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新刊情報:水声社『闘う衣服』

水声社(http://www.suiseisha.net/blog/)は、4月30日ごろ新刊『闘う衣服を発売する予定。


「《私とは誰か》という根元的な問いと戯れる、今日のファッションの多様な様相を、さまざまな雑誌やコスチュームのなかに探る、記号学的モード研究の新しい成果(出版社サイトより)」という。


『闘う衣服』書影
 
★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
出版社サイトでは、「ヴィヴィアン・ウエストウッド!女子プロレス!ゴスロリ・ファッション!」と力強く叫ばれています。
このキーワードに反応する奇特な人はぜひ手にとってみて欲しいです。
名前の似ているこちら(闘う制服)と併せて読むと面白いと思います。
 
【関連リンク】
『ファッションは語りはじめた 現代日本のファッション批評』フィルムアート社 – 本が好き! Book ニュース
アマルティア・セン『アイデンティティと暴力: 運命は幻想である』勁草書房 – 本が好き! Book ニュース
『帯留 II: 手のひらの芸術』ハースト婦人画報社 – 本が好き! Book ニュース
『指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち』淡交社 – 本が好き! Book ニュース
 
本が好き! 『拡張するファッション アート、ガーリー、D.I.Y.、ZINE……』

伊藤計劃『ハーモニー』がフィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞

SF小説『虐殺器官』で知られる伊藤計劃の遺作『ハーモニー』が、4月22日にアメリカのSF賞「フィリップ・K・ディック賞」で特別賞を受賞した。

アメリカの著名なSF賞を日本のSF小説が受賞するのは初めてだという。


『ハーモニー』書影

★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
数日前から『虐殺器官』が10Pで「本が好き!」書籍ランキング全般の1位になっています(http://www.honzuki.jp/book/honzuki_rank/index.html 2011/4/26/16:30現在)。
伊藤計劃氏が小説家デビューする前からのファンとしては、当然認められるべき作品がきちんと評価された、という印象です。夭逝が惜しまれます。

新刊情報:吉川弘文館『京を支配する山法師たち 中世延暦寺の冨と力』

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)が、4月22日に新刊『京を支配する山法師たち 中世延暦寺の冨と力』を発売した。


平安京の北に位置する比叡山全域を境内とした延暦寺。院政で知られる白河上皇にすら「三不如意」(賀茂川の水、双六の賽。山法師は思い通りにならないという意味。山法師は延暦寺の寺僧を指す)の1つと言わしめた。

その比叡山延暦寺が、中世を通じ権力の一角として力と富を持ち続けたのはなぜか。
「延暦寺が果たした政治的・社会的な役割を浮き彫りにする(出版社サイトより)」1冊だという。


『京を支配する山法師たち 中世延暦寺の冨と力』書影

新刊情報:洋泉社『映画秘宝EX ゼロ年代日本映画100』

洋泉社(http://www.yosensha.co.jp/)が、4月22日に新刊『映画秘宝EX ゼロ年代日本映画100』を発売した。


日本映画の流れが一目でわかる、「いま観るべき新世代の日本映画100本+α」を紹介する1冊だという。
青春映画、ガールズムービー、漫画原作もの、音楽映画、部活映画、など多彩な切り口で迫る。


『映画秘宝EX ゼロ年代日本映画100』書影

【関連リンク】
展覧会カタログ+論考集『floating view ”郊外”からうまれるアート』、THE TOKYO ART BOOK FAIR 2011にて先行発売 – 本が好き! Book ニュース

新刊情報:吉川弘文館『華族令嬢たちの大正・昭和』

吉川弘文館(http://www.yoshikawa-k.co.jp/)が、4月22日に新刊『華族令嬢たちの大正・昭和』を発売した。


四人の旧華族女性の証言をもとに、豊かだが制約も多かった子ども時代から華族制度がなくなる戦後まで「女子学習院での教育、華麗な縁戚や交友、別荘での避暑、家存続のための婚姻のほか、関東大震災や戦争体験などの談話も交え、伝統とモダンに彩られた華族の日々を活写(出版社サイトより)」する1冊だという。


『華族令嬢たちの大正・昭和』書影

【関連リンク】
『華族令嬢たちの大正・昭和』(吉川弘文館)が、日経新聞書評欄で紹介 – 本が好き! Book ニュース
【新刊】『帯留 II: 手のひらの芸術』ハースト婦人画報社 – 本が好き! Book ニュース

中央アート出版社とディスクユニオンのコラボ企画開催

「ジャズ詩大全シリーズ」で知られる中央アート出版社(http://www.chuoart.co.jp/)と、御茶ノ水ディスクユニオンJazz Tokyo(http://diskunion.net/shop/ct/jazz_tokyo)が、4月23日よりコラボ企画としてスペシャルフェアを開催する。
フェア期間中は「中央アート出版社特設コーナー」として、中央アート出版社が刊行している90タイトル以上の音楽書籍・楽譜を陳列、販売するという。


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1.フェア名称: 中央アート出版社 ~音楽読む、学ぶ、演奏する~
          「ジャズ/ポピュラー音楽書籍&楽譜スペシャルフェア」
2.開催期間 : 2011年4月23日(土)~6月30日(木)
3.場  所 : ディスクユニオン Jazz Tokyo(http://diskunion.net/shop/ct/jazz_tokyo
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2010年にオープンしたディスクユニオン JazzTOKYOは、総売り場面積100坪。CD・レコード在庫総数10万枚を誇る、「質量ともに世界最大のジャズ専門店(ディスクユニオンサイトより)」。

ジャズ関連雑誌・書籍をJazzTOKYO booksとして、音楽雑誌、音楽書籍のみならず、ジャズという音楽を連想させるエッセイ、小説などを専門スタッフのセレクトするコーナーを常設している。


詳細は出版社お知らせページ(http://www.chuoart.co.jp/news/n2262.html)へ。

芥川賞作家・丸山健二、紀伊国屋書店新宿本店でトーク。

エッセイ『さもなければ夕焼けがこんなに美しいはずはない』(求龍堂)、写文集『草情花伝』(駿河台出版社)、長編小説『眠れ、悪しき子よ(上・下)』(文藝春秋)の連続刊行を記念して、丸山健二氏が4月30日、紀伊国屋書店 新宿本店でトークを行う。

丸山健二氏は、1966年『夏の流れ』で芥川賞を受賞した後、郷里の長野県に移住し、分断とは一線を画した独自の創作活動を続けている。


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日  時|2011年4月30日(土)14:00開演
会  場|新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
出  演|丸山健二
料  金|1,000円
前売取扱|キノチケットカウンター
主  催|紀伊國屋書店

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詳細は紀伊国屋書店イベントページ(http://www.kinokuniya.co.jp/label/20110415135000.html)へ。

島田雅彦が「復興書店」をオンラインに開設

作家・島田雅彦が、東日本大震災の被災地を支援するために売り上げから寄付をする「復興書店」http://fukkoshoten.com/をインターネット上に開設した。


作家たちからサインやメッセージを書き込んだ自著を募り、その売り上げから管理コストを差し引いた額を寄付するシステム。倉庫やシステムの利用料などの中間コストについても企業の協力を得て最小限に抑え、また被災地への物資輸送の妨げにならないように流通にも配慮するという。
「震災で蔵書を失った公共図書館や学校図書館の求めに応じ、復興書店に集まった本を寄贈したい(「復興書店」サイトより)」と、寄付にとどまらない多角的な活動を検討。
伊坂幸太郎、茂木健一郎、俵万智ら、多彩なジャンルから約130人が賛同者リストに名前を連ねている。


★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
「コトバ」を軸にした活動の多彩さが、「コトバ」を使う私たちのそれぞれにも「何かできることがあるのではないか」と再考を促してくれる気がしました。


それにしても賛同者リストが圧巻。
石牟礼道子、伊藤比呂美、大友良英、田中芳樹、楠本まき、岡田利規、安藤礼二、上野千鶴子、中野恵津子、池田香代子…。
アニメファンとしては『マイマイ新子と千年の魔法』の原作者・高樹のぶ子氏の名前があって目頭が熱くなりました。

新刊情報:勁草書房『技術者倫理の現在』

勁草書房(http://www.keisoshobo.co.jp/)は、4月に新刊『技術者倫理の現在』を発売する。


技術者がなぜ倫理的責任を負うべきなのか、根本的な問いから語り起こし、技術者倫理を一つの学として整合的に捉えるという視点から、勘所をわかりやすく論じる試み。「哲学や倫理学になじみのない人でも理解できるよう配慮し、自ら考え判断する力を身につけることに力点をおいた、新しいテキスト」。「技術者倫理の全体像を捉え、考える力を身につけるための入門書(出版社サイトより)」だという。


『技術者倫理の現在』書影


★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
目次によれば、環境問題や人口問題、内部告発といったアクチュアルな問題にも章が割かれており、技術者ではない人が読んでも意義のある1冊だと思います。

玉川大学出版部『絵本の力学』、日本図書館協会選定図書に。

『絵本の力学』(玉川大学出版部http://tamagawa.hondana.jp/)が、第2767回の「日本図書館協会選定図書」に選ばれた。


『絵本の力学』は、絵本を「〈ことば〉と〈絵〉の織りなす力関係によって成り立つ芸術形式である(出版社サイトより)」とみなし、「対称・重複」「補完」「敷衍・増強」「対立・矛盾」といった4つのカテゴリーから絵本分析を試みる1冊だという。


『絵本の力学』書影


日本図書館協会の選定事業とは「公共図書館・学校図書館・公民館図書室などの読書施設に選定図書情報を提供すること」を目的とするもの。図書は「各専門分野の選定委員約50名が、実際の書籍を一冊一冊に必ず目を通し、公共図書館に適している本として選択され」るという(引用は日本図書館協会サイト「図書の選定事業について」ページhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/sentei/index.htmlより)。


★「本が好き!」編集部ナガタのコメント★
マンガの研究書などは近年徐々に増えてきている印象がありますが、そういえば絵本の分析をする書籍ってあまり目にしません。
幅広い読者層を持ち、発達心理学的に考えても深い影響を人々に与えているであろう「絵本」の分析は、今後の発展がとても楽しみな分野です。