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【新刊】『哲人たちはいかにして色欲と戦ってきたのか』築地書館

築地書館(http://www.tsukiji-shokan.co.jp/)は、7月1日に哲人たちはいかにして色欲と闘ってきたのかを発売する。

人はなぜ「性愛」に心ひかれるのか。
アリストテレス、プラトン、アウグスティヌス、シェイクスピア、ホッブスといった歴史に名を残す哲人たちは、長い歴史の中でさまざまなやりかたで「色欲」と格闘してきた。
本書はその系譜を辿り、紹介するもの。
岩井志麻子氏のエッセイ「ひそやかな発情」を巻末に収録。

哲人たちはいかにして色欲と闘ってきたのか 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
新刊の情報を漁っているときに書名を目にして以来、発売日が近付くのを今か今かと待ちどおしく耐えてきた本書をようやく紹介することができて、僕はまさに感無量です。
性愛や色欲は、悟りきった人にはくだらないものとしてまっさきに切り捨てられます。
しかし皆さんもご存知のように、ほんとうは決してあなどれません。
切り捨てたつもりでもいつか必ず戻ってくるもの、だと僕は思います。
そんな恐ろしい「色欲」と、哲人たちがどう戦ってきたのだというのでしょうか。
岩井志麻子氏のエッセイも楽しみです。

【関連リンク】
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【新刊】『マグロ学 一生泳ぎ続ける理由とそれを可能にする体の仕組み』講談社

講談社(http://www.kodansha.co.jp/)は、6月25日にマグロ学 一生泳ぎ続ける理由とそれを可能にする体の仕組みを発売する。


スタンフォード大学マグロ研究保全センターの中村泉氏が、15回の調査航海と約50年の研究成果を紹介する。
マグロの体は究極の流体抵抗減少マシンと言われ、その一生を泳ぎ続けて過ごす。
ではいったいマグロはいつ眠るのか?
ほとんど知られていないその生理生態から、食品としてのおいしさに至るまで幅広く解説。

マグロ学 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
水族館で見る、メタリックなマグロたち。
驚くほど速いスピードで回遊している、未来の精密な機械のような、あるいは古代のロスト・テクノロジーが満載されたかのような、あのマグロの巨体を徹底的に解説している本書。
海洋の神秘の一端に触れたいときに是非読みたい1冊です。

【関連リンク】
『図鑑 世界でいちばん美しい蝶は何か』草思社 – 本が好き! Book ニュース
『天皇はなぜ生物学を研究するのか』講談社 – 本が好き! Book ニュース
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『分子生物学に魅せられた人々』東京化学同人 – 本が好き! Book ニュース
技術評論社『アナザー人類興亡史 人間になれずに消滅した”傍系人類”の系譜』 – 本が好き! Book ニュース
『ツノゼミ ありえない虫』幻冬舎 – 本が好き! Book ニュース
『ヒドラ―怪物?植物?動物!』 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉) 岩波書店 – 本が好き! Book ニュース
『脱皮コレクション』日本文芸社 – 本が好き! Book ニュース

【新刊】フィリップ・ソレルス『セリーヌ』株式会社現代思潮新社

現代思潮新社(http://www.gendaishicho.co.jp/)は、6月30日にフィリップ・ソレルスのセリーヌ』(エートル叢書)を刊行する。

小説『夜の果ての旅』によって異端の作家として知られるセリーヌ。
政治的に対立するはずの左翼からも右翼からも熱烈な賛辞を捧げられ、ロシア語にまで翻訳されたこの作家は、その後の激越な「反ユダヤ主義」文書によって「呪われた作家」とされた。
その評価はいまなお、政治家をも巻き込むようなスキャンダルに発展するという。

雑誌『テル・ケル』、あるいはその後の『ランフィニ』誌の編集長および作家として、フランスの文壇につねに物議を醸す作品を発表してきた前衛文学の旗手フィリップ・ソレルスが、セリーヌの文学を読み解く。

セリーヌ 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
本書の訳者の杉浦順子氏は、著者のソレルス氏のもとでセリーヌを研究していた人。
杉浦氏のフランスで発表したセリーヌ論も興味深いのですが、日本語で読めるようになったら嬉しいです。
今後の活躍に期待!

【関連リンク】
『パウル・ツェランとユダヤの傷 《間テクスト性》研究』慶應義塾大学出版会 – 本が好き! Book ニュース
現代思潮新社、鈴木創士氏のコラムを更新 – 本が好き! Book ニュース
本が好き! セリーヌ『夜の果てへの旅〈上〉』
本が好き! セリーヌ『夜の果てへの旅〈下〉』
本が好き! フィリップ・ソレルス 『例外の理論』

【新刊】『図鑑 世界でいちばん美しい蝶は何か』草思社

草思社(http://www.soshisha.com/)は、6月25日に図鑑 世界でいちばん美しい蝶は何かを発売する。

昆虫写真の大家である著者が年来、作りたいと思っていた綺麗な蝶ばかりを集めた蝶図鑑だという。
中米、南米からアジア、オセアニアに生息する、ミイロタテハ(アグリアス)からモルフォ、トリバネアゲハなど5種と亜種数百種の生態を写真入りで解説。

図鑑 世界でいちばん美しい蝶は何か 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
幼少期には「昆虫博士」的な立ち位地にいた僕としては、とうてい無視できない新刊です。
友達がいなくて毎日のように図鑑を眺めて過ごした懐かしい日々!
モルフォ蝶の標本はお気に入りでした。モンシロチョウも好きでしたけど。
青虫もいいですよね。あとサナギとか。
虫は友達です。

【関連リンク】
本が好き! 手塚治虫 『メタモルフォーゼ (手塚治虫漫画全集 (88))』
本が好き! 小川幸辰『エンブリヲ 1巻』
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これからの時期にぴったりの10冊(初夏~梅雨~夏編) – 本が好き! Book ニュース

小林惠子 日本古代史シリーズ 全九巻 刊行開始!(現代思潮新社)

現代思潮新社(http://www.gendaishicho.co.jp/)は、6月24日から「小林恵子 日本古代史シリーズ」全九巻の刊行を開始する。

本シリーズは、『古事記』とも『日本書紀』とも古代史の常識ともかけ離れているが、中国・朝鮮・日本の史料を綿密に比較検討し、古代の日本がいかに国際社会の一国であったかを検証した私説古代史。
文藝春秋から出版された九冊の単行本を、全面的に加筆・訂正し、一部タイトルをあらためた新装版となる。
ラインナップは以下のとおり。

【第一巻】三世紀・三国時代
江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武

三世紀 三国時代 書影

【第二巻】四世紀・五胡十六国時代       2011年9月発刊
海翔ける白鳥・ヤマトタケルの景行朝

【第三巻】五世紀・南北朝時代          2011年11月発刊
広開土王の謚は仁徳天皇

【第四巻】六世紀・騎馬遊牧民全盛時代     2012年1月発刊
継体朝とササン朝ペルシア

【第五巻】七世紀①・隋から唐へ         2012年3月発刊
聖徳太子の正体

【第六巻】七世紀②・初唐時代 2012年5月発刊       
史上から消された聖徳太子・山背王朝

【第七巻】七世紀③・盛唐時代 2012年6月発刊
「壬申の乱」――隠された高市皇子の出自   

【第八巻】八世紀①・盛唐時代 2012年9月発刊
すり替えられた聖武天皇

【第九巻】八世紀②・衰退に向かう唐 2012年11月発刊
「安・史の乱」と藤原仲麻呂の滅亡   

詳細、およびシリーズ案内パンフレットの要望は出版社お知らせサイト(http://www.gendaishicho.co.jp/news/n2478.html)へ。

【関連リンク】
『記紀万葉語の研究』笠間書院 – 本が好き! Book ニュース
『日本古代国制史論』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース
『藤原仲麻呂: 率性は聡く敏くして(ミネルヴァ日本評伝選) 』 ミネルヴァ書房 – 本が好き! Book ニュース
『新編 神社の古代史』学生社 – 本が好き! Book ニュース
『平城宮大極殿院の設計思想』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 『江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武―三世紀・三国時代』

【新刊】『存在しないものに向かって 志向性の論理と形而上学』勁草書房

勁草書房(http://www.keisoshobo.co.jp/)は、6月23日に新刊存在しないものに向かって 志向性の論理と形而上学を発売した。

非存在対象を認めることにより、かつて「マイノング主義」は哲学的に異端とされてきた。
だが近年復活を遂げた「新マイノング主義」の立場では、信念や崇拝などの志向的状態がサンタクロースやゼウスといった存在しない対象についてのものでありうるとする。
本書ではこの「新マイノング主義」の論理的・説得的に理論づけ、志向性の問題に明確な解答を与える。
新マイノング主義の最重要文献であり、現代形而上学の凄みと面白さを示す一冊だという。
存在しないものに向かって 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
マイノング主義も新マイノング主義も、まったく知りませんでした。
数学や、アイドルから宗教的象徴?までにいたる表象全般を考察するのには必読といえそうな本書。
正直、もっと頭の柔らかかったであろう学生時代に出会いたかったです。
 
【関連リンク】
『世界数学旅行記』日本数学検定協会 – 本が好き! Book ニュース

平凡社、総合文芸誌「こころ」創刊

平凡社(http://www.heibonsha.co.jp/)は、6月に総合文芸誌こころを創刊する。

特集は「漱石『現代日本の開化』100年」。
「文学、歴史、思想、芸術など、様々な角度から、日本人の新しい生きかたを考える、総合文芸誌(出版社サイトより)」とのこと。
半藤一利、柳田邦男、一海知義、諸田玲子、森まゆみ、保坂正康、杉山正明らの連載を掲載。
創刊号となる本号ではエッセイのコーナーに堀江敏幸、池澤夏樹、安野光雅が執筆。

こころ 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
安野光雅氏のエッセイ「ダイアナ妃のこと」、萩尾望都氏のコラム「本のいろあい フックスの『完訳 風俗の歴史を読む」、そして巽孝之氏の「トマス・ピンチョンのすすめ―『V.』に始まる」が面白そうです!

【関連リンク】
本が好き! 安野光雅『文学の絵本―「ちくま日本文学全集」の装画』
本が好き! 萩尾望都『音楽の在りて』
本が好き! 巽孝之『E・A・ポウを読む』

【新刊】『歴史人口学で読む江戸日本』吉川弘文館

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)は、6月20日に歴史人口学で読む江戸日本を発売した。

結婚・出産・死亡の記録から個人のライフコースをたどり、人と家族の一生を明らかにしようとする歴史人口学。
宗門改帳(しゅうもんあらためちょう)を分析し、江戸時代の結婚年齢、出生率や死亡率の水準、再婚の可能性などを解明する。
東北の「少子化」社会や子ども手当「赤子養育仕法(あかごよういくしほう)」から、現代の少子高齢化や非婚・非産などの問題解決への手がかりを提示しつつ、新たな江戸日本の姿を描く1冊。
歴史人口学から、江戸時代の少子化社会や子ども手当「赤子養育仕法」を解明し、現代の少子高齢化などの問題解決への手がかりを提示するという。
日本古代国制史論   書影

【関連リンク】
本が好き! ミシェル・フーコー『知への意志 (性の歴史)』
本が好き! 速水融 、友部謙一、 鬼頭宏『歴史人口学のフロンティア』
本が好き! 速水融『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ―人類とウイルスの第一次世界戦争』
本が好き! 速水融『歴史人口学で見た日本』
本が好き! 鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』
本が好き! 竹岡敬温『「アナール」学派と社会史―「新しい歴史」へ向かって』
本が好き! 『「アナール」とは何か―進化しつづける「アナール」の一〇〇年』

【新刊】『戦国時代の足利将軍』吉川弘文館

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)は、6月に戦国時代の足利将軍を発売した。

「戦国時代の足利将軍は無力であった」といわれるが、なぜそのような将軍が戦国時代100年もの間、途中で滅亡しなかったのか。
戦国時代の室町幕府とはいかなる存在であり、大名たちは将軍をどのように見ていたのか。
本書は、将軍と各地の大名たちとの関係の分析などを通じて戦国期日本列島社会の全体像を考えるうえで欠かすことのできない、将軍・幕府の実態に迫る1冊だという。

戦国時代の足利将軍   書影

【関連リンク】
【新刊】『近世前期朝幕関係の研究』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース

吉川弘文館のコラム「話題を読む」、今回のキーワードは「沖縄・琉球」

6月23日は「沖縄慰霊の日」。
吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)のコラム「話題を読む」では、キーワードを「沖縄・琉球」として、関連書籍を列挙して紹介しています。
「毎年多くの観光レジャーで賑わい、琉球の歴史や文化に人気が集まっていますが、一方で米軍普天間飛行場の移設問題など、さまざまな課題も抱えています。沖縄・琉球を考える弊社関連図書を集めてみました。」(出版社サイトより)
詳細は出版社お知らせページまで(http://www.yoshikawa-k.co.jp/news/n2520.html

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
BOOKニュースでも「本が好き!」のなかから「沖縄・琉球」に関する書籍を関連リンクでご紹介します。
ちなみに僕はまだ行ったことがありません。
憧れの地です。

【関連リンク】
本が好き! 下川裕治 篠原章『沖縄ナンクル読本』
本が好き!  岡谷公二『原始の神社をもとめて―日本・琉球・済州島』
本が好き! 屋嘉比収『「近代沖縄」の知識人―島袋全発の軌跡』 /
本が好き!  野里洋『癒しの島、沖縄の真実』
本が好き! 岡本太郎『沖縄文化論―忘れられた日本』
本が好き! 『音の力 沖縄「コザ沸騰編」』
本が好き! 『音の力 沖縄アジア臨界編』
本が好き! 大城立裕『小説 琉球処分(上)』
本が好き! 大江健三郎『沖縄ノート』