
本書は、これまで提唱されてきた様々な経営戦略理の基本理論を整理しつつ、「いま」それを活用するための視点をまとめた1冊。
 
昨今、競争の前提条件が変わったことで、従来の経営戦略理論が通じなくなってきたと言われている。本書の著者は、「勝てる戦略」と言われていた理論の勝率が下がっただけで、依然として「負けないための戦略」理論には有効性があると主張する。事業を推進するために、効率良くいろいろなアイデアを検討し、自社の方向性の見直しを可能にする経営戦略。この観点から、「全社」「事業」「マネジメント」「機能」「戦略実行」の5つのレベルに章を分けて、理論を解説していく。
 
(続きを読む…)

とれたて!近刊情報(9月20日)『ヅカファン道』ほか

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

ロシア革命の考察

宮中某重大事件

ヅカファン道

渋沢栄一を知る事典

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

  (続きを読む…)

危ない爺さんと臆病な僕の物語。バンドデシネ『レオン・ラ・カム』

フランスのコミック(バンド・デシネ)を代表する才能ニコラ・ド・クレシーの作品の邦訳が相次いでいる。今回刊行されたレオン・ラ・カムは、ド・クレシーの代表作のひとつであると同時に、『イリュージョニスト』『ベルヴィル・ランデブー』などのアニメーション映画で知られるシルヴァン・ショメの共作による作品でもある。
 
『レオン・ラ・カム』は、フランスの化粧品業界で大成功した一族の物語。一族の繁栄を築いた祖父レオンと、現在の一族を切り盛りする父、その子でレオンの孫であるジェジェ。物語はこのジェジェとレオンを中心に展開する。もうひとつの代表作である既訳の『天空のビバンドム』と比べると本作は、ストーリーも世界観もかなり「マトモ」だ。ほとんど幻想的な神話だった『ビバンドム』に対して、『レオン』のほうはかなりリアリスティックだと言える。
 
(続きを読む…)