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登録年月「8月2011」で絞り込み表示

【新刊】『ビジュアルで楽しむ「クトゥルフ神話」』PHP研究所

PHP研究所(http://www.php.co.jp/books/)は、8月25日にビジュアルで楽しむ「クトゥルフ神話」を発売した。
 
エンタテインメント系小説やTVゲームなどでたびたび言及される「クトゥルフ神話」。
「クトゥルフ神話」は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトを中心とした若き作家たちによって、20世紀前半に創られた神話体系。
本書は、気鋭の絵師たちが「クトゥルフ神話」を初心者向けにイラスト化。
「魔導書」などのキーアイテムや神話の舞台もイラスト化し、解説する1冊。
全77点のイラストを掲載したビジュアルガイドブック。
 
ビジュアルで楽しむ「クトゥルフ神話」 書影
 
【関連リンク】
『クトゥルフ恐怖神話の源泉 ダゴン(クラッシックCOMIC)』PHP研究所 – 本が好き! Book ニュース
『邪神宮 クトゥルー神話ヴィジュアルブック 』学研パブリッシング – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 『ネクロノミコン異聞』
本が好き! 『異形たちによると世界は…』
本が好き! 『クトゥルーは眠らない』
本が好き! 『うちのメイドは不定形』
本が好き! 『這いよれ! ニャル子さん』
本が好き! 『萌え萌えクトゥルー神話事典』

【新刊】『深海生物のひみつ: 本当にいる奇妙なモンスターたち』PHP研究所

PHP研究所(http://www.php.co.jp/books/)は、8月29日に深海生物のひみつ: 本当にいる奇妙なモンスターたちを発売する。
 
本書は、写真撮影が困難な深海に生息する生物をフルカラーのイラストで再現し紹介する1冊。
緻密なイラストで生物の全貌がわかるだけでなく、アングルを変えたカットや奇妙な器官の拡大図を盛り込み、奇妙な姿形から生態までを詳細に解説する。
「雌と雄が合体して一生過ごす魚」「左右別々に動く顎の仕組み」「ニューネッシーの正体」など、知的好奇心をくすぐる話題も豊富に掲載。
 
深海生物のひみつ 書影
奇妙な人面ダコ「ルテウティス・シュイスイ」、4つの目をもつ幽霊魚「ムカシデメニギス」、飛行機のコックピットのような頭の「デメニギス」、足が背中から生えている「マルギンガエソ」、ペリカンのような巨大喉をもつ「フクロウナギ」などを掲載。
 
【関連リンク】
『クジラ解体』春風社 – 本が好き! Book ニュース
『旅するウナギ―1億年の時空をこえて』 – 本が好き! Book ニュース
『ツノゼミ ありえない虫』幻冬舎 – 本が好き! Book ニュース
『脱皮コレクション』日本文芸社 – 本が好き! Book ニュース
『マグロ学 一生泳ぎ続ける理由とそれを可能にする体の仕組み』講談社 – 本が好き! Book ニュース
『情報時代の到来―「理性と革命の時代」における知識のテクノロジー』法政大学出版局 – 本が好き! Book ニュース
『世界のカブトムシ』アリス館 – 本が好き! Book ニュース
『天皇はなぜ生物学を研究するのか』講談社 – 本が好き! Book ニュース

【新刊】『[図解]伊勢神宮と出雲大社』PHP研究所

PHP研究所(http://www.php.co.jp/books/)は、8月29日に[図解]伊勢神宮と出雲大社を発売する。
 
古代大和朝廷が最も重視したといわれる伊勢神宮と出雲大社。
本書は、この二つの神社の違いと繋がりを探り、古代日本の真実と究明する1冊。
祭祀や遷宮などに着目し、両宮の違いを徹底的に比較し、そのうえで両宮の結びつきを指摘する。
「そこに見え隠れするのは古代ヤマト王権それに続く朝廷の政治的な意図であった(出版社サイトより)」。
 
[図解]伊勢神宮と出雲大社 書影
 
【関連リンク】
『日本人なら知っておきたいお寺と神社 (イラスト図解版)』河出書房新社 – 本が好き! Book ニュース
『神話の世界をめぐる 古事記・日本書紀 探訪ガイド』メイツ出版 – 本が好き! Book ニュース
小林惠子 日本古代史シリーズ 全九巻 刊行開始!(現代思潮新社) – 本が好き! Book ニュース
『新編 神社の古代史』学生社 – 本が好き! Book ニュース
『日本古代国制史論』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース
『遠の朝廷・大宰府』新泉社 – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 『伊勢神宮と出雲大社 「日本」と「天皇」の誕生』
本が好き! 『伊勢神宮の衣食住』
本が好き! 『伊勢神宮―東アジアのアマテラス』
本が好き! 『出雲大社』
本が好き! 『出雲大社の暗号』
本が好き! 福山敏男 大林組プロジェクトチーム 『古代出雲大社の復元―失なわれたかたちを求めて』
本が好き! 『「お葬式」の日本史―いまに伝わる弔いのしきたりと死生観』
本が好き! 『日本人の禁忌―忌み言葉、鬼門、縁起かつぎ…人は何を恐れたのか』

【新刊】『アイルランドを知るための70章【第2版】』明石書店

明石書店(http://www.akashi.co.jp/)は、8月にアイルランドを知るための70章【第2版】を発売する予定。
 
妖精物語や古代の遺跡群、郷愁を誘う音楽や数々の文学、人びとを引きつけてやまないケルトの国アイルランド。
アイルランドは侵略と支配からの独立を求める激動の歴史に彩られている。
本書は、人びとの多彩な暮らしや最新の政治・経済状況までアイルランドの現在を紹介する1冊。
 
アイルランドを知るための70章 (続きを読む…)

【新刊】横山光輝『サンダーボーイ 限定版BOX』小学館

小学館クリエイティブ(http://www.shogakukan-cr.co.jp/)は、8月に横山光輝サンダーボーイ 限定版BOX を発売した。
 
本BOXは、保存されていた原稿をもとに初単行本化したもの。
鉄人のような巨大ロボットではなく、主人公の健児少年そっくりにつくられたヒューマノイド・ロボット、サンダーボーイが活躍する。
カラー口絵22Pのほか、連載時のカラー扉も収録。
付録として、これまで幻の作品とされてきたSF中編『消えた少年』を初復刻する。
 
ロボット学者の父親が息子にそっくりのロボット「サンダーボーイ」完成させるところから物語りは始まる。
サンダーボーイは自律型ロボットではなく、主人公・健児の脳波に感応して動く操縦式ロボット。
主人公の脳波で超人的な力を持った「しもべ」を操るという設定は、のちに『バビル2世』(71年『週刊少年チャンピオン』)に結実するものの萌芽と見ることができる。
 
サンダーボーイ 書影
 
【関連リンク】
手塚治虫、白土三平、山上たつひこの豪華復刻版を献本します! – 本が好き! Book ニュース
『貸本版 鬼太郎夜話 完全復刻版BOX』小学館クリエイティブ – 本が好き! Book ニュース

 

【新刊】藤子F不二雄+藤子不二雄A『UTOPIA最後の世界大戦』小学館

小学館クリエイティブ(http://www.shogakukan-cr.co.jp/)は、8月に藤子F不二夫+藤子不二夫AUTOPIA 最後の世界大戦を発売した。
 
本書は、藤子不二雄の単行本デビュー作にして、最初で最後の描き下ろし単行本となった『UTOPIA 最後の世界大戦』の完全復刻版。
第3次世界大戦でS連邦が使った「氷素爆弾」により凍りついた地球を舞台に、シェルターに閉じ込められ100年後に蘇った少年が、氷素爆弾の被害から立ち直り、科学文明の発達したユートピアとして再建された世界を見つけるという物語。
 
UTOPIA 最後の世界大戦
 
本作は、もともと足塚不二雄名義で描かれ、手塚治虫の紹介で鶴書房での単行本化が決まったという経緯をもつ。
初版時は、表紙を大城のぼるが描きなおし、タイトルも「UTOPIA」から、「UTOPIA 最後の世界大戦」に改められ、ほかのマンガ家の作品とカップリングで1冊という変則的な形で出版された。
このため、これまで2度の復刻では、表紙を藤子・F・不二雄が新たに描き下ろし、カップリング作品や最後のページにあった別のマンガ家による描き加えを削除する形がとられていたが、今回の完全復刻版では松本零士が保存していた原本などをもとに、最新のデジタル技術でオリジナルの本文2色を細部まで復元している。
藤子不二雄A氏、松本零士氏へのインタビューや評論家・小野耕世氏の寄稿によって、本作のマンガ史的な重要性について検証する「UTOPIA読本」を付録として封入。
 
★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
本作は、藤子不二雄の最初期の作品です。
パッと見ると手塚治虫の影響が強く感じられるのですが、のちのスタイルを彷彿とさせる独特の表現もあり、この作品を描いた若い二人がやがて『ドラえもん』や『プロゴルファー猿』の藤子不二雄になっていくのだと思うととても感慨深いものがあります。
 
付録として封入されている「UTOPIA読本」も、多くの貴重な情報が凝縮された1冊。
マンガ研究家の中野晴行氏の文章が明らかにした、本作の初版の刊行までの経緯や藤子F不二雄(藤本弘)氏の複雑な想いは非常にドラマティックですし、藤子不二雄A氏の、高校を卒業してすぐの二人が本作を創りあげる過程を回想した文章も強く胸を打たれました。
また、原書の版元であり、『SFベストセラーズ』を刊行していたことでも知られている鶴書房について詳しく紹介した、ジュブナイルSF研究家の大橋博之氏による「鶴書房の奇跡の1冊」も必読です。
 
【関連リンク】
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『貸本版 鬼太郎夜話 完全復刻版BOX』小学館クリエイティブ – 本が好き! Book ニュース

 
UTOPIA 最後の世界大戦
小学館クリエイティブによる今回の完全復刻版特設ページ。
付録の詳細な紹介や、試し読みコンテンツ、原本の写真などを掲載しています。
 
アメリカの公共ラジオ局が、SFとファンタジーの人気作品ランキングを発表 – 本が好き! Book ニュース
本作のネタ本として「UTOPIA読本」で何度も名前が挙がるハクスリーのすばらしい新世界はベスト9にランクイン。
 
本が好き! 中野晴行『マンガ産業論』
本が好き! 大橋博之『光瀬龍 SF作家の曳航(えいこう) (ラピュータエクセレンス)』
本が好き! 大橋博之『日本万国博覧会 パビリオン制服図鑑—EXPO’70 GIRLS COLLECTION (らんぷの本)』

【新刊】『別冊映画秘宝 東宝空戦映画大全』洋泉社

洋泉社(http://www.yosensha.co.jp/)は、8月に別冊映画秘宝 東宝空戦映画大全を発売した。
 
本書は、東宝の空戦映画をガイドする1冊。
シナリオライターの須崎勝彌氏、俳優の佐藤允へのスペシャルインタビューのほか、豪華執筆陣によるレビュー、インタビューを掲載。
スチールで見る戦闘機「東宝ヒコーキ名鑑」、高荷義之、小松崎茂両画伯による折込ポスター付き。
 
東宝空戦映画大全
 
目次
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少年誌を彩った作家たち
プラモデルの空戦
東宝空戦映画の流れ
 
≪プロローグ≫
『赤道越えて』
レビュー 鈴木総司
≪戦前≫
『海軍爆撃隊』 レビュー 島本高雄
『翼の凱歌』 レビュー 大久保義信
『燃ゆる大空』 レビュー 青井邦夫
『ハワイ・マレー沖海戦』 レビュー 井上英之
『加藤隼戦闘隊』 レビュー 川又千秋
『雷撃隊出動』 レビュー 川又千秋
 
≪戦後≫
『太平洋の鷲』 レビュー 青井邦夫
『さらばラバウル』 レビュー 大久保義信
『太平洋の嵐』 レビュー 横山信義
『太平洋の翼』 レビュー 樋口尚文
インタビュー 鈴木桂子
インタビュー 飯塚定雄
 
『青島要塞爆撃命令』 レビュー 菅谷充
インタビュー 梶田興治
『ゼロ・ファイター 大空戦』 レビュー 菅谷充
インタビュー 佐藤允
『連合艦隊司令長官 山本五十六』 レビュー 木原浩勝
インタビュー 渡辺忠昭・久米攻
『大空のサムライ』 レビュー 宮嶋茂樹
インタビュー  桜井景一
インタビュー 小川誠
コラム 戦争映画の裏側
『連合艦隊』 レビュー 樋口真嗣
『零戦燃ゆ』 レビュー 尾崎一男
インタビュー 鶴見孝夫
インタビュー 川北紘一
 
≪エピローグ≫
『にっぽんヒコーキ野郎』レビュー 中村 哲
インタビュー 須崎勝彌
インタビュー 島倉二千六
 
ポスターギャラリー
 
東宝ヒコーキ名鑑
日本海軍
日本陸軍
アメリカ海軍
アメリカ陸軍
ソ連
自衛隊
ヘリコプター
 
東宝ヒコーキ出演データ
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★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
現代日本がいわば世界に誇ると言っても過言ではない、ゴジラなどの特撮映画の基礎を築いた東宝の空戦映画。
豪華執筆陣によるレビューと、濃厚なインタビューで、その遺産を振り返る本企画。
こんな企画を待っていました。
A4サイズで貴重な画像をじっくり眺めることができます。
巻末の「東宝ヒコーキ出演データ」では、ゴジラや海底軍艦などの特撮映画に登場した画像なども紹介されていて興奮します。
 
【関連リンク】
『占領期のキーワード100: 1945-195』青弓社 – 本が好き! Book ニュース
『「反戦」と「好戦」のポピュラー・カルチャー』人文書院 – 本が好き! Book ニュース
『ひきずる映画 ─ポスト・カタストロフ時代の想像力 (CineSophia)』フィルムアート社 – 本が好き! Book ニュース
『ひとはなぜ乳房を求めるのか 危機の時代のジェンダー表象』青弓社 – 本が好き! Book ニュース

 
本が好き! 『特撮円谷組 ~ゴジラと、東宝特撮にかけた青春~』
本が好き! 『戦艦大和映画大全』
本が好き! 『戦藻録 新装版』

 
「別冊映画秘宝 東宝空戦映画大全」に映画レビュー:すがやみつるblog
豪華執筆陣の一人でゲームセンターあらし作者・すがやみつる氏のブログの本書紹介ページ。
すがや氏は「菅谷充」名義で本書の『青島要塞爆撃命令』『ゼロ・ファイター 大空戦』のレビューを執筆されています。

【新刊】『ボードリヤールなんて知らないよ』明石書店

明石書店(http://www.akashi.co.jp/)は、8月にボードリヤールなんて知らないよを発売する予定。
 
消費社会の神話と構造象徴交換と死シミュラークルとシミュレーションで知られるジャン・ボードリヤールは、現在も世界中で読み継がれている。
映画『マトリックス』の原案に深い影響を与えるなど、いわゆるポストモダン思想の代表的な思想家と言われるボードリヤールだが、日本ではバブル期の高揚した気分の中で誤解されることが多かったと言われ、昨今あらためて読み直される機会が増えている。
本書は、フーコーやマクルーハンの入門書を執筆してきた著者二名がマンガで案内するボードリヤールの入門書。
今村仁司氏とともにボードリヤールの主要著作の翻訳を担当した塚原史氏が本書の翻訳も手がけている。
 
ボードリヤールなんて知らないよ 書影
 
【関連リンク】
『ポストモダンとアメリカ文化─文化の翻訳に向けて』彩流社 – 本が好き! Book ニュース
『ファッションは語りはじめた 現代日本のファッション批評』フィルムアート社 – 本が好き! Book ニュース
『ラカン派精神分析の治療論 理論と実践の交点』誠信書房-編集者インタビュー – 本が好き! Book ニュース
『ポストモダン建築巡礼』日経BP社 – 本が好き! Book ニュース
『レッド・ステイツの真実―アメリカの知られざる実像に迫る』研究社 – 本が好き! Book ニュース
雑誌『ふらんす』特集「没後10年・クロソフスキーとバルテュス」(白水社) – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 『フーコー (FOR BEGINNERSシリーズ)』
本が好き! 『マクルーハンとヴァーチャル世界』
本が好き! 『Baudrillard and the Millennium (Postmodern Encounters)』
本が好き! 『Introducing the Internet (Beginners)』
本が好き! 『Introducing Cyberspace (Beginners)』

【新刊】『ドラゴンフライ エフェクト ソーシャルメディアで世界を変える』翔泳社

翔泳社(http://books.shoeisha.co.jp/)は、8月26日にドラゴンフライ エフェクト ソーシャルメディアで世界を変えるを発売する。
 
本書は、スタンフォード大学の人気講義「ソーシャルテクノロジーの力」を書籍にまとめたもの。
ソーシャルネットワークの背後で人々を動かしているものは何かを明らかにし、ソーシャルメディアを使って、個人や企業(営利・非営利を問わず)が社会的にインパクトのある目標を達成するための戦略や具体的な手法を紹介する。
ダニエル・ピンク氏(『ハイコンセプト』『モチベーション3.0)、徳力基彦氏(アジャイルメディア・ネットワーク株式会社)、シェリル・サンドバーグ氏(フェイスブックCOO)、ジェフリー・ムーア氏(キャズム』『ライフサイクルイノベーション)らが推薦する1冊。
「変化をもたらす画期的なアイデアは、資金力に富む企業や、組織力のある非営利団体ばかりから産まれるわけではない。一般の人々にも変化は起こせる。(出版社サイトより)」
 
ドラゴンフライエフェクト 書影
 

目次
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序章 ドラゴンフライの胴体
飛び続けるためのシステム
 
第1の羽 焦点を絞る
有効な目標の立て方
 
第2の羽 注意を引く
おびただしい数の人や意見や雑音に埋もれず、目立つためにはどうするべきか
 
第3の羽 魅了する
人々をどのように自分の目標に結びつけるか
 
第4の羽 行動を起こさせる
いかに人々に力を与え、運動を発展させるか
 
終章 前進し、上昇しよう
飛べた!次にすることは?

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★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
ドラゴンフライエフェクトとは、「Focus、Grab Attention、Engage、Take Action」の四つの要素をトンボの羽に見立てたもの。
本書のタイトルは、通常なら無視できるような小さな誤差が理論的に予測不能な大きな結果をもたらすことを指す「バタフライエフェクト」というモデルからの連想で名づけられています。
著者たちが強調しているのはトンボの羽ばたきが蝶よりも速いこと、トンボが蝶よりも速くかつ力強いこと。
想像力に富むネーミングですが、同時に本書は心理学や行動経済学を参照しながら論じられており、単に楽観的な机上の空論を振り回すものでもありません。
オバマ大統領の大統領選キャンペーンや、ソーシャルメディア革命と呼ばれるような昨今のイスラム圏の民主化運動や、ソーシャルメディアを活用したマーケティングの成功例などは、本書が「ドラゴンフライエフェクト」と呼ぶ現象に数えることができるでしょう。
先日のロンドンの暴動や、東日本大震災の際に生じた風評被害などのように、ソーシャルネットワークによって加速される負の側面も無視できないのですが、むしろそういった新しい事態にまきこまれないようにするためにも、本書を読んでおくことは有意義かも知れません。
東日本大震災の直後に出版された、新旧のメディアに詳しい評論家・荻上チキ氏の検証 東日本大震災の流言・デマや、小林啓倫氏の災害とソーシャルメディア ~混乱、そして再生へと導く人々の「つながり」~ と併読したいと思います。
 
【関連リンク】
「The Dragonfly Effect」は”一読の価値あり”です – ソーシャルメディア活用に関する刺激的で実用的な「教科書」 |AMN近況報告|ブログ|Agile Media Network
徳力基彦氏(アジャイルメディア・ネットワーク)による書評。
著者の背景から本書の構成、関連動画まで詳細に紹介しています。
そもそも原書を入手したキッカケからして「アジャイル(=機敏)」な感じです。
 
POLAR BEAR BLOG: 【書評】The Dragonfly Effect
小林啓倫氏のブログに掲載された書評。

【新刊】『日常の相貌——イギリス小説を読む』水声社

水声社(http://www.suiseisha.net/)は、8月に日常の相貌——イギリス小説を読むを発売した。
 
本書は、異郷/異形、自然/交感、そして日常/非日常をキーワードに、ジェイン・オースティンからカズオ・イシグロへ至るイギリス小説の日常の陰翳をしなやかな感性で読み解く1冊。
 
日常の相貌 書影
 
★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
D. H. ロレンスを中心にキリスト教、生活文化、旅とイギリス小説の関係について研究している中川遼子氏の初の単著。
これまでラヴレターを読む――愛の領分(共著)、シリーズもっと知りたい名作の世界 7 フランケンシュタイン(共編著)など多数の書籍に論考やエッセイを執筆している中川氏ならではの切り口で、いまいちとらえどころのない印象のあったイギリス小説がぐっと身近に感じられるようになります。
 
【関連リンク】
『完訳 キーワード辞典』平凡社- 本が好き! Book ニュース
『旅と大英帝国の文化―越境する文学』ミネルヴァ書房 – 本が好き! Book ニュース
『アリスの国の鏡 ルイス・キャロルの残した謎』講談社 – 本が好き! Book ニュース
『シャーロック・ホームズの誤謬 ~”バスカヴィル家の犬”再考 ~ 』東京創元社 – 本が好き! Book ニュース
『今を生きるシェイクスピア アダプテーションと文化理解からの入門』研究社 – 本が好き! Book ニュース
『越境する漱石文学』思文閣 – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 中川遼子ほか『〈食〉で読むイギリス小説――欲望の変容』
本が好き! 中川遼子ほか『〈インテリア〉で読むイギリス小説――室内空間の変容』
本が好き! 中川遼子ほか『旅するイギリス小説――移動の想像力』
本が好き! 中川遼子ほか『誘惑するイギリス』
本が好き! 中川遼子ほか『ヒューマニズムの変遷と展望 (21世紀の民族と国家)』
本が好き! 中川遼子ほか『ラヴレターを読む――愛の領分』
本が好き! 中川遼子ほか『シリーズもっと知りたい名作の世界 7 フランケンシュタイン』
 
025『<食>で読むイギリス小説』 安達まみ/中川僚子・編著 初版2004年: さくらの読書スイッチ
027『<インテリア>で読むイギリス小説』 久守和子/中川僚子・編著 初版2003年: さくらの読書スイッチ

『<食>で読むイギリス小説』と『<インテリア>で読むイギリス小説』の詳細な書評。