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【新刊】『古文書研究 第71号』吉川弘文館

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)は、5月27日に『古文書研究 第71号』を発売した。

『古文書研究』は、古来各種の古文書をはじめ、論文・古文書解説・解題・講座等、内容豊富な古文書研究唯一の雑誌。

古文書研究 第71号 書影

【新刊】『虐待と親子の文学史』論創社

論創社(http://www.ronso.co.jp/)は、5月に『虐待と親子の文学史』を発売した。

主に近現代の文学作品にあらわれた「虐待」の描写を通して、日本の家族像の変遷をたどる。
各時代を象徴する小説を選び、統計からは見えてこない、子どもの家庭内虐待の問題について考える。
外国人に日本の親子がどう見られていたのか、そして父親像・母親像の時代ごとの変遷、現代の親子の関係にも触れている。

虐待と親子の文学史

【関連リンク】
『昭和前期の家族問題: 一九二六―四五、格差・病気・戦争と闘った人びと』ミネルヴァ書房 – 本が好き! Book ニュース
『大正宗教小説の流行―その背景と“いま”』論創社 – 本が好き! Book ニュース

【新刊】『旅と大英帝国の文化―越境する文学』ミネルヴァ書房

ミネルヴァ書房(http://www.minervashobo.co.jp/)は、5月30日に『旅と大英帝国の文化―越境する文学』を発売する。

大英帝国の繁栄の要因を探りながら、その繁栄と拡大の過程に顕現する文化現象を文学作品との関連において考察。
イギリスの主流文化や文学からは逸脱した英語を母国語としない作家たちの旅の小説などについても論じるという。

旅と大英帝国の文化―越境する文学 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
イギリスにおいて庭を愛でるという独特の文化があることは知られていますが、その「庭」というのが文学や美術といった当時の思想と深く結びついていたということはつい忘れてしまいがちです(世界中のあらゆる文化圏で、「庭」というのはそういうものだと思いますが)。
特に覇権国家においては、各地から「採集」してきた植物や風景を庭に配置することで、身近に世界の縮図を作るという動機があったと言われます。
そう考えた上で「旅」に着目すると、まるで自分の中に、あるいは文化を共有する一団のグループの共通意識の中に、ある種の庭のようなものを作って、いわば世界を掌中に収めようというような願望がそこに見出されるのかも知れません。
その願望をどう実現しようとするのかというところに、様々な時代の様々な文化の個性が表れてくるのだと思います。

【関連リンク】
新刊情報:ミネルヴァ書房『〈風景〉のアメリカ文化学』 – 本が好き! Book ニュース
新刊情報:吉川弘文館『歴史文化ライブラリー320 江戸の寺社めぐり 鎌倉・江ノ島・お伊勢さん』 – 本が好き! Book ニュース
新刊情報:以文社『空間のために 遍在化するスラム的世界のなかで』 – 本が好き! Book ニュース
新刊情報:吉川弘文館『地図から消えた島々 幻の日本領と南洋探検家たち』 – 本が好き! Book ニュース

イモムシ・ケムシ観察会開催!日本昆虫協会:主催

6月18日に日本昆虫協会(http://nikkonkyo.org/)が「イモムシ・ケムシ観察会」を開催する。
6月下旬刊行予定の『庭のイモムシ・ケムシ』(東京堂出版)の刊行イベントとして開催されるもの。

庭のイモムシ・ケムシ 書影

一般にネガティブな印象が強く、嫌われ者のイモムシ・ケムシたち。
しかし、幼虫がイモムシ・ケムシで 植物の葉などを食べる昆虫の種類数は、日本で7000種以上にものぼり、実は私たちにとって身近な存在。
本イベントでは書籍『庭のイモムシ・ケムシ』を基に、フィールドに出て野生動物でもあるイモムシ・ケムシとそれを取り巻く自然について理解を深める観察を行い、講師がやさしく解説するという。

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日 時|2011年6月18日(土) 9:30~14:30
場 所|井の頭公園・玉川上水周辺
対 象|小学生以上一般 ※お子さんだけのご参加は出来ません。お子さんは必ずご家族とご参加下さい。
定 員|50名(個人・家族)
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詳細は東京堂出版お知らせページ(http://www.tokyodoshuppan.com/book/b88815.html)へ。

【関連リンク】
本が好き! 『イモムシハンドブック』

今週の「誰が得するんですか?」企画-そろそろ梅雨なので、切なくて複雑な世界に飛び出そう

SFとは「切なくて複雑」の略だと思います。
こんばんは、「本が好き!」Bookニュース担当のナガタです。
最近どういうわけか僕のなかでSFに分類される重要な書籍・雑誌が多数刊行されたので、関連書籍を紹介しながらご案内したいと思います。

まずは5月20日に邦訳が発売されたパオロ・バチガルピ『ねじまき少女』

ねじまき少女 上 書影

ねじまき少女 下 書影

「ばちかぶり」みたいな名前の著者ですね。
SFの名だたる賞を総なめにし、さらには「タイム」誌の「今年の10冊」にも選ばれた作品です。
プッシュしたいのは「石油が枯渇して世界のエネルギー構造が激変した時代のバンコク」という本書の舞台設定。
物語の主人公が日本製の少女型アンドロイドに出会うところから、世界の運命が変わっていくという筋書きです。
【関連書籍】
『S-Fマガジン 2011年 06月号』:バチガルピと新海誠特集!「ギャンブラー」というバチガルピの短編も収録されています。
本が好き! 「冲方丁 マルドゥックシリーズ」検索 一覧 :「ねじまき少女」とバロットを重ねて読んでみたり。登場人物が不条理な世界経済や科学技術に蹂躙されながらもそれぞれの希望を追い求めるところとかも重なってきます。
本が好き! 「藤崎慎吾 ストーンエイジシリーズ」検索 一覧 :「生命倫理もの」ということで藤崎慎吾のストーンエイジシリーズもぜひ。

(続きを読む…)

【新刊】『都市の戦後 雑踏のなかの都市計画と建築』東京大学出版会

東京大学出版会(http://www.utp.or.jp/)は、5月に『都市の戦後―雑踏のなかの都市計画と建築』を発売した。

終戦から60年代までを軸に,「戦災復興」「不燃化運動」「都市再開発」の3つの主題から戦後「都市」の可能性に迫る。
インフラ整備だけではなく,多様な主体が交錯する社会的運動として都市計画と建築建設を描き出す。

都市の戦後 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
目次を見ると「ニュー新橋ビルに刻まれた戦後」「用語『再開発』の誕生と変容など、気になるフレーズが目に付きます。
本書の著者・初田香成氏は、前著に『都市計画家・石川栄耀―都市探求の軌跡』(共著)がある、1977年生まれの近現代都市史と都市計画を専門とする研究者。
本書でも都市計画家の石川栄耀は取り上げられています。
wikipediaの本人の項目で最初にまず「都市における盛り場研究の第一人者で新宿歌舞伎町の生みの親および命名者」「戦前期から戦後にかけて、都市計画分野最大のイデオローグ」と書かれる興味深い人物です。

【関連リンク】
『ポストモダン建築巡礼』日経BP社 – 本が好き! Book ニュース
10+1website7月の特集は「いま読みたい書籍」 – 本が好き! Book ニュース
以文社『空間のために 遍在化するスラム的世界のなかで』 – 本が好き! Book ニュース

【新刊】『戦争大臣 III 吸血博士』角川書店

角川書店(http://www.kadokawa.co.jp/)は、5月25日に『戦争大臣 III 吸血博士』を発売した。

奇妙なホラー短編集『姉飼』で小説家としてデビューした遠藤徹氏のあらゆる手法を駆使した集大成的な作品『戦争大臣』。
「崩れる街、破裂する人、闊歩する獣人。」「驚愕の最終巻!!(出版社サイトより)」
表紙は『BLACK LAGOON』の広江礼威。

戦争大臣 書影

既刊の書影も美しい。

戦争大臣2 書影

戦争大臣1 書影

【関連リンク】
これからの時期にぴったりの10冊(初夏~梅雨~夏編) – 本が好き! Book ニュース

【新刊】『敗戦処理首脳列伝―祖国滅亡の危機に立ち向かった真の英雄たち』社会評論社

社会評論社(http://www.shahyo.com/)は、5月に『敗戦処理首脳列伝―祖国滅亡の危機に立ち向かった真の英雄たち』を発売した。

企画編集を担当した濱崎誉史朗氏のブログ「Cool Ja本」には「まえがき」の抜粋が掲出されている。
真の英雄とは、戦争に勝利した国の英雄ではなく、敗戦処理を任される「縁の下の力持ち」的な存在なのではないか。
本書は、そういった「敗戦処理首脳」たちの苦労話や秘話を集めたもの。
”それでも彼らは「戦犯」「売国奴」呼ばわりされた!(本書帯より)”

敗戦処理首脳列伝 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
前から気になっていたハマザキカクの新刊をとうとうゲットしました。
399ページで2200円という良心的価格に感動しています。
どのページを開いても面白く感動的なエピソードが簡潔にまとまっていて、充分に堪能できる1冊だと思いました。
濱崎氏のブログでは「素人厳禁」と書かれてあり、たしかに内容のすべてを理解し楽しみ尽くすのには玄人並みの知識と歴史への愛情がなければいけないでしょう。
しかし、辞書を読む楽しみを知っているていどの本好きならば、世界史のマニアックな知識を網羅していなくても、逆に世界史の面白さや深さに嵌まり込むのに最適かもしれません。

【関連リンク】
大日本絵画『アナタノ知ラナイ兵器 2―イラストで見る末期的兵器総覧』 – 本が好き! Book ニュース
ミネルヴァ書房『カール・シュミットの「危険な精神」 戦後ヨーロッパ思想への遺産』 – 本が好き! Book ニュース
ダメ人間の世界史―引きこもり・ニート・オタク・マニア・ロリコン・シスコン・ストーカー・フェチ・ヘタレ・電波 / 山田昌弘 麓直浩
他者の特攻―朝鮮人特攻兵の記憶・言説・実像 / 山口隆
敗北の文化―敗戦トラウマ・回復・再生 (叢書ウニベルシタス) / ヴォルフガングシヴェルブシュ
ゴム銃大図鑑 / 中村光児
超高層ビビル〈3〉ドバイ編 (Skyscrappers Vol 3) / 中谷幸司

【新刊】『戦国時代狩野派の研究 新装版 狩野元信を中心として』吉川弘文館

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)は、5月25日に『戦国時代狩野派の研究 新装版 狩野元信を中心として』を発売した。

正信・元信から松栄、永徳・秀頼まで、初期形成過程を解明した名著『戦国時代狩野派の研究』(1994年)の限定復刊。
初版刊行後の研究を解説した新稿を付載する。

戦国時代狩野派の研究 新装版 狩野元信を中心として 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
日本絵画史を知るうえで絶対に無視することのできない巨大な「狩野派」という集団の初期を中心に紹介する本書。
そういえば今年の3月、初期狩野派に属する狩野内膳の工房作による『南蛮屏風』が国際オークションで絵画作品としては最高落札額を記録したというニュースがありました。

【新刊】『日本のお守り』池田書店-社寺の授与品や郷土玩具120体を、その歴史や意味を解説しながら紹介

池田書店(http://www.ikedashoten.co.jp/)は、5月25日に『日本のお守り 神さまとご利益がわかる』を発売した。

本書は、社寺の授与品や郷土玩具120体を、その歴史や意味を解説しながら紹介するもの。
日本のお守り 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
「お守り」というとまず巾着型のお守りが思い浮かびます。その巾着型お守りだけでも50体を掲載している本書。
目次を眺めているだけで、全国自社巡りに出掛けたくなってしまう魅力に溢れています。