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6月の人気記事まとめ(ハルヒ、ラカン、ホリエモン…期せずして凄い名前の並びになりました)

Text by 本が好き!Bookニュース編集部 ナガタ
 
暑さもいよいよ本番。
6月の人気記事をランキングご紹介いたします。
 
涼宮ハルヒのユリイカに驚愕! – 本が好き! Book ニュース
涼宮ハルヒのユリイカ! 書影
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【新刊】『僕の妹は漢字が読める』(ホビージャパン)-ラノベの最先端?!

ホビージャパン(http://www.hobbyjapan.co.jp/)のライトノベルレーベル「HJ文庫」が7月1日に発売する僕の妹は漢字が読めるが、ネット上で話題を読んでいる。

本書は、第5回ノベルジャパン大賞で銀賞を受賞した作品。
漢字が衰退した未来が舞台というSF設定で、ひらがなと記号だけの極端な萌え系ライトノベルが「正統派文学」とされ、漢字を使用した文学は作中では「近代文学」と呼ばれる。
公式サイトで試し読み(http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/kanji/)が可能。
遺跡として魔法少女の像が発掘されるなど、現代の文化を相対化しているところが注目を集めているようだ。

僕の妹は漢字が読める 書影 (続きを読む…)

国書刊行会”未来の文学”シリーズ第3期始動 関連ブックリストがbk1のブックフェアに登場

オンライン書店のビーケーワン(http://www.bk1.jp/)が、国書刊行会”未来の文学”シリーズ第3期始動にともない、関連書を紹介するブックリストを公開した。

“未来の文学”シリーズは、国書刊行会が刊行している1960~1970年代の海外SF文学シリーズ。
2004年の第1期刊行から始まり、この6月に第3期がスタート。
第3期の第1弾は、サミュエル・R.ディレイニーのダールグレン
性と暴力の魅惑を鮮烈に謳い上げた、20世紀SFの金字塔と称される作品だという。

ダールグレン 書影

ブックリストの詳細は、ビーケーワンのフェアページ( http://www.bk1.jp/books/contents/booklist/1106_mirai)へ。

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
”未来の文学”シリーズは、僕もよく読んでいます。
ゴーレム100 は、「ワイドスクリーンバロック」の代表作とも言われる虎よ、虎よ!のアルフレッド・ベスターによる怪書。
また、ゴシックミステリSFのケルベロス第五の首も、あたまがクラックラして、これからの厳しい季節に最適です。

【関連リンク】
アメリカの公共ラジオ局が、SFとファンタジーの人気作品ランキング「Top 100 Science-Fiction, Fantasy Books」を発表 – 本が好き! Book ニュース
円城塔選<SFと幻想文学の間>ブックリストがbk1のブックフェアに登場 – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 『虎よ、虎よ!』
本が好き! 『ゴーレム100』(未来の文学)
本が好き! 『デス博士の島その他の物語』(未来の文学)

円城塔選<SFと幻想文学の間>ブックリストがbk1のブックフェアに登場

オンライン書店のビーケーワン(http://www.bk1.jp/)が、SF作家の円城塔氏によるコメントつきのブックリストを公開した。

SFと幻想文学という、共通点を持ちながら微妙に異なった2つのジャンル。
両者が互いに刺激しあって生み出してきた多くの名作を、円城氏が<SFと幻想文学の間>と題してセレクト。

ムントゥリャサ通りで 書影

セレクションはルーマニア出身の宗教学者・宗教史研究者としても知られるエリアーデのムントゥリャサ通りでに始まり、アルバニアの作家カダレ死者の軍隊の将軍、6月22日に発売されたばかりの国書刊行会「未来の文学」シリーズ第三期第一弾ダールグレン、そして伊藤計劃虐殺器官、飛 浩隆象られた力にいたるまで、多彩な内容となっている。

円城塔氏のメッセージとブックリストの詳細は、ビーケーワンのフェアページ(http://www.bk1.jp/books/contents/booklist/1106_enjou)へ。

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
飛浩隆氏の象られた力はこの夏に読了したい1冊です。
さて、ほかにもこのリストに挙げられたなかで、どれだけ読了できるものなのか、いろいろと挑戦するのも楽しそう。
ちなみに知人に強力に薦められて手に取ったエリクソンの黒い時計の旅は面白くて一気読みしてしまいました。
カダレ死者の軍隊の将軍は「本が好き!」でも2つの書評があがっていますね。

【関連リンク】
国書刊行会”未来の文学”シリーズ第3期始動 関連ブックリストがbk1のブックフェアに登場 – 本が好き! Book ニュース
本が好き! 『死者の軍隊の将軍 (東欧の想像力)』
本が好き! 『象られた力 kaleidscape』
本が好き! 『黒い時計の旅』

【新刊】『コロンビアを知るための60章』明石書店

明石書店(http://www.akashi.co.jp/)は、6月30日にコロンビアを知るための60章を発売する。

コーヒー、内戦、麻薬マフィア、そしてガルシア・マルケスのように断片的には知名度が高いものの、南米の国家コロンビアは日本では全体像がほとんど紹介されていない。
左傾化する南米大陸において親米路線を続け、独自の道を歩む知られざる大国の様々な魅力を紹介する1冊。

コロンビアを知るための60章 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
ブラジル、メキシコに続き、ラテンアメリカ第3位の人口を抱えるコロンビア。
コカインの産地として有名で、左翼ゲリラ、右翼の民兵、麻薬組織の私兵などがそれぞれに勢力を争っているため内戦のイメージの強い土地、という印象があります。
世界中の地下組織が鎬を削る漫画BLACK LAGOONでも、最強のキャラクターの一人であるロベルタさんがコロンビア出身という設定でした。
でもそんな凄惨な側面ばかりを見ていても本当のコロンビアからは離れていくばかりなのかも知れません。

【新刊】『古代宮都の内裏構造』吉川弘文館

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)は、6月30日に古代宮都の内裏構造を発売する。

天皇が居住し、宮都の中心をなす重要な区画であった「内裏」の構造を、考古学と文献史料の研究成果を有機的に連関させて論じた1冊。
天皇・皇后・太上天皇の権力共有から、天皇へ権力が一元化される具体像を明らかにし、新たな古代宮都研究の方法を提示するという。

古代宮都の内裏構造 書影

【関連リンク】
【新刊】『江戸時代の天皇』講談社 – 本が好き! Book ニュース
本が好き! 『平安京のコスモロジー』
本が好き! 『陰陽師 (12)』

【新刊】『江戸時代の天皇』講談社

講談社(http://www.kodansha.co.jp/)は、6月25日に江戸時代の天皇を発売した。

大和朝廷の成立、奈良・平安の王朝時代、鎌倉・室町・江戸の幕府と朝廷の協同統治、そして近代へと続く、天皇と日本史を最新知見で解説する講談社創業100周年記念企画「天皇の歴史」、その第6巻。

無力だった天皇が幕府に抗い、ときに妥協をしながら、幕末に権力の頂点を極め、君主の実権を獲得するまでを解明する。
政治的には無力だった江戸時代の天皇がなぜ幕末に急浮上したか。
当時、天皇は学問や和歌を奨励し権威を高め、天明の飢饉の際、幕府に救い米を放出させるほど政治力を発揮したこともあるという。
幕末に政治権力の頂点を極めるまで江戸時代の天皇はどんな役割を果たし、どのようにして実質的な君主に変貌していったのかを、本書は明らかにする。

第7巻『明治天皇の大日本帝国』は2011年7月刊行予定。

江戸時代の天皇 書影

【関連リンク】
【新刊】『近世前期朝幕関係の研究』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース
小林惠子 日本古代史シリーズ 全九巻 刊行開始!(現代思潮新社) – 本が好き! Book ニュース
【新刊】『天皇はなぜ生物学を研究するのか』講談社 – 本が好き! Book ニュース
【新刊】『古代宮都の内裏構造』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース

【新刊】『坂部恵―精神史の水脈を汲む(別冊水声通信)』水声社

水声社(http://www.suiseisha.net/)は、6月に新刊坂部恵―精神史の水脈を汲む(別冊水声通信)』を発売した。

水声社が創刊した、ムック形式で1テーマを掘り下げる新たな論集の第1回。
哲学者・坂部恵は、カントを中心とする近代西洋哲学の独創的な研究と、「かたり」や「ふるまい」といった日本語を導きにした思索で知られる。
その坂部恵をめぐって、村上陽一郎、木村敏、鈴木忠志、磯崎新、加藤尚武、藤井貞和、小林康夫、野家啓一らといった第一線の研究者・思想家が多角的に考究する1冊。
遺稿および詳細な年譜・書誌も掲載。

『坂部恵 別冊水声通信』書影

【新刊】『数とは何か そしてまた何であったか』共立出版

共立出版(http://www.kyoritsu-pub.co.jp/)は、6月23日に数とは何か そしてまた何であったかを発売した。

本書は、文明によって異なる数の概念について、現代数学の立場で割り切ることなく、歴史的に各時代の思想に立ち入って調査したもの。
「数概念の通史がこれだけ見事に鳥瞰できる著作は海外にも皆無(出版社サイトより)」という。
また、日本を代表する数学者である高木貞治の数に関する啓蒙書を精査し、明治期以降の日本がどのようにして西洋数学を受容したかを明らかにしていることも本書の大きな特徴。
数学の基礎に関心を持つ文系の知識人にとっても重要な文献となりうる高度な内容を、平明な書き方で解説している。

数とは何か そしてまた何であったか 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
著者の足立恒雄氏ご自身のブログでも解説されています。
この解説を読むだけでもかなり知的興奮が得られるので、本書を読んだら知恵熱で大変なことになりそうです。
 
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【新刊】『ゼロからわかるブラックホール 時空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム』講談社

講談社(http://www.kodansha.co.jp/)は、6月25日にゼロからわかるブラックホール 時空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズムを発売した。

時空を歪める暗黒天体ブラックホールのメカニズムを解説する1冊。
アインシュタインの一般相対性理論が予言したブラックホールは、激しい論争の末にその実在が明らかになり、いまもなお人類に多くの難問を突きつけている。
超巨大ブラックホールの形成、光り輝くガス円盤、噴出するジェットのすさまじいパワー、ホーキング放射による蒸発などを世界に先駆けシミュレーションで追究する著者が、「絶対に誰にでもわかるように」と宣言して書いたブラックホール入門書の決定版だという。
「ゼロから最先端まで一気読み!(出版社サイトより)」

ゼロからわかるブラックホール 書影