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東浩紀が語るソルジェニーツィンにおける言論弾圧とのゲリラ戦

昨夜は、映画『ソルジェニーツィンとの対話』の上映会に行ってきました。映画の監督は、ソ連時代に作品を上映禁止とされた経験を持つアレクサンドル・ソクーロフ。ソクーロフにインタビューを受けるのは、収容所群島イワン・デニソーヴィチの一日などで知られ、1970年代にノーベル文学賞を受賞した文学者ソルジェニーツィン。
 
映画は、ソルジェニーツィンの晩年、ソ連崩壊から10年も経っていない、1998年に制作されたもの。今回の上映会には、特別トークとして、批評家・小説家の東浩紀氏と、ロシア文学研究者の上田洋子氏の対談も行われました。
 

  

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とれたて!近刊情報(12月5日) 『シドニアの騎士(9)』ほか

本日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。
 

シドニアの騎士(9)

げんしけん 二代目の四(13)

アップルシード・サーティーン(2)

神々のからさわぎ 世界の神話編

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妖精世界からSFまで。想像が生んだ文学の系譜「世界幻想文学大全」

澁澤龍彦や荒俣宏を始めとする74名にものぼる錚々たる面々へのインタビューをまとめた幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成も好評な、アンソロジスト東雅夫が次に手掛けるのは、古今東西の「幻想文学」「怪奇小説」「幻想小説」を概観する叢書「世界幻想文学大全」。
 
まずは澁澤や中井英夫、ラヴクラフトやロジェ・カイヨワらの「幻想文学」論をまとめたガイダンス編幻想文学入門。そして続く第二弾は、「世界最古の怪談会小説」といわれるルーキーアーノス「嘘好き、または懐疑者」(高津春繁訳)からプーシキン「スペードの女王」(神西清訳)、モーパッサン「オルラ」(青柳瑞穂訳)、コルタサル「占拠された屋敷」(木村榮一訳)まで、怪奇小説の名作を名訳で集めた怪奇小説精華。この叢書は3冊完結予定で、第三弾は12月発売予定の『幻想小説神髄』となる予定。

  

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『ねじまき少女』が踏み込んだ、今そこにある遺伝子の悪夢

今回の記事を執筆してくれたのは、「食」をテーマにナチズム研究をしている藤原辰史さん(東京大学農学部講師)。
 
ナチスや大日本帝国にはバイオSFのような側面があったというお話を以前伺ったので、バチガルピねじまき少女についてのコラムをお願いしました。
 
これからの政治支配は「遺伝子工学を軸になされる」と予想している藤原さんにとって、『ねじまき少女』に描かれた不気味な世界のおぞましさとは何なのでしょうか。
 

  

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文学フリマに行ってきました!戦利品26誌レポート

第15回文学フリマに行って来ましたので、とりいそぎお買い物レポートを。「買い過ぎてしまった…」という後悔と、「チェックしきれないサークルがいっぱいある…」という後悔とともに、「楽しい本をたくさん買えた」という満足感もあって不思議な気持ちです。
 
販売開始後3分で売り切れたという布製表紙の同人誌Rhetoricaの手作り感とか、初めて寄ったブースの作家さんにいろいろお話を伺えたりとか、本の即売会なのに「ライブ感」があって楽しかったです。コミケやコミティア(今回は文学フリマと日程が重なってしまって行けなかったのですが)にも同じライブ感があるのですが、相対的に規模が小さい文学フリマでは比較的落ち着いて楽しめるので、そこが好きですね。
 
ではさっそくレポートです。まずはあらかじめチェックしていた同人誌。
ねとぽよ 女の子WEB号は次の写真に)

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文学フリマ、今週末開催。注目のサークルはこれだ!

11月18日は第15回文学フリマです。個人的にチェックしたいリストを作っていたのですが、せっかくなので記事にして共有しようと思います。ちなみに僕が参加している同人誌もありますよ!
 
まずなんといっても表紙が美しいProject:AMNIS。先日Bookニュースでも取り上げたユリイカのジョン・ケージ特集に論考を書いていた仲山ひふみさんも寄稿しています。
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ハイテク度オーバーMAX!得体の知れない未来ガジェット満載のSF大作

今回取り上げる本は、量子怪盗
舞台は遠未来。人類の技術は発展の極みに到達し、死が克服され、星々を行き来することも容易になった。意思伝達は完全に電気信号で処理され、そのセキュリティは自由に設定することができる。「サイバーパンク」と「スペースオペラ」という従来のSFの世界観が、圧倒的に古臭く思えるほどに、何もかもが過剰にハイテクな世界だ。その世界で、宇宙中にその名を知られる怪盗「ジャン・ル・フランブール」が永遠の禁固刑に処されていた。そこに現れた謎の戦闘美少女(ボクっ娘)と、彼女と意思疎通する宇宙船が、彼を脱獄させることに成功させるところから物語は始まる。
 
美少女に頼まれて、怪盗は火星で「あるもの」を盗むことになる。火星にいる学生探偵イジドールは、この怪盗の犯行予告をうけて当局に呼び出され、ここに怪盗と探偵の対決の火蓋が切って落とされるのだ。
 
 
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残念!ノーベル賞をとれなかった作品たち。紀伊國屋書店のフェアの棚をまとめました

紀伊國屋書店・新宿本店の2F催事コーナーで開催中の「なんでノーベル文学賞とれなかったの?! ―世界をとりこにした67人の作家たち―」を取材してきました。
 
とりあえず、もう作家が死んでしまって賞を受賞することができなくなってしまった人たちの作品を50冊あつめてみました。
岩波書店・光文社・新潮社がさすがに強い。
(なお、当情報は2012/11/6のものです。) (続きを読む…)

市川春子、初連載はSF!『宝石の国』(記事内にカラーイラストあり)

ちょっと変わったマンガを読む人たちの間では、既にかなり話題になっていた市川春子。短篇集虫と歌』『25時のバカンスは、円城塔のような絶妙の不思議さを漂わせる綺想、高野文子のような異様なほど淡々とした描写、ふんだんにちりばめられた澁澤龍彦のような博物学的モチーフなど、変なモノ好きな人が喜びそうなものがすべて詰め込まれた、遊園地のような作品群だ。
 
その市川春子が、月刊「アフタヌーン」で初の長編作品の連載を開始した。タイトルは「宝石の国」。じかに触れられるとすぐに粉々に砕け散ってしまうため「何の役にも立たない」という運命を負ったキャラクターを主人公に、壮大な宇宙戦争を思わせる不穏な空気が漂う世界を描いたSF作品だ。
 
月刊「アフタヌーン」 (続きを読む…)