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新しい日本はどうあるべきか?新世代の賢者達が導き出した希望の書

評論家で小説家でもある東浩紀が代表をつとめる出版社「ゲンロン」が、思想誌「思想地図β」の第3号となる「日本2.0」を刊行した。
 
高橋源一郎をはじめ、村上隆、梅原猛、椹木野衣といった錚々たるゲストが名前を連ねている。「日本」という大きなテーマを取り上げ、そこにある複数の課題を根本から問い直そうという特集だ。
旧弊になってしまった「日本」とは何か。そして作りなおされるべき日本の新しい姿はどのようなものなのか。
 
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自衛隊は軍隊か?ガチ展開の軍事ラノベ『君が衛生兵で歩兵が俺で』

君が衛生兵で歩兵が俺では、たぶんライトノベルだ。
でも内容が軽くない。軽い文体で重いテーマを扱おうということなのだろう。非常に読みやすい。驚異的な読みやすさだ。では「重いテーマ」とは何か。それは日本の平和主義の象徴「憲法第9条」の是非である。このラノベは、よりによって「憲法第9条」をテーマに据えて、「自衛隊は軍隊か?」という問題に正面から対峙する。
大丈夫かスマッシュ文庫!?
 
「半分高校生、半分自衛官」という、下士官養成用の高校「武山高校」に通う男女3人が、突如クーデターに巻き込まれ、首相代行兼防衛大臣の親衛隊として戦場と化した日本を生き抜く、というのが本書のストーリー。重い、重いよ!
しかし文中のはしばしにはサブカルネタが周到に配置され、要所要所に挿入される萌え絵のクオリティも低くなく、目を愉しませてくれる。
ネタ先行型のラノベかと思いきや、骨太の思想をライトノベル形式(読みやすい文体)でコーティングしたガチ文学でした。
 
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ユートピアは死んだ!脳がぐちゃぐちゃになる超絶小説、発売!

さて、ゴースト・オブ・ユートピアは樺山三英の最新作だ。樺山三英は、超絶的な作品を作り出す数少ない作家の一人である。彼は、「小説」あるいは「物語」というものの極限を目指しているとしか思えない。『ゴースト・オブ・ユートピア』は小説でありながら、いわゆる「すじがき」のようなものを抽出することが非常に困難な物語なのだ。
 
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とれたて!近刊情報(2012年6月15日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

入間人間 井田ヒロト『バカが全裸でやってくる (1)

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

とれたて!近刊情報(2012年6月13日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

見富 卓哉『人類は衰退しました のんびりした報告

闇と暮らす。~夜を知り、闇と親しむ』目次あり

路地裏第一区 ―ムライ作品集―

もう少女まんがなんて

詩のジャポニスム~ジュディット・ゴーチエの自然と人間

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

 
 
 
 
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【本が好き!編集部ナガタのプロフィール】
当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。
アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。
フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚・離婚など紆余曲折を経て現職。
百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。
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【速報】「物語生成装置」東京論が海猫沢めろん氏のサイトに掲載!

本日、作家の海猫沢めろん氏のサイトでlife感想戦「東京論2012」が掲載された。これは5/27日に海猫沢氏が出演したラジオ番組「Life」に関連した記事なのだが、そこに作家・海猫沢めろんの物語生成装置としての東京論とも読める内容が書かれていたので当Bookニュースでも速報的にご紹介したい。
 
僕がいま一番注目している作家は誰かと聞かれたら、海猫沢めろん氏を挙げる。
もちろん、6月下旬に新刊が出る予定の樺山三英氏も凄く気になっているけれど、「厨二臭」という点では海猫沢氏が圧倒的に魅力的だ。
 

海猫沢氏の最新連載が掲載された「ゲンロンエトセトラ#2」(サンプル)
海猫沢氏による渾身の露悪趣味全開の作品が1ページだけ読める。グロ注意。
自らも小説家として作品を発表している批評家東浩紀氏が敢えてハード路線で執筆を依頼したという本作、まだ連載第一回だが、今後の展開が非常に気になる。
 
ヤケクソなテンションで様々なジャンルの文化を取り込み、高圧力でゴッタ煮にする海猫沢氏の作風を一番わかりやすく味わうには、架空の歴史を辿った1990年代の日本を舞台に、2人の少女がバイクで疾走しまくる零式を読むことをオススメしたい。
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とれたて!近刊情報(2012年5月8日)

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

自殺について

死後はどうなるの?

再生

自由

日日日『ささみさん@がんばらない 8

高橋 慶太郎『ヨルムンガンド 1』目次あり

 
本が好き!らぼ「近刊情報サーチ」新着情報一覧より。

ハーバードの先生がツンデレを大真面目に分析『ライトノベル表現論』

先日紹介したベストセラー・ライトノベルのしくみと好対照をなす書籍が刊行された。今回紹介するライトノベル表現論: 会話・創造・遊びのディスコースの考察、この生真面目なタイトルの書籍の著者は泉子・K・メイナード氏。名前だけ見ると、それこそまるでラノベやマンガに登場しそうな印象だが、ハーバード大学などで教鞭をとる本物の言語学者だ。『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』がライトノベルをマーケティング的な側面からみた分析だとすると、本書は表現的な側面からの分析ということになる。
 
本書は、言語学の立場から『涼宮ハルヒ』から『とらドラ!』、『文学少女』、果ては『撲殺天使ドクロちゃん』までを分析し考察する学術書。バフチン・バルト・クリステヴァ・デリダらの文学理論を背景に、柄谷行人や東浩紀・稲葉振一郎といった日本の文芸評論家の著作への一定の理解が求められる。
学術書といってもライトな部類で、大学の文学部に通う学生レベルであれば容易に理解できる内容だ。背伸びをしたい高校生にもオススメできる。『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』はさらに読みやすく前提知識も求められないので「ライトノベルについて分析している本を読みたい」という人には『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』のほうを先に読むことをオススメしたい。両書を読み合わせることで、ライトノベルに対する「読み」を深めることができるだろう。
 
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