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【新刊】『日本人なら知っておきたいお寺と神社 (イラスト図解版)』河出書房新社

河出書房新社 (http://www.kawade.co.jp/)は、5月25日に『日本人なら知っておきたいお寺と神社 (イラスト図解版)』を発売した。

お寺と神社をめぐる基礎知識や、有名寺院・神社の沿革、代表的な仏像と祭りの特徴などをイラストとともに解説する。

日本人なら知っておきたいお寺と神社 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
日本人でなくても、日本の宗教施設のことを知ったら面白いと思います。
……通称「萌え寺」と呼ばれる八王子の了法寺のことはご存知でしょうか。
弁財天を中心に複数の仏神を祀っているお寺で、その境内で入手できるテーマソング『「寺ズッキュン! 愛の了法寺!』に収録されている「如来16(涅槃モード)」や「さとりDEポン!」は良曲です。
お寺では、とても真面目な住職さんのありがたいお話も聞けるので、ぜひ足を運んでみていただきたいスポット。
ちなみに伝統的な神道や仏教だけではなく、江戸時代以降に成立したいわゆる「新宗教」の建築物も非常に興味深いものが多いのは、なんとなく知られています。
21年前に「東京にコンクリートで密封した原発をモニュメントとして設置する」というプランの卒業制作で毎日新聞に顔写真入りで取材されるなど話題になったこともある、現代の建築史・建築評論の代表的な論者の一人・五十嵐太郎氏の博士論文をもとにした著書『新宗教と巨大建築』は、未読の人にはぜひお薦めしたい良書です。

【関連リンク】
『新編 神社の古代史』学生社 – 本が好き! Book ニュース
『平城宮大極殿院の設計思想』吉川弘文館 – 本が好き! Book ニュース
大法輪 2011年 01月号 【特集】神社・神道の常識と雑学
大法輪 2010年 03月号 【特集】これでわかる密教
大法輪 2010年 10月号 【特集】身近な梵字・真言入門
新編 新宗教と巨大建築 / 五十嵐太郎

【新刊】『マヌエル・アルバレス・ブラボ写真集 メキシコの幻想と光』岩波書店

岩波書店(http://www.iwanami.co.jp/)は、5月27日に『マヌエル・アルバレス・ブラボ写真集 メキシコの幻想と光』を発売した。

20世紀最大の写真家のひとりと目されるアルバレス・ブラボ。その作品世界を、未発表作品を含む370余点の写真で紹介する決定版写真集。

マヌエル・アルバレス・ブラボ写真集 メキシコの幻想と光 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
先日、東京堂出版から発売された『メキシコの美の巨星たち』で、写真家・評論家の港千尋氏が、世界的な写真家であり、自分自身にも強い影響を受けた写真家の一人だが、日本ではまだあまり知られていない、として紹介する文章を書いていたブラボ。
ちょうどまとめて作品を見てみたいなあと思っていたところなので、絶好のタイミングでの刊行です。

【関連リンク】
新刊情報:東京堂出版『メキシコの美の巨星たち』 – 本が好き! Book ニュース
本が好き! 「港千尋」での検索結果一覧

【新刊】『ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信』 岩波書店

岩波書店(http://www.iwanami.co.jp/)は、6月17日にウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信を発売する。

20世紀後半のあらゆる科学に深い影響を与えたと言われる古典的名著の文庫化。
本書は、心や脳の機能をダイナミックなシステムとして捉え、非線形現象を扱う様々な分野の方法論の基礎を構成する。

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
「サイボーグ」「サイバースペース」などの言葉を生んだ、あまりに著名な「サイバネティクス」(自動制御学)が、1960年代に既に唱えられていたということには驚かされます。
著者のウィーナーは、コンピューターの生みの親であるフォン・ノイマンと同時代人であり、またポーランドにルーツを持つアメリカ人として、14歳で学位をとり18歳でハーバードのPh.Dを授与された天才でした。
前から読みたかったので、文庫化を機に挑戦してみたいと思います。

【関連リンク】
サイバネティクス学者たち―アメリカ戦後科学の出発 / スティーヴ・J.ハイムズ
フォン・ノイマンとウィーナー―2人の天才の生涯 / スティーブJ.ハイムズ

『華族令嬢たちの大正・昭和』(吉川弘文館)が、日経新聞書評欄で紹介

日本経済新聞(http://www.nikkei.com/)の書評欄で、『華族令嬢たちの大正・昭和』(吉川弘文館)が取り上げられた。

書評は井上章一氏によるもので、2011年5月25日付の夕刊に掲載。
「4人の会話 多様さ浮き彫り」と題され、旧華族の女性の回顧録は今までもなくはなかったが、本書では4人の元華族女性が語り合うことで互いのズレが明らかになり、華族生活の当時の多様性を浮き彫りにしていくところがおもしろい、と評している。
井上氏は『美人論』(リブロポート)で美人をめぐる歴史的な考察をしたことで知られる。

『華族令嬢たちの大正・昭和』書影

【新刊】『ニーチェ全詩集 新装版』人文書院

人文書院(http://www.jimbunshoin.co.jp/)は、5月に『ニーチェ全詩集 新装版』を発売した。

哲学者として知られるニーチェ。
その文学的、詩的側面を知るために不可欠な全詩集が新装版で復刊。
「10代から発狂するまでの試作を集成。(本書帯より)」

ニーチェ全詩集 新装版

【関連リンク】
『ヴァレリー集成Ⅲ 〈詩学〉の探究』筑摩書房 – 本が好き! Book ニュース

【新刊】『指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち』淡交社

淡交社(http://www.tankosha.co.jp/)は、5月に『指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち』を発売した。

世界の歴史的な指輪(ヒストリックリングス)のコレクション「橋本貫志コレクション」より88点の指輪をとりあげ、その意味を読み解いていく1冊。

指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
紀元前2000年に作られた「王の再生を祈る指輪」から、現代の「スパイが使ったカメラの指輪」「サッカーファンの指輪」までを紹介しています。
実寸大の美しい写真と、世界史と対応させられた年表が付いていて、非常に興味深い内容。
オークションでの落札価格も明記されているので、お買い物の参考にしてみては?(僕には無理です)

【新刊】『ハイパーインフレの悪夢 ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する』新潮社

新潮社(http://www.shinchosha.co.jp/)は、5月25日に『ハイパーインフレの悪夢 ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する』を発売した。

第一次世界大戦後、紙幣の濫発によって通貨価値が下落し、これによって誘発されたハイパーインフレでドイツ社会は崩壊した。
本書はそのハイパーインフレの発生から終息に至るまでを、当時の日記や同時代人の証言、外交資料などを駆使して生々しく描き出す。

ハイパーインフレの悪夢 ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する 書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
出版社サイトに掲載されている本書の「内容説明」では、日本の財政秩序がやがて崩壊することを暗示し、本書の内容は貴重な教訓となると書かれています。
この国に生きている非専門家である僕は、日本の経済状況がどれくらい危険な状態にあるのか、断言することはできません。
ただ、社会が崩壊するほどの混乱に見舞われた過去の資料を読むことで、自分の今後の身の処し方を考えてみたいなと思いました。

6月1日より、神保町・東京堂書店のカバーデザインが夏バージョンに変更

神田神保町の東京堂書店(http://tokyodoshoten.co.jp/)は、6月1日よりカバーデザインを夏バージョンに変更するという。

神田神保町店の新カバーは、水色を基調とした涼しげなデザイン。
なお、6月3日から神田神保町店の向かいにある「ふくろう店」のブックカバーも夏バージョンに変更。
『わたしは猫ストーカー』(洋泉社)の著者である浅生ハルミン氏による「ふくろう」をあしらった、藤色を基調としたデザインとなる。

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
僕はブックカバーは使わない派なのですが、ぜひゲットして夏らしいテイストを楽しむ予定です。
書籍に関する様々なものに描かれる「ふくろう」は知恵の象徴。
ふくろうグッズのコレクターも世界中にたくさんいらっしゃると思いますが、かわいいもの全般がお好きな皆様なら要チェックではないでしょうか。

【新刊】グラムシ『歴史の周辺にて「サバルタンノート」注解』明石書店

明石書店(http://www.akashi.co.jp/)は、5月25日に「グラムシ『獄中ノート』著作集」の『歴史の周辺にて「サバルタンノート」注解』を発売した。

民衆の支持を得ながらもファシズムの時代に獄中にとらわれたイタリアの思想家グラムシ。
12年におよぶ獄中生活のなかでグラムシは、新しい社会を準備するために33冊のノートを残した。
いわゆるグラムシ『獄中ノート』である。
その膨大な『獄中ノート』のなかから、主題が明確な各「特別ノート」の全草稿を訳出し、それに注解を付し全7巻+別巻2巻にて編集・刊行するという当シリーズ。
その第1回配本が本書『歴史の周辺にて 「サバルタンノート」注解』である。
階級・制度の枠からこぼれる貧しく抑圧された民が、歴史・社会にどう向き合うか。現代思想に圧倒的な影響を及ぼす幻の著作、本邦初の全訳。
著作集紹介(PDF)のダウンロードと、その他の詳細は出版社サイトお知らせページ(http://www.akashi.co.jp/news/n2309.html)へ。

歴史の周辺にて 書影

【関連リンク】
新刊情報:明石書店「グラムシ『獄中ノート』著作集」 – 本が好き! Book ニュース

『パウル・クレーの文字絵』著者の野田由美意氏 「Weekly Paul Klee Times」にインタビューが掲載

5月31日から東京国立近代美術館で開催される「パウル・クレー おわらないアトリエ」展に関連して開設されたサイト「Weekly Paul Klee Times」『パウル・クレーの文字絵』(アルテス・パブリッシング)の著者・野田由美意氏のインタヴューが掲載された。
2回連続のうちの第1回という。

今回は、クレーの文字絵、クレーがなぜ時間に関心をもったのか、アジア・オリエントからの影響などについて語っている。
なぜ「クレーの文字絵に描かれているのはアジア・オリエントの詩ばかり」なのか。当時のドイツと中国の関係などに触れている。

パウルクレーの文字絵 書影

『パウル・クレーの文字絵』は、最新の情報を盛り込み、緻密に論証したカラー図版多数掲載の1冊。