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とれたて!近刊情報(2011年11月30日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 
ミステリ文学(仮題)』文庫クセジュ
東京屋上散歩
好み物の世界 ~茶の湯の道具 宗匠方が託した趣の沙汰 ~ 
マンゾーニ家の人々(上)』白水Uブックス
南方録(覚書・滅後)』現代語でさらりと読む茶の古典
 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。
 

ラノベのタイトルがこんなに短い筈がない。『人生』

問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES!ウサギが呼びました!などのように異様に長いタイトルが流行しているライトノベルシーンにあって、わずか二文字、画数にして僅か7画という衝撃的に短く簡素なタイトルの作品が刊行される模様です。
『人生』。
どんな表紙デザインになるのか非常に気になります。
著者は邪神大沼』シリーズで第3回小学館ライトノベル大賞の審査員特別賞を受賞した川岸殴魚氏。
人生はこんな話ではない。 – 川岸殴魚のブログ
著者ブログでこの『人生』がどんな話「ではない」のかが紹介されています。気になりますね。
 
同じ小学館ガガガ文庫から近刊予定の、二人の鉄道オタク女子こと鉄子たちと旅をする異色のライトノベル僕は君たちほどうまく時刻表をめくれないもタイトル長いなあと思いましたが、それでもかのもしも高校野球のマネージャーがドラッカーを読んだら?と比べるとまだまだという感じがしますね。
僕は君たちほどうまく時刻表をめくれない 書影 (続きを読む…)

とれたて!近刊情報(2011年11月29日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 
吟遊詩人に贈る歌
ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円
カンピオーネ! 11 ふたつめの物語
 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。
 

イギリスの冬の暖かい過ごし方が大人気!?先週の人気書評ランキング

先週の「本が好き!」人気書評ランキング(11/22~11/28)です。
 
第1位は英国流ビスケット図鑑―おともに紅茶を(by薄荷さん)。
「愉快でシニカルな英国紳士(?)がティータイムの重要性と、お茶&ビスケット(+ケーキ少々)について、誇大妄想的に熱く語るエッセイ」と、クセのある紹介記事になっているようです。
前回1位だったシューメーカーの足音(byノッポのギタリストさん )も、その前の回1位だった田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季(byかもめ通信さん)もイギリス関連なのですが、これは世の中でイギリス文化への注目が集まっているということなのでしょうか。
……よく考えてみたら、寒くなってきているし、緯度の高いイギリスで発達した暖かい冬の過ごし方が求められているということなのかも知れません。あくまで仮説ですが。 (続きを読む…)

ヘリコプター四重奏、著名な楽団が空を飛んだわけ。『プルラモン』

世界的に名の知られているドイツの現代音楽作曲家シュトックハウゼンによる弦楽四重奏。
第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。そして4機のヘリコプター。
……ヘリコプター?!
 
そう、ヘリコプター。それぞれに4人の演奏者が分乗し、演奏会場の上空を叫びながら旋回する4機のヘリコプター。
あたりに響き渡るヘリコプターの爆音、電子的に増幅された演奏者の声と弦楽の調べ、狂気の果てのノイズミュージックと言ってしまえばとても簡単でしょう。
常人の理解を遥かに超えた発想による、たしかにほとんど狂気としか思えないようなこの楽曲の背後に何があったのか。
どういう理屈でこんな得体の知れない楽曲が、国際的に著名な四重奏楽団であるアルディッティ・カルテットを空に飛ばせたのか。
 
プルラモン 書影 (続きを読む…)

2350品目の圧倒的データ。青果売場が知的アトラクションに。

中南米のアンデス高地(メキシコという説もあり)が原産とされ、16世紀に欧州にもたらされ、日本には17世紀に渡来。
当時はあくまで観賞用として普及していたが、明治時代には食用とされだして、昭和になってから本格的に野菜としての栽培が開始される。その果実には、干ししいたけや昆布と同様のうまみ成分「グルタミン酸」を非常に多く含む。
ナス科トマト属、いわゆるトマト。方言では「あかがき(岡山県の一部)」「あかなす(四国など)」「とーがき(岐阜県の一部)」「べちょなす(青森県の一部)」と呼ばれているとのこと。
 
もっとおいしく、もっと知りたい やさい 書影 (続きを読む…)

戦争は、一つの社会現象。

塹壕は砲火を避けるために地面を掘って造られるため、底に水が溜まってしまい、慣れないフランス兵たちは靴を濡らし足元から凍えていた。
敵国である筈のドイツ軍の将校がその姿を見てフランス語でこう言った。「君たち、そういうときは板を敷きたまえ。足を水溜まりに突っ込んでいると腐ってしまって使い物にならなくなるぞ」と。
「民衆、大衆」の国という意味をもつ「ドイッチュラント Deutschland」の軍隊の将校の多くは、その国名に反して貴族階級の出身者であることが多く、外国語であるフランス語を流暢に話し、幼少の頃から兵法を学んできたからこその余裕からか、または騎士道精神の名残りからか、敵兵に対しても気遣いを忘れなかった、というエピソードである。
 
もちろんこれは、僕が酒宴の席で、ドイツ贔屓の軍事マニアから聞いた逸話に過ぎず、実話だというウラはまったくとれていない。
しかし、御伽噺めいたこういったエピソードも、なんとなく有り得るような気がするのは、ドイツという国の文化に戦争が深く関わっているという印象があるからだろう。
 
ドイツ史と戦争: 「軍事史」と「戦争史」書影 (続きを読む…)

最古の鳥類の歴史を追う。知恵のシンボルか、死の象徴か?

「一番好きな鳥は何ですか?」と尋ねられて、「フクロウ」と答える人とは少し時間をとって話しを聞く価値があると思います。
「ハシビロコウ」とか「ヨウム」と答えられるともっと気になりますけどかなりレアケースになるのでその話はいったん脇においておきましょう。
 
フクロウは六千年前から存在している最古の鳥類とも言われ、様々な伝説に登場し、多くの象徴的意味を担わされてきました。
たとえば古代ギリシャにおいては知恵のシンボルとされた一方で、古代ローマでは魔女の化身とみなされ、ヨーロッパでは頑固さをあらわしていたと言われます。
大哲学者として知られるヘーゲルは、古代ギリシャ神話から「ミネルヴァの梟」を引用して哲学について語っていました。
ちなみに日本ではかつて死の象徴とみなされていたようです。
唐十郎氏の状況劇場の音響からキャリアをスタートし、現在ではフェスティヴァル/トーキョーなどで活躍する演出家・美術家の飴屋法水氏が、美術活動を休止中にフクロウ専門店を経営していたことも一部では有名。
 
フクロウ ─ その歴史・文化・生態は、洞窟壁画から現代美術まで多数の図版を挙げながらフクロウの歴史・文化・生態をユーモアを交えつつ紹介する1冊。
 
フクロウ ─ その歴史・文化・生態 書影 (続きを読む…)

知られざる新人、デビュー作にしてこの完成度。特厚286頁の最終巻

マンガを読んでいて描かれている情景から匂いがしてくるような感じを覚えることがたまにあります。
薮内貴広『イン・ワンダーランドは、そういう「視覚以外の感覚」に訴えてくる作品。
11月に最終巻となる第2巻が特厚286頁(!)で刊行されました。
 
イン・ワンダーランド 2
 
眩しい陽の光の照り返しを感じさせる、かすれたような画風はほんとうに独特です。
のんびりとした空気感のなか現実とはちょっと違ったテンポで進んでいく物語で、80年代のニューウェーブ系マンガがお好きな人には堪らないでしょう。。
 
『コミックビーム』の増刊から創刊されたFellows!誌(この『Fellows!』も増刊号を出すようになったようです)。
その創刊時からの人気連載作が本作です。
作者の薮内氏は、商業誌では他のどこにも描いていない新人なのですが、そのことが俄かには信じがたくなる完成度。
乙嫁語りを手掛けた内田圭祐 (@8823design)氏による装丁も、ノスタルジックな雰囲気を最大限に引き出しています。
 
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