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とれたて!近刊情報(2012年4月27日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

斎藤美奈子『本の本

つげ義春『つげ義春の温泉

バタイユ 『ニーチェ覚書

サイファー『文学とテクノロジー

アヴェスター

差別語からはいる言語学入門

さわって楽しむ博物館~ユニバーサル・ミュージアムの可能性

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

水村美苗、待望の長編小説をその思想的背景から読む『母の遺産』

長編評論日本語が亡びるとき 英語の世紀の中でが梅田望夫氏や小飼弾氏に絶賛された水村美苗氏。扇情的なタイトルと文体、華々しい評価に対して、賛否両論が巻き起こったのは記憶に新しい。
 
この水村氏、現在はスタンフォード大学の客員教授として日本近代文学を教えている。世界的に高名な批評家ポール・ド・マンのもとで文学理論を学んだ水村氏は、今まで発表してきた小説作品で文学と社会の結び付きを意識した問題設定で評価されてきた。水村氏が読売新聞に連載していた、その名も母の遺産 新聞小説という長編が単行本にまとめられたので、その背景を少し掘り下げてみた。
 
本作は、明治の代表的な文学作品でこちらもまた読売新聞の連載小説であった『金色夜叉』に重ね合わされながら、現代の高齢化社会の介護問題や中年夫婦の離婚などの生々しい題材を盛り込んだ物語。もちろん、重苦しいばかりではない。序盤で主人公が夫との関係を深めていく部分やは、読んでいて思わず溜息が出てしまう。美しいのだ。『日本語が亡びるとき』で水村氏が守りたかったのは、この美しさなのだろう。
 
母の遺産 (続きを読む…)

とれたて!近刊情報(2012年4月26日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

カラー・セラピー色彩の神秘力』表紙・目次あり

戦後歴史学用語辞典』目次あり

東京スカイツリー定点観測

古記録による12世紀の天候記録

まるごとヴァイオリンの本

現代語で読む「舞姫」

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

魅惑的なおとなの絵本。瑠璃色の海に蘇る『ギルガメシュ王の物語』

ロールプレイングゲームのファイナルファンタジーシリーズに、ギルガメシュという名前のキャラクターが登場する。次元の狭間を彷徨う時空の旅人であり、元々は悪役でありながら、独特の愛嬌でもってプレイヤーたちから愛されている。このキャラクターの名前は、現存する人類最古の英雄伝説『ギルガメシュ叙事詩』に由来している。『ギルガメシュ叙事詩』は、現代から4000年前の紀元前1800年頃に楔形文字で石版に掘られたもの。今回紹介するギルガメシュ王の物語は、紀元前7世紀に建てられたと推測される、アッシリアの図書館跡から発掘された12枚の粘土板を元に、ひとつの物語として再編されたものだ。
 
この物語の主人公となるギルガメシュは、紀元前2600年ごろの古代メソポタミアの都市国家ウルクに実在した可能性の高い人物。『ギルガメシュ叙事詩』には、ギルガメシュとそのライバルでもあるエンキドゥという人物との友情が描かれていると言われる。
 
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とれたて!近刊情報(2012年4月25日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

魂の詩人 パゾリーニ

風土記研究 第35号』表紙・目次あり

近代日本幼稚園教育実践史の研究』表紙・目次あり

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

ハーバードの先生がツンデレを大真面目に分析『ライトノベル表現論』

先日紹介したベストセラー・ライトノベルのしくみと好対照をなす書籍が刊行された。今回紹介するライトノベル表現論: 会話・創造・遊びのディスコースの考察、この生真面目なタイトルの書籍の著者は泉子・K・メイナード氏。名前だけ見ると、それこそまるでラノベやマンガに登場しそうな印象だが、ハーバード大学などで教鞭をとる本物の言語学者だ。『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』がライトノベルをマーケティング的な側面からみた分析だとすると、本書は表現的な側面からの分析ということになる。
 
本書は、言語学の立場から『涼宮ハルヒ』から『とらドラ!』、『文学少女』、果ては『撲殺天使ドクロちゃん』までを分析し考察する学術書。バフチン・バルト・クリステヴァ・デリダらの文学理論を背景に、柄谷行人や東浩紀・稲葉振一郎といった日本の文芸評論家の著作への一定の理解が求められる。
学術書といってもライトな部類で、大学の文学部に通う学生レベルであれば容易に理解できる内容だ。背伸びをしたい高校生にもオススメできる。『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』はさらに読みやすく前提知識も求められないので「ライトノベルについて分析している本を読みたい」という人には『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』のほうを先に読むことをオススメしたい。両書を読み合わせることで、ライトノベルに対する「読み」を深めることができるだろう。
 
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とれたて!近刊情報(2012年4月24日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

終活ファッションショー

風景の思想

テレビトラベラー~昭和・平成テレビドラマ批評大全

古墳時代研究の現状と課題 上

古墳時代研究の現状と課題 下

現存! 古代生物史パッキー 1

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

ケーキの歴史、クールジャパン、横溝正史。先週の人気書評ランキング

「本が好き!」の週間人気書評ランキング(4/17~4/23)。
 
今回はなんと1位が4本!かもめ通信さんケーキの歴史物語 (お菓子の図書館)ソーネチカ鞄図書館<1>、そしてはにぃさんニッポンのここがスゴイ! 外国人が見たクールジャパンです。
 
『ケーキの歴史物語』は以前、当Bookニュースでも取り上げた一冊。甘いものを食べながらの読書会は面白そうですね。ちなみに華竜の宮で2011年度の日本SF大賞を受賞した作家の上田早夕里氏の非SFスイーツ小説ラ・パティスリーが面白かったので、案外、本と甘味の相性は良いのかも知れません。
 
『ニッポンのここがスゴイ! 外国人が見たクールジャパン』も面白そうです。外国人が日本のいろんな文化に驚くさまを紹介した本、ということなのですが、他国のバージョンも読んでみたいですね。特にマイナーな国の……
 
第5位は風竜胆さんによる悪魔が来りて笛を吹く
横溝正史の名作の紹介。短い書評ですが、どろどろした感じが伝わってきます。
 
第6位ははにぃさんカエルの声はなぜ青いのか? 共感覚が教えてくれることよみかさんにょにょっ記
『カエルの声はなぜ青いのか?』は共感覚研究の入門書。『にょにょっ記』は歌人・穂村弘さんのエッセイ集とのこと。 (続きを読む…)

とれたて!近刊情報(2012年4月23日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

インド洋圏が世界を動かす』表紙あり

英国軍艦勇者列伝』表紙あり

米英のアジア・太平洋侵略史年表

ワールズ・エンド

交通史研究 77

ボンヘッファー紀行~その足跡をたずねて』目次あり

 
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仮面から人格へ、そして哲学の存立基盤まで。表象06ペルソナの詩学

表象文化論学会の学会誌表象の第六号が、4月24日に発売予定だ。発売元の月曜社ブログウラゲツ☆ブログで、先行販売をしている東京堂書店神田神保町店の店頭写真が掲載されている。
 
表象文化論学会は、加速度的に多様化し流動化している現在の文化状況のもと、その変容を精密に分析し、その研究成果を文化創造の現場にフィードバックしていくために設立された学会。文学、芸術、哲学から、テレビ、映画といったメディア、そしてポップ・カルチャーまで、幅広い対象を扱う。……全体像がつかみにくい団体だが、学会の目指す方向性そのものに自己言及的に検討を加える必要があるため、明確に総体を把握しづらいのは仕方ないかもしれない。
 
※記事執筆時点で、Amazonに『表象 06』が登録されていないため、前号と前々号の書影を掲載しておく。

 

      

 

※amazonに書影が掲載されたようなので、書影を追加しました(2012/5/2)。 (続きを読む…)